2008年11月17日 (月)

「電気管理技術者の輪」が、広がる

Photo 先週の金曜日に開催した「デマンド勉強会in川崎」は、遠くは北海道や九州からもご参加頂き、50席が満席になる盛会だった。

この勉強会は、私が考案したデマンド監視・制御装置IDMを早くから使って頂いている東京方面の管理技術者さん達から、「安くて良いものだから、一度、東京でも説明会を開いたら…」とのお誘いで実現した。

東京方面に知り合いが少ない私には不安だったが、地元の管理技術者さん達に会場の手配や勉強会のPRなどに献身的に取り組んで頂き、無事成功した。

勉強会では、まず、私が管理先の電力使用合理化に本格的に取り組み出してから、お客さんの私を見る目が変わったことをお伝えした。

それまで、「来月、精密点検させて下さい。費用はウン万円です」とか、「高圧機器が古くなりましたので取り替えて下さい」と、口を開けば、お客さんにお金を使わせる話しかしてこなかった。

それが、「だいぶ涼しくなってきたので、エアコンを止めて外気導入された方がいいですよ」とか、「外で点検してると判りますが、廻しっぱなしの換気扇から大量の冷気が逃げています。断続運転されたらどうですか?」と言い出したので、オーナーが『こいつ、ウチのことを思って、点検してくれてるな』と評価を変えてくれたのだ。

特に、デマンド監視やデマンド・コントロールを始めて、電気料金を顕著に下げられた管理先では、信頼が増したお陰で、停電点検や改修などの話も通りやすくなった。

近江商人の処世訓に、売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」がある。

お金儲けを目的としない電気管理技術者の電力使用合理化活動は まさにこの通りだ。

売り手の管理技術者は、お客さんの信頼が増し、仕事がしやすくなる。

買い手の管理先は、電気代の経費が抑えられる。

世間の社会には、エネルギーの無駄遣いを減らして、環境保護のお役に立てる。

こんな良いことだらけなのに、デマンド監視や省エネ指導を「そんなの関係ない」と、他人ごとのように思ってる管理技術者さんが、まだまだ多い。

でも、今回ご参加頂いた何人もの管理技術者さんから、「これを機会に、電力使用合理化に真剣に取り組みます」とか、「装置を取り付けるのはもう少し先だが、まず管理先の負荷率を調べてみます」とのお声を頂き、徐々に輪が広がってきたことを実感している。

特に、今回も新たに数人参加してくれた若い電気管理技術者さん達に期待している。

出来れば、自分の管理先だけでなく、周りの先輩達の管理先の中小零細事業所でも電力使用合理化活動の応援をしてあげて欲しい。

参加して頂いた管理技術者さんに紹介したIDMは、大手保安法人さんが100万円以上で売ってるデマンド監視装置と比べ遜色のない装置が10万円以下なのに驚かれたようだ。

いよいよ、東日本でもIDMが活躍しそうな気配だ。

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「デマンド勉強会in神戸」 のお知らせ

日時:平成21年1月27日(火)

 第1部 9時30分~12時 「ローコスト・デマンド監視を始めるために」

   ・デマンド監視を始めて判った無駄がいっぱいの事業所例    

   ・ローコストなデマンド監視を始めるためには

   ・DMの取扱方法とデマンド・データの読出・分析方法


 第2部 13時~16時  「ローコストな電気使用合理化活動を始めるために」

   ・ローコストなデマンド制御システム構築のために

   ・電力使用合理化対策の事例発表

   ・失敗しないデマンド・コントロールのノウハウ



 場所:神戸市教育会館 

 定員: 50名

 対象:電気管理関西の会員の皆様

 費用:無料

 神戸支部の方は藤森までFAXまたはメールで申し込んで下さい。
 他支部でご希望の方は「会員名簿」で神戸支部・丹有地区の1769藤森までFAXまたはメールで申し込んで下さい。

