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『バベル』 / で。

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本年9本目の映画バベルを観てきた。 この映画、観る人の価値観や感受性等によって激しく評価が分かれる作品だろう。映画に娯楽や笑い、カッコ良さを求めるのならこの映画は観ない方が良いだろう。観る人によってはどこまでもつまらない映画になるだろうし、観る人によっては釘付けになる映画だと思う。小生は後者でした。ただただ画面の中の物語を観るのではなく、観る人の人生経験や生き様を削り取って行く作品だと思う。それは、孤独や葛藤、啀み合いが多い人ほど削り取られて行きそうだ。だからだろうか、酷く疲れる映画。

二つの手のひらが握り締め合うシーンがある。その場面は、それぞれがその瞬間まで経験してきたあらゆる葛藤、寂しさ、辛さなど幾つもの気持ちが重なり合った瞬間を感じさせた。その時恥ずかしながらも涙してしまった、それも大粒で。お涙頂戴の作品とは全く違う次元でこのシーンは訴えてきた。この作品で本物に出会うだろう。ネタバレにならない程度に書きますが、この映画はハッピーエンドで終わらない。しかしその兆しを見せて幕を下ろす。後はそれぞれがどう生きていくかなのだろう。 
『21g』と同じ監督作品。感銘度は21gの方が・・・。 ★★★★★☆☆


2007年5月11日(金) at 23:59