9度目と10度目のGⅠ挑戦、栄光はどちらに。「マイル・チャンピオン・シップ」
エリザベス女王杯はポルトフィーノのスタート直後の落馬がすべて。どんな反射神経の優れた騎手でも絶対に避けられないとの武豊談話を信じるしかない。重量は無くなったものの終始先頭、4角では外ラチいっぱいを回りながらもトップでゴールするのだから、無事なら圧勝していたかもしれない。軽い外傷と疲労は残ったものの、来年春には捲土重来を期してほしい。ポルトに踏まれた痛みが残るという豊騎手。次週JCではメイショウサムソン騎乗を決めた(ウオッカは岩田騎乗)が、今週は一向に弾けないスズカをどう操るのか、汚名返上はできるのだろうか。
秋のマイル王決定戦、MCS。昨年はダイワメジャーという主役がいたが、今年はそれに匹敵する安定した強さを見せる存在はいない。そんな中で最も期待したいのが、昨年ダイワに首差まで迫ったスーパーホーネットだ。2歳から活躍する同馬は、5歳の今年も安田記念は8着に終わったものの京王杯SC・毎日王冠とGⅡを2勝しており、特に1800mの距離に疑問をもたれた前走の毎日王冠では、府中の長い直線であのウオッカを完封しているのだから凄い。今週の坂路追い切りも完璧。実にGⅠ挑戦は今回で9度目になるが、コンスタントに繰り出すラスト3F33秒台前半の豪脚で栄冠を射止めてほしいものだ。
2番手はやはり、天皇賞ゴール前であっといわせたカンパニー。この馬も33秒台前半の強烈な末脚を持っており、GⅠ挑戦はホーネットを凌ぐ10度目となるが、栄冠獲得までもう一歩というところまで来ているのは確かだ。坂路で52秒0という破格の時計を出した追い切りも万全。最後の直線、ホーネットとの合わせ馬にでもなれば、実に面白いレースになるだろう。
牝馬ながら、昨年秋からのブルーメンブラットの充実ぶりというか安定したレース内容は眼を見張るものがある。前走府中牝馬Sでは、休養明けにもかかわらず、カワカミプリンセスを軽くあしらった感さえある強さを見せた。今週の坂路追い切りも文句なく、2走目のポカなどまず考えられない。鞍上さえしっかり乗れば、牡馬2頭と差のない競馬になりそうな気配が漂う。偶然にもカンパニーと同じく、ノーザンダンサーの4×3(奇蹟の血量)という血統も頼もしい限りだ。
GⅠホース、スズカフェニックスだが、少々ズブくなった今はマイルがちょうどいい距離なのかもしれない。掲示板には乗っても末脚不発で勝ちきれないレースが続いているが、見限るにはまだ早い気がする。はたして武豊の起死回生の一発があるのか。
最後に穴中の穴ならマルカシェンクに注目したい。前走はわけのわからない惨敗だったが、この馬は展開さえはまればラスト3F32秒台の鬼脚を持っている。全馬まとめて面倒を見るほどの力があるということだ。2歳時には怪物とさえ言われた馬だけに、華麗なる復活を見せても不思議ではない。
【マイル・チャンピオン・シップ】
◎スーパーホーネット
○カンパニー
▲ブルーメンブラット
△スズカフェニックス
△マルカシェンク









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