想い飴

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未完 / こも

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「丁寧に生きる」ことを考えるなかで
思い出したのが、あるお香アーティスト。

以前、フリーペーパー「れもんのき」を発行していた時に、
取材させてもらった人で、
その人も「丁寧に生きる」ということを大切にしていた。

彼女が載っている号は、
ちょうど「ものをつくる」というテーマで、
もうひとり、思い出深い家具作家さんがいる。

彼は、「作品が出来上がった時点は、まだ未完であり、
その作品が誰かの手に渡って、
歳月をかけて、少しずつ完成に近づいていくのだ」ということをおっしゃっていた。
たまに、自分の作品がどうなっているのかを見に行くそうだ。

すごく奥が深いなあと感動したのを覚えている。
今もなお、響いている。

何事も、そうだと思う。
完成したものなどないのではないのか、と思う。

私が今仕事で作っている冊子も、
企画を考えて、原稿を書いて、デザイン入れして、
印刷して、読者の手に渡っていく。
印刷が完了して冊子になった姿を見て、
「完成した!」と思っていたけれど、
読者がそれを手にして、何かを感じてくれて、
はじめて「はじまる」のだと思う。
そして、まだその時点でも「終わらない」。
ずっと何かしら、読者の中に
ひっかかっていくのではないかと思う。

亡くなった人の心が
その人を知る人の心に宿り続けるのと同じように、
一度はじまったものは、
終わることなく続いていくのではないだろうか。

そんなことを、ぼんやり考えた。
2007年3月24日(土) at 19:54 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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丁寧に生きる / こも

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年齢を重ねるにしたがって、
日々はあっという間に過ぎていきます。
おなかに子どもがいることに気づいてからも、
あいかわらずの毎日で、
やはり日々はあっという間に過ぎていくのです。

同じ日なんていうのは、ありません。
日々は何かしら重要な意味を持っています。
しかし、それをかみ締める余裕もない日々が続き、
さみしい気持ちになっていくのです。

おなかの子に思い馳せると、
一日一日は輝きを取り戻します。

体の諸器官が形成さたり、
脳が発達していたり。
すくすくと育っていっていて。

取り戻すことのできない
大切な日々を送っているのだと思います。

誰しもが、そういう日々を過ごしているはずです。
私もそうですが、忘れていた気がします。

どう生きていこうか、
改めて考えます。

やはり丁寧に生きていきたいと思うのです。
2007年3月21日(水) at 12:06 / コメント( 4 )/ トラックバック( 0 )
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はじまる / こも

HOME > 妊娠編
 
 年明けすぐに、おなかのなかにひとつの生命が宿っていることを知った。気づいた時は、もう3カ月末。その時も今も未婚。「できちゃった婚」ができる見込みもなく、存在に気づいた時ははっとした。
 「いる」ということに気づいてから、世界は変わった。おなかに重みを感じるようになったし、空を流れる雲が急に愛おしく感じられるようになった。一瞬は中絶することも考えたけれど、この子があの雲を見ることができないのは、とてもかわいそうな気がした。
 生まれてきても、それほど世界は素晴らしくないかもしれない。片親の子として生まれてくるという運命も背負っている。けれど、私は「生まれてこれてよかった」と思うから、この子にもそう思ってもらえるようにしたいと思った。それが果たしてこの子のためになるのかはわからない。それから、しばらく動揺しながら、どうしようかと悩んだ。
 この子がいることに気づかなかった約3カ月間、いろんなことがあって、知らず知らずのうちに命を育みながらも、自分は思春期の頃みたいに「生きていても楽しくない」とか考えるくらい追い詰められてて。いろんな不思議なことがあって…。この前、超音波検査で見たこの子は指しゃぶりをしていた。「生きる準備をしているんだ」とある人から言われて、はっとした。無意識でも、生きようとしている。すごい力だなあと思った。
 すべては私の身勝手でしかなく、「親としてまだ何もしてあげられていない」と言われて、「ほんまやなあ」と思った。この子からいろんなことを感じさせてもらい、教えてもらっているけれど、私はまだ何もしてあげられていない。この子が生まれてから、始まる気がしている。一体、この子にとって、この世界がどう映るのだろうか。
2007年3月20日(火) at 22:33 / コメント( 14 )/ トラックバック( 0 )
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