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家シネマ『ボーリング・フォー・コロンバイン』 / ニューヨーク 松村

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■家シネマ 『ボーリング・フォー・コロンバイン』

コロンバイン高校銃乱射事件、ミシガン州フリントで起きた6歳児の発砲事件など一連の事件を背景に、現代で最も問題視されるべき「銃規制」にスポットを当てた衝撃のドキュメンタリー作品。

ドキュメンタリー作品と言えば、マイケル・ムーアの右にも左にも出る者はいない。彼の“突撃取材”というスタンスは、ドキュメンタリーがあるべき「真実の伝達」を見事に果たしている。何より彼の魅力は、斬新な切り口にあるだろう。残された遺族や、加害者自身に焦点を当てるのではなく、社会全体の問題としてもっと大きな範囲での問題追及をしているのである。

今作では、全米ライフル協会(NRA)会長のチャールトン・ヘンストンや、コロンバイン高校銃乱射事件の加害者である少年に銃を販売した側のディスカウントストアの本社。少年たちが影響されたというロック・ミュージシャンのマリリン・マンソンなどに対して、カメラとマイクは責任の追及を求める。

本人たちがいくら言葉を濁し、映画としての“答え”がないままに終焉を迎えようとも、それで良いのだろう。脚色や誇大表現せずとも、社会全体が知るべきものは、しっかりとカメラに収められている。マイクを向けられた人間の引きつった顔や逆上に震える声、それらはムーアがいなかったら知れずにいた“真実”なのだから。作品自体にはいつも賛否両論の声が上がるが、テレビニュースや新聞でも明かされない事実を、映画という手段で公にしてみせた彼の功績は称えるべきであろう。

2002・カナダ
監督/出演 マイケル・ムーア
出演 チャールトン・ヘストン(NRA会長)
   マリリン・マンソン
2004年11月4日(木) at 11:52 

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ボウリング・フォー・コロンバイン / spoon::blog

 1999年4月20日、アメリカ・コロラド州の小さな町リトルトン。2人の少年は朝...
2005年02月14日(月)   at 23:25

ボウリングフォーコロンバイン。 / 愛と妄想の日々。

 下記の日記の通り、同級生が遊びに来た。
 この二人は共にとても映画好き。
 まぁ、ひとりは脚本家・作家の卵(いつ孵化するんだよ)だから単なる「映画好き」の範疇には納まらないのだが。
 カイムはあまり映画を観るのが好きではないので渋る。
 面白いか面白く
2005年05月23日(月)   at 18:46

銃と貧困 【ボーリング・フォー・コロンバイン】 マイケル・ムーア [US'02] / ○0o 。ねこはしる 。o0○

 米大統領選などでのこの人のメディアへの過剰な露出ぶりはよく目にしていたし、こういう人がこういう文脈で活躍できるのはアメリカ文化の美点の一つでもあるのだろうが、こうした形で社会問題が消費されてしまう危うさもそこにはきっとある、というような見方をしていたからこそなのだろう。昨年のマイケル・ムーアのカンヌ最高賞受賞には驚いた。 それで遅ればせながら実際に観て考えた。作品に力はある。コロンバインでの銃乱射事件、近隣地区での幼児による射殺事件といった個別の事象から、銃器製造会社から軍需産業へと話を集約、展開させていき、その背景にある人種差別、貧困、福祉といった社会問題に切り込んでいくプロット構成は見事だし、編集も巧み、社会的弱者の立場に視点を定めた非常に訴求力のある作品に仕上がっている。 この時代のこの国だからこそ、こうした作品がしっかりと撮られ評価されることの意義は大きい。だが、作品の質本位でつぶさに観てゆくならどうだろう。少なくとも、表現ジャンルとして成立している‘ドキュメンタリーフィルム’として考えたとき、“ボーリング・フォー・コロンバイン”が達成している水準は決して抜群とは言えない、とあたしは思う。 前にドキュメンタリー映画作家の森達也が全国紙に載せていたマイケル・ムーア作品への批判はこれだったのかと、いまDVDを観終えて初めて納得できたものがある。たとえば個人的にこれまで幾度か足を向けてきたドキュメンタリー映画祭の東京での上映会に、この作品が出品されていたらどうかと想像してみる。決してベストの評価を集めるもののようには思えない。構成、演出、メッセージの迫真性、いずれの要素においても際立って見事だとも巧いとも感じないだろうと思う。衝撃度はむしろ小さい。 とはいえ兵器工場への取材やマリリン・マンソンへのインタヴューなど絵になる箇所を多く散りばめ、銃乱射事件の社会的背景を探っていくサスペンス調の筋立てや個別の事象から一気に問題の核心へと突き抜けていくエンタテーメント的な手際の良さには感心した。とりわけ全米ライフル協会会長チャールトン・ヘストンの豪邸に押しかけるシークエンスは、交わす言葉の間合いや映り込む背景、インタヴューする時間帯の選択などがとてもよく計算されており、この作品のクライマックスにふさわしい仕上がりになっている。 ちなみに彼がカンヌでパルムドール(カンヌ映画祭における最高賞)を獲得したのは2004年公開の次作“華氏911”においてだが、実はこの作品“ボーリング・〜”もパルムドールこそ逃したものの2002年のカンヌにきちんとノミネートされており、とってつけたような55周年記念特別賞なるものに輝いている。2004年の受賞時は審査委員長を務めたタランティーノの嗜好がやたらに喧伝されもしたが、予兆はすでにこのとき、あったのだ。"Bowling For Columbine" by Michael Moore [+scr] / Michael Moore, Charlton Heston, Matt Stone, Marilyn Manson [participant] / George W. Bush [archival appearance] / 123min / USA / 2002 [過去blogより移行]2002年カンヌ国際映画祭55周年記念特別賞 ☆☆
2005年06月21日(火)   at 10:15