Dr.A の言いたい放題

何事もほどほどに、がモットーの内科医日記

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ルナ・パルパドス(スペイン料理) / A, traveling

HOME > グルメ
あまり外食に関しては冒険しないほうです。
気に入ったお店をぐるぐるローテーションする感じ。
先日友人と行った苦楽園のスペイン料理の店;
ルナ・パルパドスもそのひとつ。

地下にある店内はコンクリート打ちっぱなしのモダンな雰囲気。
けれど入り口にはちゃんとイタリア料理屋さんらしく
バールがあって (イベリコ豚も鎮座している)
なかなか本格的なスペイン料理を食べさせてくれます。
夜中までやっているせいもあり、
40〜50代の大人な常連さんがよくバールに座っています。
しかもかな〜りお洒落なお客さん方だったりするのでした。
フロア担当はヒゲの店長さん。
彼といろいろ相談しながら料理を選ぶのが楽しい。

まずロゼのスパークリングワインで乾杯。
その後、タパス5種(前菜のようなもの)、
イベリコ豚とトマト味のガーリックトースト、
マッシュルームのアヒージョ(オリーブオイルとガーリックで温めたもの)、
豚の鉄板焼き、ワタリ蟹のパエジャを平らげました。



タパス
なんだかピンボケ。



ワタリ蟹のパエジャ
こんどは食べかけ。
つくづくグルメブロガーにはなれそうもありません。



さすがに満腹で珍しくデザートは無し。
なんとなく写真に撮ると色合いが渋くておいしさが伝わってきませんが
いつもどおりハズレなしの安心のお料理でした。

それにしてもレストランって店構えや入ったときのムードで
なんとなく”いけてる店”ってわかってきません?
おもてなしのオーラがあって、スタッフがバイトじゃなくて
(これ大事!) 押し出しがありすぎない雰囲気。
でもこのお店、ものすごくひっそりと銀行の地下にあって
ちょっと前を通っただけでは気づかない人も多いのでは?
かく言う私も銀行に立ち寄ったときに、階段脇に置かれていた
看板でやっと知ったくらいのもんで。
その分入るのには勇気が要るけれど、それこそ”当たった”と
いう喜びも大きい。

ルナ・パルパドス

西宮市樋之池町10-15 紀国ビルB1
0798-72-0782
バール、タパス 11:30〜14:00(L.O)
          17:30〜24:00(L.O)
レストラン    11:30〜14:00(L.O)
           17:30〜21:30(L.O)
火曜定休
2008年5月31日(土) at 09:27 

そして雨の甲子園 / A, traveling

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一応仕事をしているのでお休みの日は限られています。
だからと言うわけでもありませんが、
時間があるとつい色々欲張ってしまうことが多い。
帝劇のマチソワなんて当たり前、劇場のはしごも辞しません。

けれど、今回のはしごは一味違います。
なんと、梅芸から甲子園。
つまりウィーンミュージカルコンサートからタイガース公式戦
であります。
さすがに自分でもやりすぎとは思う・・・。

困ったのが着るものと荷物。
せっかくのコンサートにナンバーユニフォームにジーンズという
わけにもいきません。
甲子園の必需品としてメガホンに双眼鏡
(まあ、これはオペラグラスと兼ねるからいいとしても)
水筒に携帯型座布団、ウィンドブレーカーの大荷物。
いつもの甲子園用カゴバッグからメガホンが覗かないように。
しかも悪いことに今日は雨の予報。
雨合羽まで入れてパンパンに膨らんだバッグでコンサート会場へ。

で、大満足のコンサートのあと甲子園へ向かいます。
いつになく、気持ちは前向き。
今シーズン、これまで水曜日は負け無しだし、
今日の相手はパリーグ最下位のロッテだし、
雨の中の応援だし(?)とすこぶる楽観的にな気分でいたのですが。

負けました(涙)。

初回から金本兄貴のタイムリー、
二回は野口のラッキーなポテンヒット、
三回にはさらに兄貴の今シーズンの甲子園第一号(通算401号)
ツーランで計4点を叩き出したにもかかわらず、
先発のボーグルソンがダメダメで追いつかれて
江草くんが一点取られて負け越し。
気づけばロッテに15本もヒットを打たれていた。
ついでに雨にもしっかり打たれてコウベを垂れて
足取り重く帰宅しました。

