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「働け働け」と言われるが / やまね智史

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最近は「障害者も働け」ということが盛んに言われますが、生き方の問題として、好きな絵を描くとか、音楽を選ぶことも間違いではないと思うんです。障害をもたれている方も、何かにあてはまるとすごく伸びる、才能を発揮する方がおられます。だからこちらとしては、その方に合うものを、できるだけいろいろな選択肢を提供したいのですが、いま言われるのは「働け」ということばかり。「仕事」をすることが、その人の今の状況のなかで一番適しているとはかぎらないのに。

昨日、伏見区のある障害者施設を訪問して現場の職員さんから直接お話を聞かせていただきました。衆議院京都3区代表・石村さんhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~ISHIMURA/、京都市会議員・西野さんhttp://nishino-sathiko.jp/と一緒に。

「障害者自立支援法」ができて以降、現場ではさまざまな矛盾がふき出し、施設の運営が非常に困難になっている、そんな実態が語られました。

「料金がかからないようにサービスの日数を計算して減らす人もいる」
「行事の縮小や賃金のカットで収入の減に対応しているがもう限界」
「いまの状況で経営を成り立たせるには、規制緩和をしてもらわないといけないが、責任・定員数・面積の問題など、利用者の方のことを考えれば納得できない部分も多い」
「職場で若い人を1〜2年かけて育てる余裕がない。すぐ活躍できる即戦力がどうしても必要になる。アルバイトもなかなか集まらないので派遣を雇うことになるがお金がものすごくかかる」
「人員削減はどうしても現場の指導員ではなく事務員を減らすことになる。すると複雑な事務まで指導員がこなさないといけなくなり現場は大変。利用者のために考える時間が減る」
「このままでは、利用者さんのことを一番に考えてるまじめな施設はやっていけない。もうけをあげることを優先する業者しか生き残れない」

懇談は1時間ほどの予定でしたが、予定を大幅にオーバーしてお話をしていただきました。

一人ひとりの人生にどれだけそうことができるか、どれだけ利用者さんの立場で運営していけるかが、この仕事で一番大事なことだと思っています。

この言葉が印象に残りました。福祉の仕事というのは、「効率」や「もうけ」だけをものさしにしてできるものではありません。いま、少しの手直しではなく、矛盾のおおもとにある「障害者自立支援法」を撤廃する、大きな変化が求められています。

現場で懸命に働く職員さんたち、そして何より障害者の方たちを応援できる政治をつくれるか、注目の国会が再開します
2007年9月26日(水) at 18:36