2008年10月11日 (土)

変わり果てたCVケーブル

私はこの事故に遭遇するまで、CVケーブルを煮ても焼いてもビクともしないものと認識していた。

この夏の初め、お付き合いのある近くの特高受電事業所の主任技術者さんから連絡が入った。

「今朝出勤したら、製造ラインのブレーカーがひとつトリップしてるんです、原因を調べてもらえませんか?」

その工場に到着して、案内されたサブ・キュービクルの扉を開くと、500Aブレーカーがトリップしていた。

メガで測ると、対地間は0MΩだったので、その回路の分電盤に案内してもらい分岐ブレーカーを切り、電源側線間のメガを測ると、これも0MΩだった。

いつも小さな事業所で仕事している私には、こんな大きなブレーカーのトリップ事故に出くわした経験がなかったが、ただ事でないことだけは察知できた。

それで、不用意にブレーカーを投入するのは危険なので、ラインを休止して、工事業者さんを呼んで事故点探査することを お勧めした。

夕方、再び訪れて見せてもらったのが、この写真だ。

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あの固いCVケーブルの被覆がはがれて 心線が見え、その周辺のケーブルの被覆も、ひび割れし、触るとポロっと剥がれた。

事故点は、この工場の1階天井裏のケーブルラックの屈曲部で、幾重に重なったケーブルの下敷き部分だった。

この工場では、ラインの変更が数年毎に繰り返され、その度に増設されたケーブルが狭い天井裏のケーブルラックに積み重ねられていた。

当然、上下に挟まれたケーブルは放熱が出来ずに、蒸し焼き状態になってしまったのだ。

ケーブルを選定する時、太さは許容電流と負荷電流の関係で決まるが、その許容電流が周囲温度や敷設状況で大きく変わることを忘れてることが多い。

今回の例でも、ケーブルを重ねて敷設しないでスペーサーで通気するよう施工してたら問題なかったはずだ。電気設備の設計・施工ではいろんなことに気を配らなければならないことを、思い知らされた。

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2008年9月30日 (火)

ブルートゥースで 快適空間!

Photo 写真は、私のモバイル・オフィス…ホンダのステップワゴンの車内です。

助手席には、パソコン兼コンビニ弁当用のテーブルを取り付けています。もちろん、走ってるときは危ないので、誰も座りません。

そのテーブルの上のパソコンは、今流行の小型ノート・パソコン(工人舎製)です。ナビの上に置いた電池駆動のプリンターやテーブル上のマウスとはブルートゥースで信号をやりとりしています。

巡視点検後の報告書は、ほとんど車の中で仕上げます。

エクセルファイルの巡視点検は、和歌山の阪口氏作成のものを使わせてもらってますが、契約別電気料金比較はもちろん、メーター取替や契約変更があっても対応できる優れものです。

狭い車の中では、このワイヤレス環境が快適です。以前使っていたキヤノン製の小型プリンターは水平に置けないためUSBコネクタに力が加わり壊してしまったので、その反省から徹底したワイヤレス環境を作りました。

Photo_2 先日、さらに快適にするため、携帯電話もブルートゥースでハンズフリーにしました。

サンバイザーに取り付けた装置は、マイクとスピーカーが内蔵されておりブルートゥースで携帯電話と信号をやりとりしています。携帯電話は、ポケットに入れたままで、イヤホーンをつけなくても快適に通話ができます。これで、周りをキョロキョロ気にしながら電話に出る危険な行為がなくなりました。

後部の3列目シートは取り外して、収納棚を設けています。そこにバッテリーと600Wサインウェーブインバータを搭載して、パソコン等電気機器の充電や継電器試験用電源に使っています。

2008年9月 3日 (水)