タイガースは今年三連敗すらしておらず、勝率も7割近い。
なのになのに、今季三度目の甲子園観戦で
一度も勝利を目に出来ないのは何故??と天に問いながら。
5月28日現在甲子園での敗戦は6試合のみというのに!
この目で観ているタイガースが弱いために
現在首位をキープしているというのが解ってはいても
どうも、実感できないのでありました。

ああ、幸せなウィーンの午後だったのになあ〜〜。

ま、人生いいことばっかりじゃ、ないわね(再び涙)。
2008年5月29日(木) at 00:09 

ウィーンミュージカル コンサート千秋楽 / A, traveling

HOME > ミュージカル
先週初日の素晴らしい公演でノックアウトされてしまい
追加でチケットを買ってしまった。
再びウィーンへの旅へ。

梅田芸術劇場ではリピーター割引というものがあります。
つまり、その公演の劇場内で同じ演目のチケットを買うと
お得というシステム。もちろん完売だとあり得ないことなのですが
幸い私が行ったのは初日だったため、まだ残っていました。
S席13000円→10000円とうれしいお値段。
後ろのほうだけどセンターの座席があったのでそれを選びました。
前回は4列目センターでビジュアル的にはすごくよかったのだけど
音響的はもう少し後ろのほうがいいかも、と感じたので願ったりかなったり。

で、千秋楽の感想ですが。

マテくん、ノリまくり、仕切りまくり。

Tanz der Vanpaireのラストで彼がソロを歌って盛り上がったところで
コーディネーターである高島勲さんとのトークがあるのですが
高島さんは放置状態で勝手に仕切っていました。
すでにそこでお約束の

”マテハ、キョウモ、(ここで客席に言わせるようにしむけて)
ガンバッテル〜!”

が出てました。

Romeo and Julia の Herrscher der welt(世界を掌る者) で
前回も会場内を走り回ってたけど、今日は一番後ろまで走ってきてたし、
お客さんの上に寝ころんじゃったりと、子供みたい。
拍手をあおったり止めたりとノリノリ。
彼が一番楽しそうに見えたな。
ともかくはしゃいでいる、という表現がぴったりであった。

皆さん千秋楽ということもあってか、初日に比べてさらに歌声に
力がこもっていて素晴らしいの一言。
そうそう、初日の公演では音響のせいか、席が前過ぎたせいか
アンドレさんの声やバックコーラスの声が少し小さく聴こえたのが
今日は解決されていた。
あと、各人のソロの曲が終わったあとに軽くスポットライトが
当たってお辞儀をしてくれるような構成になったのもうれしい。
もちろん、お芝居の中ではそういう流れにはならないので
そのまま次の曲に行くのもありとは思うけど、
前回はそれが少し寂しくも感じたので。

そして、千秋楽のカーテンコールでは
いつもと同じ”闇は広がる”を聴かせてくれたあと、
”世界を掌る者”で大盛り上がり。
さらにLiebe ”愛”まで歌ってくれました。
それでも拍手がなりやまず、最期はマテが”愛と死のロンド”の
さわりをアカペラで歌って、客席を煽って皆に歌わせて、
それで何とか終わりになりました。

ふ〜。堪能し過ぎて、お腹一杯です。



2008年5月28日(水) at 23:48 

ティファニーで朝食を トルーマン・カポーティ著 / A, traveling

HOME > 読書
早春のある日、ふらり、と本屋へ立ち寄ったら
村上春樹さん訳の新刊が出ていた。
なんとトルーマン・カポーティの”ティファニーで朝食を”。
読み込みすぎて、もはやぼろぼろになってしまった
龍口さん訳の文庫を先日も読み直していて
古い本のせいで字も小さく、ぼちぼち老眼なのでつらいなあ〜
単行本でも買いなおすかなあ〜と思っていた矢先だったのでした。
こりゃ、もう買うしかないでしょう!

でもこの本、装丁がいかにも。
ティファニーブルーに猫のイラスト。
これはあまりにツボ過ぎる。反則技だなあ。

プレゼントとして買ったりするワカモノが多くなりそうだな、
同じ傾向で売れた”ノルウェイの森”
(実は村上さんの本で一番苦手な作品)のヒット再び、
って感じなのかな、ちょっと複雑。
とか思いながら。

10年ほどまえにHPをしていたときに
猫本紹介のコーナーを作っていました。
今更四の五の言いたくない作品なので、
そのときのレビューをちょっと載せさせてくださいな。
それにしてもつくづく凡人は月日がたっても文章力というのは
向上しませんね(まるで昨日書いたレビューのよう)。

