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本 > お気に入りの一冊

お気に入りであった。
過去形。
最近、ちょっと作風…というよりは、ストーリーが少し変わってきた。
これまでだって、妖魔みたいなヤツラはいた。それはいい。最初からであるから。
だが、ここにきて『魔法』が出てきてしまったのだ。
これは痛い。痛恨である。
私はこの作品の良さ・売りは、魑魅魍魎・妖魔の類を、身の丈ほどもある大剣でバッサバッサとなぎ倒すところにある…と考えていた。
人外の物どもを、人があらん限りの手を尽くして戦う。知恵や、体力にものを言わせることもある。
しかし、あくまでも、ただの人が戦うのだ(体格の良い人物ではあるが)。
ところが、ここへきて、敵が強くなり過ぎた感がある。とても普通では勝てそうにないのだ。
で、魔法やアイテムの登場…である。
私はおしい、と心底、思うのだ。
2005年10月29日(土) at 19:11
蒼天航路 / Hoignei
本 > お気に入りの一冊

最近のお気に入りの本である。
いや、最近でもないか。集め出したのが、最近なのである。
これはいい。一押しである。
三國志というと、一番に思いつくのは『横山光輝』版であろうか。
確かに、私も取っ付きはそうであった。友人のところで読み耽ったものだ。
しかし、あれは歴史の勉強的な気がする。三國志の時代のあらましを読んでいる感じだ。起こったことを学んでいる。そんな感じなのだ。
ところが、これは違う。
読んでいるうちに、自分がその時代にいる気がしてくるのだ。それほどに、これに出てくる人物たちが、生き生きとしているのだ。
綺麗事だけでなく、生々しい生き様が真に迫ってくるのだ。
『横山』版は三國志演義がもとであるから、劉備の蜀、そして諸葛亮(孔明)が主役だ。
対して、蒼天航路では三國志『正史』が根本である。曹操が主役なのだ。そして魏の武将たちが主役である。
これが新鮮であった。
悪者に描かれる人物たちが主役であり、その知られていなかったエピソードが語られる。
これを読んで、私は曹操たちが好きになった。建前だけでない生き様を貫いた漢たちである。
自分には無理であろう生き様であるから、惹かれるのだろうか?
とにかく、一度は手に取って見て欲しい本である。



