Dr.A の言いたい放題

何事もほどほどに、がモットーの内科医日記

HOME > 医療のハナシ > 風邪専門医からのアドバイス

風邪専門医からのアドバイス / A, traveling

HOME > 医療のハナシ
春は気温が乱高下して風邪の患者さんがたくさん来られます。
それはそれで有難い(?)んだけど困るのが
”明日から旅行だから今日中に治したい”とか
”仕事なので休めないのですぐ治して欲しい”とか訴える方々。
そりゃあ、すぐに治してあげたいですよ。
あげたいけれども、そりゃあ無理難題と言うもの。
大体、自分が風邪を引いてもそんなすぐには回復しないのに
なんでヒトサマが治せるんでしょう?
医者は魔法使いじゃないし、人間は機械じゃないのです。

”鼻水や咳を完璧に止めて欲しい”という方も困る。
なぜか?
それは鼻水も咳も必要なものだから。
ウイルスや菌が鼻や気管から肺に入っていくのを、
まず第一にブロックするのが鼻水であり、咳であるのです。
じゃあ、症状なくブロックできないのか?ということに
なるわけですが、残念ながらそういう方法はないのです。

”私は平熱が低いから36度5分でもしんどいから解熱剤が欲しい”
ってのも曲者です。
これも実は発熱ってのはウイルスなり菌なりを殺菌するために
身体が温度を上げているのです。
本人の平熱が低くたってウイルスにとっては関係ないのでした。

”じゃ、風邪で病院行ってもしゃあないってこと??”という
疑問もあろうかと思います。
ではどんなときに病院へ来ていただいたほうがいいか。

ズバリ
1)38度以上の熱
2)痰が自分でスムーズに出せない
3)扁桃腺が腫れてしまっている

この三つ。
こういった場合は肺炎やインフルエンザの検査をします。
抗生物質や去痰剤が有効なこともあるし、
解熱剤も使って大丈夫です。

でも、ちょっと喉が痛いから早めに病院へ〜というのは
時間とお金の無駄かも・・・しれないよ。
風邪専門医と化している一医師の独り言でした。
2008年4月10日(木) at 17:33