ティファニーで朝食を(カポーティ著・龍口直太郎訳;新潮文庫)

ご存じオードリィ・ヘップバーン主演で映画化された
”ティファニーで朝食を”の原作。
映画はおしゃれーだけれど原作は少々趣がちがいます。
フレッドにあんな変な女パトロンなんかついてなかったし、
ホリーはあくまで自由に自我をとおして南米にいってしまうし
(どうやらその後アフリカに出没したりしたらしい)・・・。
でも猫はでてきます、ちゃんと。
猫のように自由で束縛を嫌ったホリーの唯一の所有していた家族。
彼女はその赤毛の猫をかわいがって
(といっても名前すらつけていない)
いつもお風呂上がりに膝にのせて”オクラハマ”の一節を
日が暮れるまで歌うんでした。
”眠りたくもなし、死にたくもない、ただ旅していきたいだけ、
大空の牧場通って”と。
さて物語のラストで逮捕騒ぎのあと婚約者ホセから
別れの手紙をうけとったホリーはそれでも予定どおり
婚約者の両親に会いに行くはずだった南米に旅立ちます。
そのときタクシーからスパニッシュ・ハーレムの街中へ
猫を追い立てます。
でもその直後大変なことをしてしまったことに気づくのです。
その猫は唯一の彼女のものだったのですから。
彼女が南米にたってしまったあと
フレッドはハーレムで猫を探しつづけます。
そしてある冬の日にレースのカーテンのかかった温かそうな部屋の窓辺に
その猫の姿をみつけ、彼にどんな名前がつけられたのかと
楽しい想像をするのでした。
余談ですが私は映画の原作を読むと、
原作にあって映画になかったシーンが
勝手に頭のなかで映画化されてしまうみたいです。
だからわたしにとってはホリー(オードリィの姿形をしている)は
永遠に旅しているし、あの赤トラ猫があったかい部屋で
いつまでもぬくぬくしているシーンがありありと浮かぶのです。
2008年5月26日(月) at 08:26 

ドイツ・オーストリア 東山魁夷小画集 / A, traveling

HOME > 読書
今年(2008年)生誕100周年を迎える東山画伯の小作品集。
彼が若い頃を留学していたドイツ〜オーストリアを
30年以上ぶりに歩いたときに描かれた作品たちを集めています。

去年チロル地方を旅するときに関連した本を探したのだが
ほとんどと言っていいほどなくて、寂しかったのを思い出した。
この本はもちろん絵が中心でガイドブック的な要素もなく
文章も少ないのだが、実に饒舌に風景を物語ってくれる。
写真とは違って画家のフィルターがかかった風景を
(いや、もちろんプロのカメラマンはファンダー越しに
その視線に個性的なフィルターをかけるが)。

神戸の百貨店で開催されていた東山魁夷と小磯良平の展覧会の
販売コーナーで発見して、うれし懐かしで購入。
周りの人たちは熱心に立派な画集やポストカードを見ていた。
ひょっとしてこの本を購入したのは私だけだったかもしれないな〜。



文庫本ってのが、
またうれしい。
2008年5月24日(土) at 18:37 

trattoria Coccinella (イタリアン) / A, traveling

HOME > グルメ
神戸の山の手には小さくてcozyなレストランがたくさんあります。
昨日、仕事のあと訪れたのもそんなお店。

Coccinella (コチネッラ)というのはイタリア語で
てんとう虫のことらしい。
そういえば、レジの辺りにてんとう虫モチーフの雑貨があったり
椅子や飾られた絵などに赤が効いていたり。



お店のロゴにも
小さなてんとう虫くんが。

30人も入ったら満席になってしまいそうなこじんまりした
かわいらしいお店ですが、お味のほうはなかなか。
平日の夜だというのに、ほぼ満席でした。

加藤あいさん似のかわいいおねえさんが注文を取ってくれます。
いろいろ相談しながら本日のおすすめの中から

アンティパスタは水茄子と蛸のマリネサラダ風と
ホワイトアスパラのカルボナーラ風、
(食い意地張ってるため、サーヴ直後に口をつけてしまい
写真は無し)

パスタは筍と烏賊のパスタ(↓)、




バジルソースたっぷり!



