どうにも止まらない / やまね智史
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ふたたび京都駅へ。今日も必要なものをいくつか買った。
帰りは「三省堂」によってみました。ここでも『蟹工船』が自然と目に入ってくる。同じ店の中に蟹工船コーナーが2つもあった。こちらがビックリするような扱いの大きさなのでついつい足をとめてしまいます。

並べられた本のそばには、よくある本の紹介文
が。
小林多喜二再発見−没後75年
「ワーキングプア」にも重なる過酷な労働環境を描いた名作が平成の「格差社会」に大復活!!
命を削るような過酷な労働
働けど働けど抜けられない、「糞壷」と呼ばれる現場
つぎつぎと過労と病に倒れる「木の根っこのような」若い雑夫たち
そして、わずかな報酬と暗澹たる生活・・・
―――――地獄の労働船『蟹工船』に出口はあるのか?
「若い労働者からの圧倒的な支持!」という手書きのコピーが気を引くのか、立ち読みする若者が後を絶たない感じでした

帰りは「三省堂」によってみました。ここでも『蟹工船』が自然と目に入ってくる。同じ店の中に蟹工船コーナーが2つもあった。こちらがビックリするような扱いの大きさなのでついつい足をとめてしまいます。


並べられた本のそばには、よくある本の紹介文
小林多喜二再発見−没後75年
「ワーキングプア」にも重なる過酷な労働環境を描いた名作が平成の「格差社会」に大復活!!
命を削るような過酷な労働
働けど働けど抜けられない、「糞壷」と呼ばれる現場
つぎつぎと過労と病に倒れる「木の根っこのような」若い雑夫たち
そして、わずかな報酬と暗澹たる生活・・・
―――――地獄の労働船『蟹工船』に出口はあるのか?
「若い労働者からの圧倒的な支持!」という手書きのコピーが気を引くのか、立ち読みする若者が後を絶たない感じでした
2008年6月26日(木) at 23:11 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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「蟹工船を読め、それは現代だ」 / やまね智史
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GW中にクラクラする頭で何気なくヤフー以下、YOMIURI ONLINEから。
プロレタリア文学を代表する小林多喜二(1903〜1933)の「蟹工船・党生活者」(新潮文庫)が、今年に入って“古典”としては異例の2万7000部を増刷、例年の5倍の勢いで売れている。
過酷な労働の現場を描く昭和初期の名作が、「ワーキングプア」が社会問題となる平成の若者を中心に読まれている。
「蟹工船」は世界大恐慌のきっかけとなったニューヨーク株式市場の大暴落「暗黒の木曜日」が起きた1929年(昭和4年)に発表された小説。オホーツク海でカニをとり、缶詰に加工する船を舞台に、非人間的な労働を強いられる人々の暗たんたる生活と闘争をリアルに描いている。
文庫は1953年に初版が刊行され、今年に入って110万部を突破。丸善丸の内本店など大手書店では「現代の『ワーキングプア』にも重なる過酷な労働環境を描いた名作が平成の『格差社会』に大復活!!」などと書かれた店頭広告を立て、平積みしている。
多喜二没後75年の今年は、多喜二の母校・小樽商科大学などが主催した「蟹工船」読書エッセーコンテストが開催された。準大賞を受賞した派遣社員の狗又(いぬまた)ユミカさん(34)は、「『蟹工船』で登場する労働者たちは、(中略)私の兄弟たちがここにいるではないかと錯覚するほどに親しみ深い」と、自らの立場を重ね合わせる。特別奨励賞を受けた竹中聡宏(としひろ)さん(20)は「現代の日本では、蟹工船の労働者が死んでいった数以上の人々が(中略)生活難に追い込まれている」「『蟹工船』を読め。それは、現代だ」と書いている。
また一昨年、漫画版「蟹工船」が出版され、文芸誌「すばる」が昨年7月号で特集「プロレタリア文学の逆襲」を組むなど、再評価の機運が盛り上がっている。
新潮社によると、購読層は10代後半から40代後半までの働き盛りの年代が8割近く。同文庫編集部は「一時期は“消えていた”作品なのに」と驚きつつ、「ここまで売れるのは、今の若い人たちに新しいものとして受け入れられているのでは」と話している。
時代をこえて受け入れられる作品というのは、やはり何か普遍的なものが含まれていますよね
2008年5月8日(木) at 12:09 / コメント( 2 )/ トラックバック( 1 )
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ベルサイユのバラ / やまね智史
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憲法記念日。今日から数日休みなので、植物園に行ったり映画を観たりしようと思います。
部屋の本棚に並んでた「ベルサイユのバラ」(妻が買ったやつです)が前から気になっていたので手にとってみたところ・・・これが、と、とてつもなくおもしろい!一気に読んでしまいました。ベルバラに詳しい方には、いまさら何を言ってると言われそうですが
自分は何のために、誰のために生きるのか、今日明日を食いつなぐのに必死な民衆たちを知り、変化していくオスカルがカッコイイ。しかし、一番重要なのは、三角関係どころじゃない恋愛模様や階級・身分制度の中で繰り広げられる人間模様でしょうか。男として女としての苦悩はもちろん、それ以前に一人の人間として恋愛をすること、自立した生き方をすることそのものが難しかった時代のつらさが描かれているあたり。
人間が人間として生きるとはどういうことなのか、その時代の人たちが何をつかもうとしていたのか、それはなんだか私たちへの問いかけにもなっている気がしました
2008年5月3日(土) at 12:38 / コメント( 1 )/ トラックバック( 0 )
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続・旅の途中 / やまね智史
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―この曲を歌う意味は何だろう?
