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「生きる」を見て、父をおもう。 / へなちょこり

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山間のうちトコ、今晩は寒いです。
窓をほとんど閉めてます、へなちょこり。


昨日、テレビドラマ「生きる」を見ました。

映画の方は、観ていないのですが。


うちの父は、8年前のちょうど姫が、お腹にいるころに、
肺がんを患って、かたっぽの肺を、
1/3ほど、切除している。

その後、転移ではなく、新たなガンが甲状腺に出来て、
これも切除した。

毎食、抗がん剤や、抗生物質やら飲んで、
寝るときは、睡眠薬をのむ。


喉の手術で、食道が細くなり、
声もスースーしてるし、ゴマとか唐辛子とか、
器官に入りやすくて、食べないようにしてて、

咳き込むと、ゴッホゴッホがなかなか止まらず、
真っ赤な顔で、まーるくなっている。



体力ゼロ。筋肉ゼロ。

歯周病で、62歳にして総入れ歯まであと一歩。
体力をつけよう!、とか思わない性格。
微熱はしょちゅうでて、寝こんでるし。
真冬に肺炎にでもなれば、即天国だろう。


しょっちゅう熱を出しながらも、
今は、同級生の県議事務所で働く。

休みは、週に1度。
ベッドで、テレビのニュースか政治討論番組か、
本を読んですごすばっかり。

月刊「諸君!」を隅から隅まで読んで、
ワケワカラン事を、咳き込みながらも、
とくとくと話しだしたら、長い。

体が弱いくせに、仕事は多忙らしく、
選挙中は、朝にポックリいってんじゃないかと、心配した。

母には内緒で、またタバコすってるらしい。

時々、早退して部屋で寝ている。


ふーふー言いながら、それでも、
3年間、自宅療養してた頃とは、別人のように、
若返って、イキイキとして、

朝っぱらから、野菜炒めを食い、
胃だけは強靭であることを立証してみせ、
携帯どこじゃとか言いながら、バタバタ出勤していく。




仕事せずに、のんびりしてたら、体は楽なのに。
煙草も絶てば、長生きできるだろうに。
旅行にでもいけば、楽しいだろうに。
新しいこと始めたら、世界が開けるだろうに。

昔みたいに、仕事ばっかり。



でも、ああやって父は、
自分を「生きて」いるんだろう。


自分の先には、いつでも「自分の終わり」があることを、
体ぜんぶで、知っていて、
だから、自分を「生きて」いるんだろう。


政治と、読書と、いっぷく。
息切れと、痛みと、入れ歯洗浄。


昨日のドラマで、
死ぬ思いしたのに、なにやっとんじゃ、
とばかり思ってた父が、
ちょっとは、わかったかな。


寝込みながらも好きに働いて、ほどほどに煙って、
それでええんじゃろうなと。

それで死んだなら、
父には、その方が、ええんじゃろうなと。












2007年9月11日(火) at 00:52