メインは豚と烏賊を選びました。

ドルチェプレートは生姜のパンナコッタとティラミスと
マンゴーのシャーベットとチョコレートケーキの盛り合わせ。



カジュアルでちょっと素材の組み合わせがおもしろい
感じのいいお店でした。
こういうのが自宅の近所にあったら行きつけにしちゃうのにな!

trattoria Coccinella
兵庫県神戸市中央区中山手通4-16-14
078-261-0025
12:00〜14:00 18:00〜21:00 (L.O.)
定休日 水曜日 要予約

※元町駅からのんびり歩いて15分くらい。
2008年5月23日(金) at 14:00 

光の指で触れよ 池澤夏樹著 / A, traveling

HOME > 読書
池澤夏樹さんの本は長編よりもエッセイよりも
短編にこそ真骨頂がある、と思っています。
時に日常を切り取ったような、
時に神話のようなシンプルなストーリーに
彼の簡潔で過不足ない文体がぴったりという感じだから
(余談ですが”骨は珊瑚、目は真珠”が最も好きな一冊)。

さて、そのどちらかというと短編が好みの
池澤さんの長編小説の中で一番好きなのが
前作”素晴らしい新世界”。
この中でネパールに風力発電機を
ある意味、命をかけて設置した林太郎一家を巡る続編が
本作であります。

まずはどうやら林太郎の浮気が原因で家庭崩壊しているらしい
ところから物語は始まります。
そして、その当事者である林太郎、妻アユミ、会社の後輩でもある恋人、
そして息子の目線で一章ずつ語られていきます。

キーワードは農業、ヨーロッパのエココミューン。
アユミが余りにも理知的過ぎて、やや共感しにくいけれど
全体的なテーマは好み。

読書日記も一冊書き出すとドカドカ行っちゃいそう・・・。
ブログのサブタイトルの”何事もほどほどに”、ってのは
自戒の言葉かもしれません。



美しい装丁。
主人公の娘キノコのイメージ?

2008年5月23日(金) at 00:01 

TRIP OF LOVE トライアウト公演 / A, traveling

HOME > ミュージカル
一昔前まではどこでどんな舞台が上演されるかというのは
よほどの関係者でもない限り、劇場に直接問い合わせるか
新聞や雑誌の広告で見つける方法しかありませんでした。
それが今やネット時代。
劇場のHPやチケット情報のページをコマメにチェックしていると
気になる公演に巡りあうこともあります。
さらに最近では一般のかたのブログも情報源として
大きなウエイトを占めてきています。

さて、そんなわけで。

先日、我が拙ブログにコメントくださったあるお方のブログに
紹介されていたのがこの”TRIP OF LOVE”トライアウト公演。
60年代のヒットナンバー満載のブロードウェイミュージカルと聞いて
おもしろそう!と思い立って、行くことにしてしまいました。
会場はシアターBRAVA! 。大阪城ホールのすぐ横の劇場です。

”トライアウト”と聞くと、私のような野球オタクは
自由契約となった選手の入団テストを想像してしまうわけですが。
ミュージカルの場合はすでに本公演が決まっている
(今回の場合は2009年らしい)がまだ未完成のものを
やや廉価な値段設定で舞台を上演して、観客のレスポンスを見て
手直しするというもの。
いわば、実験的なリハーサル的な公演であります。
ブロードウェイに上がる前のトライアウトということなので
本来ならアメリカの地方都市で行うものを
今回はプロデューサーが出口最一さんという日本人だったため
おそらくその場所として大阪が選ばれたんだろうな。

ストーリーは劇場にやってきた少女キャロラインが
60年代にタイムスリップして、恋愛→結婚する間にデモ・ベトナム戦争
などの暗い影がアメリカの若ものを覆っていくというもの。
それを他ニ組の男女のエピソードと絡めています。
と言ってもストーリーは解らなくてもいいような、
60年〜70年代のファッションとヒットチャートとダンスを楽しむのが
中心のような感じ。
ともかく衣装がかわいい!キッチュにモッズ、ヒッピールック。

ただこれはこれから手直しして行くのだろうけれど
ヒットチャートを次々流すだけなので、”つなぎ”が全く無い。
曲と曲の間につなぎの台詞がないと、スムーズさに欠けて
ただのショーのようになってしまうんじゃないかな?
もしかしたら、英語圏でない日本でのトライアウトということで
途中の台詞を飛ばして音楽とダンスだけのダイジェスト版に
していたのかな?とあとから思ったりもした
(というのも二幕でトータル正味一時間半という短い舞台だったので)。

