HOME > 社会・政治 > social > 政党の資金源

政党の資金源 / やまね智史

社会・政治 > social
国民にきちんと説明できない巨額の事務所費、税金の不正受給、ワイロ・・・連日報道される疑惑にもう嫌気がさしてしまった方も多いのではないでしょうか。政治家とはみんなそういうものなのでしょうか。庶民とは金銭感覚が違うのでしょうか。それともただ単にミスが重なっただけなのでしょうか。いったいなぜ「政治とカネ」の問題は、ここまで後をたたないのか。

9月15日付の総務省の官報で、2006年の「政治資金収支報告書」が公表されました。それぞれの政党がいったいどこから資金を得ているのか、クリーンな政治をつくるためにはとても大事な問題ですので紹介しておきたいと思います。

まず私たち日本共産党は、その収入の82.7%を「しんぶん赤旗」の事業を中心とする「事業収入」、3.6%を私のような党員が納める「党費」、3.2%を支持者の方からの寄付「個人献金」に頼っており、その大半を自前でまかなっています。このように私たちは、政党が国民のみなさんに支持を訴える場合、その活動資金は当然自前でまかなうべきだと考えているのですが、他の政党はどうなのでしょうか。(写真をクリックすると大きくなりますよ〜)

自民党や民主党の場合は、私たちが主な収入源にしている「事業収入」が、いずれも2.1%しかありません。かわりに「党費」や「個人献金」をたくさん集めているのかというと、そういうわけでもありません。それではいったいどこから収入を得ているのか。それが「企業・団体献金」「政党助成金」です。自民党は企業・団体献金を昨年だけで29億7000万円、民主党は8170万円受け取っていて、それぞれ収入の11.4%、0.6%を占めています。防衛省発注の上位15社を見ると、きちんと自民党に献金をしているのです(!)



さらに「政党助成金」はもっと大きく、昨年自民党が受け取った額は168億4674万円で収入の64.4%、民主党は104億7858万円で実に収入の83.8%を占めています。


この「政党助成金」というお金は・・・要するに「私たちの税金」です。そうです税金なんです。このことはまだあまり知られていなくて「自民党や民主党はその収入の6割以上を税金に頼っています」と街頭で訴えると、いつも「え?本当に?」という反応がかえってきます。実はこのお金は、日本共産党以外すべての政党が受け取っていて、公明党が28億5878万円で収入の19.8%、社民党が10億625万円で収入の51.5%、国民新党が2億6688万円で収入の60.7%、新党日本が1億6006万円で収入の91.0%となっています。制度が導入されて以後の12年間で各政党が受け取った額の合計を見るとものすごい額になります。

こんなお金があるならどうして福祉にまわすことができないのでしょうか。定率減税の廃止や母子家庭へのわずかな手当を削るなど庶民には増税をおしつけながら、政治家は毎年自動的に振り込まれる多額の税金を山分けしている、また口々に「民営化」を言いながら、自分たちは「税金に頼って活動している」のです。

私が思うのは、企業からお金を受け取る政党にその企業の不正を告発できるのか国民の税金を山分けする政党に私たちのくらしの痛みがわかるのか、ということです

私たち日本共産党は、多くの政党が地道にお金を集めることをせず、企業・団体献金や政党助成金(税金)によって労せず多額の資金を手に入れている、このことが、事務所費問題など「政治とカネ」をめぐる感覚マヒ、汚職・腐敗政治が繰り返される根っこにあると考えています。いまこそ「政治とカネ」の問題を一掃するためにも、政党助成金制度の廃止や企業・団体献金の禁止に踏み出す時ではないでしょうか。

9月15日付「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-09-15/2007091525_01_0.htmlより、いくつかの表・データを紹介しました。企業のお金にも税金にも頼らず活動する唯一の政党・日本共産党の仕事に今後も期待していただけるとうれしいです。
2007年9月16日(日) at 12:54 

このエントリ(記事)へのコメント

政党の資金源が性格を決定する / 石川 兵衛

企業・団体献金の実態は、なぜか知られていません。また、なぜ問題があるのかについて知られていません。企業・団体には選挙権がない(つまり主権者ではない)のに、莫大な資金と組織で政治を動かし、政治をゆがめると思います。また、企業・団体の一人ひとりの思想・信条、支持政党は自由なのに、侵害されることになります。しんぶん赤旗しかこのことを報道していないせいでしょうか?政党助成金も税金の無駄遣いですから、いち早く削らせましょう。
2007年09月17日(月)   at 0:54

「事業収入」 / goldberg2006 URL

確定申告をされた方なら、だいたいご存知だろうが、
「事業収入」というのは、「事業所得」ではない。

これを一緒にして、「共産党はいっぱい収入がある」と解釈するのはまちがい。

「表に出ている数字」は、いわゆる「売り上げ」であって、「仕入れ」にかかる経費を差し引いたものが「収入」
さらに、集金までふくんだ諸経費などを差し引いて、所得になる。

(八百屋さんが、300円で大根を売っても、300円が収入にはならない)

2万円のパーティー券を1万枚売って(大阪ドームでパーティするんかい?)2億円売り上げるのとワケが違うが、選管にはその違いが分らない。
 その発表だけ、数字で見てたら、中身はみえない。
2007年09月17日(月)   at 9:31