【デマンド勉強会 in川崎】 などのお知らせ

50kW以下の小さな事業所からも、「デマンドを抑えたい」との声が、よく届きます。

小さな事業所でのデマンド監視は、管理技術者が自ら献身的に動かないと実現しません。

そんな儲からないけど喜ばれる中小零細事業所でのデマンド・コントロールに取り組む技術者さんが増えるよう、地元の関西で何回か勉強会を重ねてきました。

東日本にお住まいの方から「近くだったら参加出来るのに…」とか、すでにIDMを使って頂いてる管理技術者さんから「サポートしますから東京でもIDMを広めたら」との声を頂き、下記のようなデマンド勉強会を開くことに致しました。

最初で最後になるかも知れませんので、社会に必要で、お客様に喜ばれるローコストなデマンド・コントロールに関心がある方は、ご参加下さい。

公共施設のため会場が広げられませんので、各定員50名で締め切らせて頂きます。

デマンド勉強会にご参加頂いた方には、中小零細事業所でデマンド・コントロールを成功させるための情報や資料を随時お届けしています。

お申込みは、メールでお願いします。 info@ishiiden.com

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【 特許庁主催 知財ビジネスマッチングフェア2008 】詳しくはここをクリック) 

と き : 平成20年11月26日(水)、27日(木)

ところ : インテックス大阪

快適性を損なわずにエアコンを上手にデマンド・コントロールできる特許の「時分割デマンド制御方式デマンド・コントローラー IDM 」が、選ばれて出展します。

※ 中小零細事業所でローコストなデマンド・コントロールを普及させるため、こんなビジネス・パートナーを求めています。

・リタイヤされた技術者さん (たいして儲かりませんが、喜ばれる仕事です。)

・高機能化や工事のローコスト化に必要な技術を持たれている会社あるいは技術者さん

・中小零細事業所での省エネ・負荷平準化に取り組まれている会社

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【 デマンド勉強会 in川崎 】 … 電気管理技術者限定

と き : 平成20年11月14日(金曜日) 13時30分~16時30分

ところ : 川崎市 ノクティ2(丸井) 11階 高津市民館 第1会議室

内 容 : ① ローコストなデマンド・制御システムを構築するために

      ② 6万円で高級デマコン?IDMを作る方法

      ③ IDMの取扱方法とデマンド・データの分析手法

対象者 : 全技連加盟協会所属の電気管理技術者さん

参加料 : 無料

定 員  : 50名 ( 10/1現在 残席 10席)

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【デマンド監視・制御装置 IDM説明会 in川崎 】 … どなたでも ご参加いただけます。

と き : 平成20年11月13日(木曜日) 13時30分~16時30分

ところ : 川崎市 平和館 第1会議室

内 容 : ① デマンド監視を始めて判った 無駄がいっぱいの事業所例

      ② ローコストなデマンド監視・制御システムを構築するために

      ③ 誰でもエアコンを上手にデマンド制御ができる IDMについて

 ※快適性を損ない「時分割デマンド制御方式」デマンドコントローラ新型IDMを発表します。

対象者 : デマンド・コントロールに関心のある方なら、どなたでもOKです

参加料 : 無料

定 員  : 50名 (9/28現在 残席 37席)

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2008年9月 1日 (月)

しょうもない話 二題

その1

自宅近くにある学童保育所から電話が入った。

「また電気が消えました。お忙しいでしょうが、見て頂けませんか?」

この学童保育所は、市の古い建物を借りて近所の奥さん方がボランティアで運営されている。

そんな施設なので、私もボランティアで電気の面倒を見ているが、今まで1年に1回あるかなしの呼出が、最近は頻繁にある。

低圧電灯引込用の漏電ブレーカーがトリップするのだが、何回か直後に出向いて、絶縁抵抗測定をしても原因が判らなかった。

私も暇ではないので、今回は何とか見つけようと、3人おられる指導員さんに聞いてみた。

すると、1人の指導員さんが、「私が掃除機を使っていて、向こうの部屋では使えたのに、こちらの部屋に来たらダメでした。」と、言った。

Sその電気が来ていなかったコンセントをよく見ると、古いものなので金属プレートのコンセント開口部のプラスチック縁がなくなっていた。それで、差込プラグを斜めから差すと、プラグの刃と金属プレートが接触してしまうのだった。他のコンセントも点検してみたら、同じようなものがあと2ヶ所見つかった。