いままでずっと、自分にとってそうであるように、誰にとっても音楽は必要不可欠なものなんだろうと漠然と思ってきた。
でも、同時多発テロや戦争のような圧倒的な暴力の前では、音楽はあまりにも無力だ。しょせん、音楽は余剰なもの、贅沢品ではないのか。自分にとっても、ほかの誰にとっても、生きていく上で本当に必要なものではないのではないか?
―音楽をやるってどういうことだろう?
―俺の歌は誰かに必要とされているんだろうか?
そんな疑問が次々と頭をもたげた。
スピッツ『旅の途中』(幻冬舎)を読み終えました。バンド結成までのエピソード、「売れるのはカッコ悪い」とさえ考えていた頃、ある音楽プロデューサーとの出会い、自分たちの意思に反して発売が決定されたベストアルバム、鳴らしたい音へのこだわり、9・11テロの後に考えたこと・・・スピッツというバンドが、どんなことを考え、どんなことに悩みながら歩んでいたのか、その道筋がわかるとても興味深い中身。とくに音作りへのこだわりという角度でそれぞれのアルバムを振り返ってみるとおもしろいです。僕がアルバム『フェイクファー』になんとなく感じていた違和感も合点がいきました。
“スピッツのリーダー”と言われるベース・田村明浩は、こんなことも言っています。
20年前の自分たちに、20年後、スピッツがこんなふうになっているよ、と言っても信じなかっただろう。だったら、今から20年後、俺たちはどうなっているんだろうかなんて、当事者である俺たちでさえ想像もつかない。
彼らが次に追いかけるのはどんな目標なのか、どんな音を鳴らしてくれるのか、ますます楽しみです。スピッツでさえも旅の途中なのだ
2008年1月15日(火) at 23:56 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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ふと思う / やまね智史
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この季節コンビニに行くと正月番組や年明けのバーゲンを知らせる雑誌がたくさんありますが、私はついつい漫画コーナーに目がいってしまいます。『築地魚河岸三代目』とか『ミスター味っ子』とか『ラーメン発見伝』とか、大好きな料理系漫画につられて。
自分が一番影響を受けたのは『美味しんぼ』かな。「鰹の塩辛チャーハン」は実際につくってみたらメチャクチャ美味しかったし、作法をとりあげた話に影響されて箸の先をできるだけ汚さず食べようとチャレンジしたこともありました。料理、食を題材にしながら、人間の本質や政治経済にまで迫ろうとするところがものすごく新鮮で。
しかし、最近の美味しんぼを見てると、どうも。。うまく表現できませんが、難しい話や文字が多くなり、料理そのものについての驚きや新鮮さを楽しめない印象。。平のサラリーマンではあるけれども、実は一流の陶芸家・美食家の息子で、料理人たちには「若!」と呼ばれ、抜群のコネを持っている主人公の「設定」も、なんか非現実的に思えてきてしまったり。。その点、『魚河岸三代目』の旬太郎は「リストラで転職した元銀行員」が出発点で、よりリアルに時代を映していると思うのです。
さ〜て宣伝に行ってこようっと
2007年12月23日(日) at 12:58 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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ガソリンと投機と / やまね智史
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ガソリンの値段がほんとに高くなりましたね需要と供給の関係などで、だいたいその価値相応に商品が評価されるはずの市場経済で、どうして本来の価値以上に商品の価格が膨れ上がっていく(バブル経済が生まれてしまう)のか・・・上がり続けるガソリン価格に、ふと、以前読んだ『マルクスと資本論』
資本主義の宿命といわれる恐慌・不況、その前におとずれるバブル経済、いったいその原因は何か、そこにはどんなしくみがあるのか、資本主義経済を覆う問題にせまります。さらに「マルクスの『資本論』には、マルクスが書こうとしていたが実際には書かないまま終わった部分“ミッシング・リング”がある」という衝撃的な分析・指摘。『資本論』を草稿の段階から詳細に分析した理論書であると同時に、歴史の裏側に迫る読み物的な要素も。市場の株価に一喜一憂するニュース、資産運用を盛んに呼びかけるコマーシャルなど、金融投機が氾濫する現在の資本主義経済を見るうえでも役立つ、読み応え十分の全3巻です
2007年12月1日(土) at 22:04 / コメント( 2 )/ トラックバック( 0 )
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夕暮れ時の空の色 / やまね智史