同じようなことが場面展開にも言えて、一曲終わると暗転して
舞台装置がドタドタと変わるというパターンが多いので
そこで集中が途絶えてしまう。
どうしてもALWのスムーズな場面展開などと比べてしまい、
悪く言うと少し古臭く感じる(60年代ということで
それを狙っていると言われると困るが)。

でも個人的には懐かしい歌とかわいいファッションで十分楽しめました。
本場からやってきたキャストは歌も踊りも迫力満点だったし。
終演後、キャストがロビーでお見送りしてくれるのもほのぼのいい感じ。

あと少々ケチくさいことを言うと、本来トライアウトというのは
先ほども述べたような理由で未完成の物を観ていただくという
趣旨から考えると、チケット代1万2千円は少し問題があるかも。
宝塚の新人公演くらいの値段設定(本公演の半額くらい)には
しないといけないのではないかと思ったりもしました。
もともと当初はプレビューとして1万円でチケットを販売していたのが
案外好評だったので後半は本公演と銘打って値上げしたようだし。
まあ、ちょっとだけ日本人は舐められているかな??
そこがちと悔しいですけどね。
でもともかく、本場ブロードウェイでの成功を祈るといったところです。

実はこの公演、前回のウィーンミュージカルコンサートの
直前に行ったのでした。
つまり劇場のハシゴというわけ。
我ながらタフやな〜と呆れつつも。

TRIP OF LOVE
http://www.tripoflove.com/

2008年5月22日(木) at 07:41 

ウィーンミュージカル コンサート 初日 / A, traveling

HOME > ミュージカル
ついにこの日が・・・!
エリザベート、モーツアルト!、ダンス・オブ・ヴァンパイア、
(ここにちょっとMAが入る)、そしてレベッカ。
ここ数年ずぶずぶと深みに嵌っているウィーンミュージカル。
去年のエリザベートに引き続き、
なんとなんと日本で彼らの歌が聴けるなんて。

ということで、梅田芸術劇場でのウィーンミュージカル コンサートへ
行ってまいりました。
http://www.umegei.com/m2008/ween_con.html#movie

出演は
マヤ・ハクフォート(エリザベート役)
マテ・カマラス(”エリザベート”のトート役)
ルカス・ペルマン(”エリザベート”のルドルフ、他ロミオ役)
マジャーン・シャキ(”ダンス・オブ・ヴァンパイア”のサラ、
他ジュリエット役)
アンドレ・バウアー(”エリザベート”のフランツ、
”モーツアルト!”のレオポルト役)
の5人。

曲目も、ダンス・オブ・ヴァンパイア、ロミオ&ジュリエット、
レベッカ、モーツアルト!そしてもちろんエリザベートから
主だった名曲はすべて網羅してくれるという贅沢な饗宴。
しかもそれぞれの演目ごとに短いレビュー公演を見せてくれるような
演出で、いっぺんに5公演を楽しんだような気に
(エリザベートは10曲も!他の4演目は6曲くらいずつ)。

〜〜以下ささやかなネタばれありです〜〜

劇場に入ると、舞台の上にオーケストラと螺旋階段とブリッジが
しつらえてありました。
その上下をうまくつかって、さまざまな舞台展開が効果的に。
後ろのスクリーンに舞台の説明やあらすじを流してくれるので
観たことのない演目がある方でもちゃんとついていけます。

個人的には去年のエリザベートではルドルフがルカスくんじゃない日に
当たったので、彼の”闇が広がる”が聴けてうれしかったな。
ルカスくんは、しょっぱなアルベルトで出てきたんだけど
おずおずした雰囲気が、まさに役さながら。
今日はひよこみたいな髪型になってて、カッコいいのにカワイイ。
ロミオではうっとり、ルドルフではホロリ、とコンサートなのに
舞台を観ているようでありました。

大好きなマテさんは相変わらずセクシーな声と怪しいムード。
あのかすれた色っぽい声に去年もくらくらしたんだった。
クロロック伯爵もコロレド司教もぴったりすぎ。
マキシムと”わたし”の”夜があける”では
なんだかマキシムが実はファベールなんでは?というくらいの怪しさ
(これ、コアなファンの人以外が読んでもわからんブログやねえ)。
日本語で”愛と死のロンド”をフルで歌ってくれたのがびっくり。
トートの衣装が黒ずくめのマント姿でプチ東宝版みたいになって
キラキラメイクもしていて更に怪しさ炸裂していた。
でも彼はこれでトートからは引退するということで
まさに見納め公演となるらしい。寂しい〜。