その2

管理先の学校給食センターの所長から電話が入った。

「うちの運転手さんが、キュービクルが焦げていると言ってますので、見て頂けませんか?」

まだ出来て10年も経ってない施設なのに、何故?と不思議に思って、出かけた。

センターに着いて、キュービクルを見ると、その運転手さんが言うように、確かに焦げている。正確に言うと、焦げているように見える。

Photo 扉に貼り付けてあるアクリル製の「高圧危険」標識が、劣化して焦げたように見えるのだ。

当然、危険標識の役目を果たせてない。

毎月、巡視点検に来ていながら、こんな状態を当たり前のように放置してきた自分を恥ずかしく思いながら、所長に標識の取り替えをお願いした。

2008年8月13日 (水)

田舎の特権、 地下水で省エネ!

《お知らせ》

ホームページを移転しました。  http://ishiiden.com

デマンド関連ブログ「IDM日誌」を書き始めました。 http://blog.ishiiden.com/

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S

負荷平準化のためのデマンド・コントロール一点張りだった私も、今年からCO2削減についても力を入れることにした。

私の管理先は山と琵琶湖に囲まれた地域にあるので、豊富な地下水を利用することを思いついた。

写真は4階建て老人ホームの屋上に設置した散水設備で、営繕係の人に配管工事をお願いして、制御盤は私が担当した。

屋上にブースターポンプを取り付け、屋上全面に設置した芝生用散水栓で間欠散水してるだけの簡単なものだが、屋上に立っていると、ムッとするので建物から相当熱を奪ってるのだろう。

制御盤も、一番安いシーケンサを使って気温と時間帯の散水条件を設定し、内蔵ボリュームで散水時間と休止時間を調整できるようにした簡単なものだ。

今年は猛暑になり、グッドタイミングだったので、来年は屋上からのミストで建物全体を冷やそうかと相談している。

2008年6月25日 (水)

ローコストなデマンド・コントロールの普及のために

Y1h0kfzi さる6月23日に、IDM勉強会を滋賀県大津市で開催した。
3月に続いてだったので集まりを心配していたが、今回も文字通り北は北海道、南は九州から熱心な管理技術者さん達50名余りが集まってくれ、大きな会場に変更した。
遠い方は、交通費10万円をかけ、3日かかりで駆けつけて頂いたのだから、これからのお付き合いでお返ししたいと思っている。

それにしても、50歳の時に、「長い間お世話になってきたお客さんのために、何とか電気代を安くする工夫をしてみよう。」と思った立ったことが、こんな風に全国に広がっていくとは想像できなかった、自分の事ながら驚きだ。
同業者の中には、「いつまでも金儲けに頑張ってるねえ」と冷ややかに見ている人もいるのに、資金が乏しいので進んでいない中小零細事業所における電力合理化活動を広める私の活動に共鳴して、自分の事のようにサポートしてくれる人達がいてくれてることに感謝している。

肝心の今回の勉強会の内容は、ダイキン工業(株)様にお願いして、滋賀工場での電力使用合理化活動の報告をして頂いた。大企業の三菱電機さんやダイキンさんが、私達みたいな小さなグループに協力してくれるようになったのも参集してくれる仲間が増えたお陰だ。

メインテーマのダイキン製エアコンのデマンド・コントロール方法については、歴代エアコンの制御図面を提供して頂き、詳しく解説してもらった。

私の話では、私のホームページにローコスト・デマンドコントロールを望む声が全国から届いていること、その対応をしていただいた管理技術者さんの新たな保安管理契約につながってることを報告した。
不況感の強くなった今、無駄な電気料金を払わないためローコストなデマンド・コントロールを望む50kW以下の小さな事業所からの相談が増えてきたことで実感してるので、よりローコストな装置とデマンド・コントロールに献身に取り組む技術者が求められてることも話した。