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昨日は事務所の泊まりだったので寝る前に読書を。不破哲三著『同じ世代を生きて』(2007年、新日本出版社)がおもしろくて一気に読んでしまいました。
中身は、共産党前議長・不破哲三氏と作家・水上勉氏との往復書簡集。水上氏が心臓を患ったことがきっかけで交流が始まるという思わぬ出会いから、病気のこと、食べ物のこと、お互いの仕事のこと、時々の社会情勢が語られ、次第に意気投合していく過程がおもしろい。一人の著名作家と一人の政治家、異なる分野で活躍する二人が、激動する時代をどう見てきたのか、そこにはどんな共通点があったのか、二人の人間性も垣間見えて、ページをめくる手が止まることはありませんでした。
水上氏は京都と深い関わりのある人で、たくさんのエピソードがちりばめられているので、京都に住む人は、また特別な思い入れで読むことができるのではないかと思います。
2007年11月26日(月) at 12:05 / コメント( 2 )/ トラックバック( 1 )
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戦争の伝えかた / やまね智史
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「平和学習をしたいと思って集まったメンバーではありませんでした」「原爆症のこと。胎内被爆のことなど、初めて被爆体験を生の声できいて衝撃をうけ、自分たちの感想だけにとどめてしまってはいけない、何かの形で残したい、同世代や自分たちの下の世代に伝えたいと思ったんです」
京都の佛教大学社会福祉学部の学生さんたちがつくった絵本があります。『ようすけ君の夢』。昨日からおこなわれている伏見戦争展で、絵本作成に携わった若い人たちが報告をしてくれました。
ゼミの先生の「社会福祉の働き手となる学生は、人々の生活や生きてきた社会、時代を含めて理解することが大事」という言葉と、大学内で開かれた原爆展がきっかけで被爆体験者の方と関わるようになり、「その話の内容を絵本にして子ども達に伝えよう」となったとのこと。
「どうやって伝えようか」「絵本なんてつくったことない」「どういうストーリーにしたらわかってもらえるんだろうか」・・・絵本ができるまでのいきさつや思いもきくことができました。
戦争の伝え方にはいろんな方法があって、あらためて自分ならどうするかということを考えました。昨年は、春に写真家・仲田千穂さん撮影の写真集『特攻花』をとおして平和を考える企画を、夏には被爆体験を聞く会と一緒にピースライブを、その前の年はイラクのDVD上映会など。いろんな企画をやってきたけれど、まだまだやりたいことはあります。何百人という規模でなくても、参加者がマイペースで楽しめるような・・・音楽、映像、体験談が融合するような・・・ライブハウスで飲み物や軽食も出せるような・・・そんな企画もやってみたいな〜
2007年9月9日(日) at 17:34 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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水は何にも知らないよ / やまね智史
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事務所『水は何にも知らないよ』(2007年、左巻健男、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「水に“ありがとう”と言うと美しい結晶ができる」「マイナスイオンは体にいい」・・・実際は科学的根拠がないのに、科学の装いをして近づいてくる“ニセ科学”や“あやしい水ビジネス”をわかりやすくバッサリ
「財政がキビシイから増税はしかたがない」「自衛隊が海外に行くのは国際貢献のため」・・・もっともらしい意見には注意が必要!?
2007年8月21日(火) at 18:50 / コメント( 0 )/ トラックバック( 1 )
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6月という季節に / やまね智史
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雨日曜日以外は休日や祝日もない、しかも泳ぎがめちゃくちゃ苦手だった私は、学校の授業で「プール」が始まるこの6月は、いつも憂鬱だったのでした
大学に入学したての頃は、期待してた大学生活に「なんか自分が思ってたのと違うなあ・・・」「授業全然おもしろくないや・・・」なんて思った記憶も・・・
さて先日、龍谷大学でおこなわれた学習会「大学でどう学ぶか」に参加してきました。学生向けに書かれた本『学びの一歩』(2003年、新日本出版社)の著者の一人・河音琢郎さん(和歌山大学教授)を招いての学習会。大学時代に自分をどう高めるのか、どういう視点で物事を考えるのか・・・なんだか懐かしいような新鮮なような刺激を受けました
いい意味でも悪い意味でもちょっと大学生活に慣れたこの時期におススメの一冊なので興味ある方は読んでみてください。