マジャーンはやっぱりかわいらしいく、美しく、
持ち役のサラやジュリエットはもちろんなのだけど
レベッカの”わたし”が案外いい感じ。
でもやっぱりルカスくんとのデュエットがお似合いだわ〜。
二人がじゃれ合う姿が本当に微笑ましい。

アンドレさんは日本は初めてとのこと。
フランクにフランツ、そしてマキシムまでもと
誠実な二枚目役がぴったり。ちょっと石川禅さんを彷彿させる。

そして、なんといってもやっぱり圧巻はマヤさん。
レベッカからの”I am an American woman”でキュート、
同じくミセス・ダンヴァースのメイン曲”レベッカ”で迫力、
モーツアルト!からの”星から降る金”での包容力と貫禄、
エリザベートからの”私だけに”での力強さ、”夜のボート”での切なさ。
ああ、もう自分の語彙の少なさに情けなくなるほどのくるくる変わる
表情を持った彼女の声にうっとり。

コンサートや演劇は東京でしか上演されないことが多い、
と日々やや恨めしく思っています。
けれど昨年のウィーンでの舞台装置をそのまま持ってきた
梅芸でのエリザベートの公演といい(東京ではコンサート形式)
今年二月のビルボード大阪でのルカス&マジャーンライブといい
(これがまた楽しくて良かった!)、
大阪のみの公演なのでした。

阪急電鉄株式会社よ、ありがとう!

そして今日の公演のあまりの素晴らしさに
帰りについふらふらと来週のリピーター割引のチケットを
買ってしまったことを、ここに告白いたしましょう。
2008年5月22日(木) at 00:08 

最後の瞬間のすごく大きな変化  グレイス・ペイリー著 / A, traveling

HOME > 読書
カテゴリに”読書”をリストしてるのに
ひとつも記事がないのをちょっとだけ気にしていました。
たまりにたまった紹介状の返事書きのように
(え?ダメ?はい、すぐに書きます<受付さん)。

乱読家です。
ミーハーにベストセラー、コアな小説たち(新潮クレストブックスを愛す)、
雑誌(週刊朝日からEsquire、クウネル、Precious、暮らしの手帖と脈絡なし)
果ては少年コミックまでも。

何かの本をいつも手元に置いているのですが
なんとな〜くブログで初めて紹介する本だったら、
これは!というものを選びたい。
な〜んてかっこつけてたら、今日になってしまったのでした。

でも、もういいや。今読んでるので。

さて、この本。村上春樹さん翻訳であります。
彼の訳した海外小説は、今や数えるのが大変なほど
出版されていますが(レイモンド・カーヴァーしかり、
フィッツジェラルドしかり、最近ではトルーマン・カポーティまでも)
これは日本ではあまりメジャーどころでない作品。
村上さんの作品の中でも225位(平成20年5月現在)に
ランクされてるというくらいに。
けれど実はこの作者はアメリカでは熱狂的なファンがいる、
しかもものすごく寡作(80代にして生涯三冊のみ!)
な小説家らしい。

一文で言うと
”必ずしも幸せでない日常生活を送るさまざまな主人公の
一瞬を切り取った短編集”
かな。

そのいくつかはフェイスという名のユダヤ系の中年女性
(作者の投影らしい)が主人公。
彼女は浮気ものの男と勢いで結婚し、離婚。
二人の生意気な子供を抱えてニューヨークの下町に暮らしている
(兄のほうがものすごく大人びていてフェイスとの対等な会話が笑える)。
老人ホームに入っている両親や癖のある兄弟たち、
何人かの女友達との救いようのなかったり、笑うしかないような
エピソードが生き生きと(諦めにも似た逞しさとウィットで)
描かれています。

行間にシニカルさとユーモアさが溢れた文章で
切り口鋭いのに抽象的だったり、
やたらと懇切丁寧で回りくどいと思ったら
突然こちらに投げ出すような表現で終わってしまったり。
でもなんか文体に嵌る。
綺麗でもなく、幸せな気持ちになるわけでもなく、
読み進めにくいんだけども。

今回特に感じたのは短編を中心に書く小説家は、
決してその描いている一瞬のことだけを
自分の脳内に作り出しているわけではない、ということ。
特に先述のフェイスが主人公の作品群は
描かれている以外の隙間の物語がもっと知りたくなるほど。

なんだか仲のよい友達のしんどくて、
でもちょっと微笑ましい人生を垣間見ているような。




2008年5月21日(水) at 08:32