その後、滋賀と東京の管理技術者さんが、安価な交流センサを使ったパルス・センサーの開発状況を報告された。

千葉の管理技術者さんからも、いよいよ東京でもデマンド・ウォーが始まりそうだとの情報を、FAXで会場に頂いたので、参集された皆さんに紹介した。

勉強会終了後の懇親会では、いろんな抱負や失敗談が出て、自費で集まった熱心な人達ばかりなので、なかなか良い雰囲気だった。それで、年後半には、どこにも売ってない新しいローコスト・パルスセンサと、どんな設備でも簡単に制御出来る特許を取得した新型デマンド監視・制御装置IDMを引っさげて、いよいよ東京進出することを、関東方面の管理技術者さん達と約束した。

この歳で夢を持て仕事ができている幸せと、仲間達と共同で社会に求められている活動ができる喜びを感じてるので、世間ではリタイヤする人が増えている世代だが、力を抜くのをもう少し先に延ばそうと思ってる。

2008年5月31日 (土)

電気設備点検は、コスタリカ方式で?

5jyvd0d6 今日は、県の施設だったが我が市に払い下げられたため、私に仕事が回ってきた施設の精密点検をしてきた。
100kVA程度の小さな施設だが、さすが県の施設だったので、古いがフル装備のお金がかかった施設だった。

まず継電器試験を済ませて停電させ、引込柱の目視点検を始めた。柱上にたどり着くと、高圧ピン碍子のサインウェーブマークが目に入った。それは、10年ほど前、我が地域で波及事故を頻発させた悪名高きメーカー製の高圧ピン碍子だった。我々は、臨時点検をしてこのメーカー製の碍子を洗い出し交換してきたのに、こんな所に残っていたとは…

それで、6個ある高圧ピン碍子を念入りに点検した。案の定、その中の1個がヒビ割れしていた。電力会社がキャンペーンしていたので、前任者も知らないはずがないのだが…
ケーブル端末の雨覆いにも苔が付いていたので、何年も柱上点検してない様子だった。

話は変わって、2000kVAぐらいの大きな工場での数年前の話。
この工場では、前年まで精密点検を計測会社に委託されていたが、管理技術者が交代されて、私が精密点検の応援に入ることになった。分岐用OCR試験で試験端子から電流を流して試験を始めたが、遮断器がトリップしない。ダクトカバーを外して接続を調べたら、受電用CT回路と混線していた。
前任の計測会社も10年近く試験していたはずだが、ずっとOCRの裏端子を外して電流を流す方法で試験していたので気づかなかったのだろう。
今まで、CT回路の誤結線には何度か出くわしてるので、新設時にはCTの二次側端子を外して電流し、結線をチェックしておく必要があるようだ。

もちろん、今日の話と逆に、私が見逃していることもあるだろう。
私が言いたかったのは、誰でも長く同じ仕事を続けているとワンパターンに陥りやすいということ。
特に、メンテナンスに携わる者は変化を求められないので、その傾向が強い。

だから、精密点検は、安全作業の面では同じ計測会社が担当する方がいいのだが、たまには違った眼で点検し、違った方法で試験する方が良いと思う。
自民党が小選挙区で候補者が競合した時に使うコスタリカ方式のように、隔年違う計測会社が担当するのがベストと思うが、契約関係で難しいだろうか。

2008年5月20日 (火)

熱意ある電気管理技術者の連帯!

