団塊世代の挑戦 2008

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『それでもぼくはやっていない』 / 晴耕雨読

映画 > 作品名(さ行)
『それでもぼくはやっていない』 鑑賞 浜大津アーカススネマにて 2007.2.3 (19/150/年)

2007年1月公開 
監督 周防正行
出演 加藤亮/瀬戸朝香/役所広司/もたいまさこ/山本耕史他

 会社の面接日、満員電車に乗り合わせた金子鉄平は服がドアに挟まって取ろうと必死だった。駅に降り立った時、「痴漢したでしょう」と袖をつかまれた。騒ぎとなって駅事務所に行ったが事情は聞かずに警察に連絡、警察では金子の言い分も聞かずに「やったんだろう」と一方的にまくし立てた。帰ろうとすると「私人逮捕」と宣言されて手錠をかけられてしまった。「ぼくはやっていない」という言葉は全く無力だった‥‥。

 「裁かれるのはひょっとしたら明日はあなたかも知れない。そうなった時あなたは大丈夫ですか?」。強烈なメッセージを持った映画です。どうなるのだろう、と最後までグイグイ引っ張っていってくれます。無実=無罪には何と大きな壁があることか。

 裁判官上がりの主任弁護士が日本の刑事裁判制度について、劇中で上手に説明してくれています。取調官が作成する調書は裁判に使えるように巧妙に作文されること、事実以外は訂正してからでないと署名しないこと、刑事事件の裁判における有罪率99.9%で、本人否認であっても97%、無罪は3%しかない、100分の3にかける裁判であることなど。

 15歳の中学生の勇気ある行動、卑劣な事件を蔓延させてはいけない社会的要請、などが判決で述べられています。「いけにえ」的処罰がありうるのです。

 周防監督は「10人の真犯人を逃すとも1人の無辜を罰するなかれ」と裁判官に語らせています。その裁判官は異動で途中交代します。無罪は警察と検事の否定だという捉え方は、裁判所も役所であり、裁判官にも出世があって、という意味で、正義が通用するのか、と正直怖い話です。

 感想は沢山あります。とても心動かされる映画です。是非観て下さい。

推薦度★★★★☆

2007年2月4日(日) at 07:10 

このエントリ(記事)へのコメント

観ました! / おがじゅん URL

「それでもぼくはやってない」
私も観ました。
無実=無罪 ではない。
毎日のように報道される、裁判のニュース、
見方が変りました。

現在、滋賀会館シネマで上映の「めぐみ」も、
深く考えさせられました。
罪が裁かれないことの、何と罪なことか。

2007年02月17日(土)   at 17:41

観ました! / おがじゅん URL

「それでもぼくはやってない」
私も観ました。
無実=無罪 ではない。
毎日のように報道される、裁判のニュース、
見方が変りました。

現在、滋賀会館シネマで上映の「めぐみ」も、
深く考えさせられました。
罪が裁かれないことの、何と罪なことか。

2007年02月17日(土)   at 17:41