マダム日記

マダム松澤のblog

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いまだから話せる撮影秘話PART2 / マダム松澤

> work hard

注:写真は本文とは関係ありませんっ


「まつざわさん。大変なんです。カメラマンが急遽撮影日を変更して欲しいって言ってきたんです!」

2週間後に撮影を控え、いきなりカメラマンが日程を変更したい!という
ムタイな申し出があり、おいら、ほぼ心臓休止状態。

しかもその理由ってのが、
カメラマンがいつも頼んでいる子供のナニーが、
急遽、子守ができなくなったからって、
どーよ、どーよ、どーよ。

日本なら、張っ倒されるよね。
こんな理由なら。
もはや、ナメてるんかって話ですわー。
いや、でも、このカメラマンは
とっても素敵な写真を撮ってくれるし、人間的魅力にも
溢れてるんです。

でもあっちの方って、こと子供や家族のこととなると、
歯止めがきかんようで・・・・。

それにしても海外ロケではとても大きなお金が動きます。

クライアントさんは大変理解がある方で、
下請けであるわたしにも、本当に紳士的で、
いままで一緒にお仕事させてもらった中でもダントツに素晴らしい方だった。

それだけに経費面で迷惑をかけたり、
彼が社内で窮地に陥ったりすることだけは
どんなことがあっても避けなければなりません。

そう。たとえ、おいらが首くくっても・・・・。


とはいえ、
カメラマンは超セレブな有名人で、代替はきかんのですわ。
となると、なんとかエージェントを泣き落として、
オリジナルの日程で決行してもらうしかないわけで。

あるいは当日おいらがナニー役をかってでるか?

しかし、それでもダメな場合は、やはり日程を変更するしかない。

となると、撮影場所の手配はもちろんのこと、
超過密スケジュールのヘア、メイク、モデルたちの日程を調整しなければならず、それを想像しただけで、気分はエベレストにいまから自転車で登るような心地。

吐き気、眩暈がしてきましたー。

もはや
すべての人たちがOKになる日ってのは、限りなく0に近いということが、
アフォなおいらにもわかってきました。



天国から一気に地獄に落ちたLAの休日は、当然、台無し。

その日はお昼までは日光浴とSPA。
午後からはシーフードレストランでランチ、
それから美術館にも行って夜は「SPAGO」でディナーよね!と計画していた予定もすべてキャンセル。

そんな気分になれへんし。

とりあえず、コーディネーターさんには

「商品貸し出しの日程は限られており、撮影日変更はどんなことがあっても無理っ。お願い!なんとか対処して〜でないと死にます、わたくし」と恫喝、脅し、懇願を重ね、直接エージェントにもメールでお願いしました。
(こんな話、おいらのつたない英語で交渉したら、余計もつれるしね)

いやあ、いままでの人生で、あのときほど神に祈ったことはなかったわー。

それでも最悪中の最悪のケースを考えて、
どうしても日程変更無理、ヘアメイクモデルの日程も合わない・・・・ときはどーするか?

ああ、もう考えたくもないわー。

しかし、神は見捨てませんでしたー。

3日後、憔悴しきったおいらのもとに
コーディネーターさんから電話が。

「なんとか最初の日程でOKになりました」

って、そんなら、最初からいうなよー。

おいらのLAの休日を返して〜。

が、このときのロンドンの撮影は、
最初からケチがついていたせいか、
現地でもあっと驚くトラブルが続々と発生したんですわー

以下続く〜(えーっ)
2008年1月28日(月) at 17:35 

いまだから話せる撮影秘話 / マダム松澤

> work hard
いつもなら、この時期、ファッション撮影の仕事で、
どこか海外の都市に行ってるはずですねん。







でも、もうしばらくは行かなくていいんですよね〜。
この3年余り、1〜2ヶ月に一度、
NYやパリ、ロンドン、ミラノ、LAと旅ガラス三度傘だったわたくし。

もちろん、仕事は最高にやりがいがあったし、
何より、この仕事で出会った人たちとのご縁は
いまでもおいらのサイッコーの財産であります。

それでも、旅から旅へ、スーツケースひとつさげて、
寅さんのように、あっちの町からこっちの町へ。

帰国すると、スーツケースの荷をほどき、
これまたあっという間にまた次のロケへ・・・
と言う日々はやっぱりきっついものもありました。


何より、おいら飛行機も好きじゃないっしょ?
NYとかに行くときは、もうしょっちゅう
タービランスとかで揺れるし、

「とうとうおいらも殉死か?」

と思ったことも一度や2度ではありませんっ(大袈裟やな)