6月23日(月)に予定しています『第3回IDM勉強会』が満席になりましたので、あと10名入れる会場に変更しました。

また、特許出願していました「時分割式デマンド制御システム」の特許査定の通知が、やっと届きましたので、
食品ケース用冷凍機等どんな設備でも、簡単に しかも機器毎に きめ細かく制御できる新型IDMを当日発表致します。
安いだけではなく、どこにも売ってないユニークな制御をするデマンド・コントローラです。

当日、前半は、ダイキン工業の技術者さんからデマンドコントロール手法について学びますが、後半のデマンド監視・制御装置IDM関連については、IDM本体の説明やデータ収集分析ソフトの使い方を勉強して頂きます。
今回は、2,000円以下で手に入る交流センサを使って50,000パルスの収集に成功された、2名の電気管理技術者さんの研究発表も予定しています。

IDM勉強会には、「いつもお世話になっている管理先の電気代を何とか抑えてあげよう」と、熱心に仕事されている電気管理技術者さんが参加されますが、
誰に強制された訳でもないのに、遠くから時間と高い費用をかけて参集される熱意には頭が下がります。
その中で、情報がネットでイージーに手に入る時代ですが、一緒に語り明かした者達でないと味わえない技術者同士の連帯が生まれています。
毎回参加されてる人が増えてきたのは、そんな魅力もあるようです。

以前紹介した、そんな仲間が集うミクシィの「電気管理技術者の輪」も、IDM勉強会に参加された気心の知れた者で運営していくことになりました。
中小零細事業所の電力使用合理化ためのIDM勉強会が、参加者の電気管理技術の向上に役立てることは予想外でしたが、嬉しいことです。

2008年5月14日 (水)

ムシノシラセ

Eaep4heg 先日の日曜日、2つの病院の精密点検を実施した。

停電出来る時間帯がずれていたので、いつも貴重な5月の日曜日を2日使っていたが、今年は1日だけで済むと、喜んで計画した。

ところが、停電時間の厳守と非常回路の電源確認などで、やっぱり病院2軒の精密点検はキツかった。
朝の10時から16時まで緊張しぱなしで、休憩は20分の昼食タイムだけだった。

そんな精密点検も16時で終了し、応援者にも帰ってもらって、車の中でデータを整理してた時、
『いつも省エネに頑張ってもらって有難いですが、うちは透析があるので医療事故を起こすと大変ですから、電気保安もそれ以上に頼みます』との、巡視点検中に、たまにお出合いする理事長の言葉が頭をよぎった。

その透析室は清潔エリアで、患者さんがいる平日は私ら部外者は入室させてもらえない。
『そう言えば、透析室には半年ほど入ってないし、日曜には滅多に点検に来ないので一度覗いておこうか…』
『この間、テレビで単三中性線の緩みによる事故例を紹介してたしなあ…』と、妙に気になったので、
精密点検を終えてホッとしたのもつかの間、日直の人に鍵を借り、2階の透析室に向かった。

透析室に入ると、天井近くの電灯盤横の避雷器収納盤という新しい盤が目に入った。この半年に間に増設されたようだ。
まず、既設の電灯盤を開けブレーカー端子の増し締め点検を済ませた。何度目かの増し締め点検なので緩みはまったくなかった。続いて、避雷器収納盤を開いて電源端子台にドライバーを当てると、ビスが動いた。幹線3本を揺すると、どれもグラグラだった。
どうも、設置工事業者が仮止めだけで、増し締めをするのを忘れたようだ。締め付けマークも入ってなかった。

まだ新しいので、いい加減な接続でも接触不良を起こさず大事に至らなかったのだが、単三回路の緩みで異常電圧が出れば、高価な機器が損傷するだけでなく、治療中の患者さんの命まで危うくしてしまうので、ぞっとした。

避雷器収納盤が増設されているのを知らなかった私も迂闊だったが、世代交代している事務局のメンバーに、電気関係の工事は工事業者任せでなく私にも連絡を取ってもらうよう頼んでおくべきだった。
今回は、『虫の知らせ』で事なきをえたが、こんなことが他の所でも起きてないか、気を引き締めて点検しなくてはと思った。