ロケがスタートしたのがちょうど、
このイノ村に引っ越したばかりでもあったので、
ちょっとは落ち着いて、リビングのソファに座って、
オバカなTVを観たいわ〜と泣けてきたことも、
ありましたっけ。

さらに!
海外での撮影はいずれ劣らぬツワモノぞろいのメンツゆえ、
そりゃ、まとめるのも超タイヘン。

コーディネーターさんに気持ちよく働いてもらうのだって、
そりゃ、大変。

海外に長いこと住んでおられる、日本人の方って、
ほとんど精神的には外国人ゆえ、なかなか一筋縄ではいきません。
いやもちろん、素晴らしく仕事の出きる人ばかりで、
彼女たちの才覚にどれだけ助けられたか知れませんが、
油断して、同じ日本人同士で仕事してると思っていると、
常識では考えれないような、
どえらい目にあうことも少なからず。


ま、そのようなピンチに陥ったことも
100回や200回ではありません。

いまも思い出すのは、あの悪夢。

そう。
その事件が勃発したのは、
よりによっておいらが久々にくつろいでいる
LAでの休日。
ラグナニゲルのリッツカールトンでありました。

このとき、
2週間後にロンドンの撮影を控えていたものの、
撮影の準備はほぼ100%整っており、
ほーんとに気分も最高。

久々に訪れた平穏な時間に、
安堵していたのもつかの間よっ。


早朝、ロンドンからナイトメアな電話が。
眠気まなこのおいらの耳に入ってきたのが、この言葉。

「まつざわさん。大変なんです。カメラマンが急遽撮影日を変更して欲しいって言ってきたんです!」


はっ、はあああーっ?!

そ、そんなこと、
この世界ではあってはならんことなんです。

もしあったとすれば、
誰か首くくって・・・・ともいうべき超一大事。

誰が首くくるかって、
そりゃ、おいらしか、おらんやん

だいたい、ファッションの撮影をする場合は、
その撮影日にあわせて、
各ブランドから商品を貸し出してもらってるわけです。

ファッション撮影はご存知のように、
春物を撮るのは、その前のシーズンである冬。

よって商品が、店頭に並ぶのはおろか、
サンプルさえ届いていないという状況も多々あり、
また撮影したあとはすぐに返却しなければ、いけません。

それが日本ならまだしも、海外ロケとなると少なくとも1週間は借りなければならないので、クライアントである担当者さんも大変なんです。

よって、クライアントさんが、
撮影商品をまず確保してくださるのが最優先事項なわけです。

その貸し出しが可能な期間と
カメラマンのスケジュールをフィックスさせるだけで、
ま、2〜3週間はかかると思ってください。

なんとか日程をクリアして、
カメラマンがお気に入りの
ヘア、メイク、モデルも無事ブッキングが終了。
(これにも2週間は要しますわ)

さらに日本から出かけるクリエイティブディレクターさんやおいらのエアも購入済み。


ひええええええええーっ。
それなのに、気軽に「日程変えてください」は
ないやろー。

コーディネーターさんにおいら、泣きつきました。

「Aさん。まじで、それ、ぜったい無理ですわ。
いまさら、ぜったい変えれません。クライアントになんて言うんですか?
それはもう、わたしに死ねということですわー

と。



「もちろん。わたしもカメラマンのエージェントに何度も掛け合いました。あり得ない!って。でも・・・・」

とうなだれるコーディネーターさん。

でも一応聞いてみました。


「ちなみにその理由って何でしょうか?」



すると・・・信じられない答えが!!!


「子供を面倒見てくれるナニー(子守さん)が急に休むことになったので、子供を見なければ・・・ということなんです」

は〜、はあああ?

それからどうなったか?

以下続く〜。












2008年1月28日(月) at 01:47