奇岩城 (モーリス・ルブラン) / からな
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「これほどの人物を相手にして、落ち着いてなんかいられますか、判事さん。ことが何であれ、並はずれたものは感嘆にあたいするんです。しかもあの男は、すべてを超越しているんですから。今回の窃盗計画には奇抜な発想、気力、体力、手際のよさと大胆さ、すべてがそろっている。考えただけで身震いするほどです」 (p89〜90)
ハヤカワ文庫HM。訳者は平岡敦さん。読んだのは2006年5月31日〜6月3日。ハヤカワ文庫の<アルセーヌ・ルパン>シリーズ、第三弾。
以前も記したが、中学生の読書感想文に、この作品を選んだことがある。書いた内容はそんなに覚えていないが、「感想、書きにくかったな」ということだけは覚えている。
これをたまたま見ている学生さんに忠告しておきます。推理小説やミステリは、読書感想文には向きませんから!
「いいかいルパンさん、そこがあんたの欠点なんだ。自分の策略にミスがないと、思い込んでいるところがね。敗北を認めるだって! ご冗談でしょう! 結局最後には自分が勝つとあんたはいつでも信じている……相手も策をめぐらしているってことを、忘れているんだ」 (p128〜129)
今回はルパンと少年探偵イジドール・ボートルレの対決が中心。
このイジドールが、私は好かないのだ(苦笑) 年下のこまっしゃくれた子供や少年少女が、大人をやりこめるというさまが、嫌いなのかもしれない。(例:アニメ「一休さん」)
それに私はルパン贔屓だから、これは仕方ないこと。今回の引用文も、イジドールがルパンを褒め称えたもの、ルパンが自画自賛したものを、故意に選ぶようにしたくらい。
「いいかい、イジドール君、退屈な人生も、やり方ひとつですばらしいものになる……そのやり方を、わたしは心得ているのさ……」 (p229)
しかしルパンはイジドールの相手をすることを、心から楽しみ、喜んでいますね。もちろん、これはルパン「負けず嫌いで冒険好き、手応えのある相手と駆け引きを楽しむ」という性格のせいでもありますが。
まるで「優秀な弟子を見つけ、導くことの出来る師匠の歓喜」というものも感じます。
「おや、目が潤んでいるね……友情が裏切られたのが、そんなに悲しいのかい……本当にかわいいね、きみは……思わず抱きしめたくなるよ……いつも驚いたような目をしているのが、胸に迫るんだ……」 (p227)
個人的には、シャーロック・ホームズは出てこなくても良かったんじゃないか、と感じずにはいられなかった。○○をするためだけに出てきたようで、かわいそう・・・。
ルパンに登場するホームズは、同名の別人だと思った方が無難でしょう。ホームズはワトソンくんがいて、はじめてシャーロック・ホームズなのだから。
まあ、これは仕方ないか。フランス人にフランス人を○○をさせるわけにはいかない・・・という作者の意識が、無意識に表れたからかもしれません。
「判事さん、それはじっくり考える時間がなかったからですよ。大事なのは考えること。たいていの場合、事実のそのもののなかに答えが隠されているんです」 (p31〜32)
ハヤカワ文庫HM。訳者は平岡敦さん。読んだのは2006年5月31日〜6月3日。ハヤカワ文庫の<アルセーヌ・ルパン>シリーズ、第三弾。
以前も記したが、中学生の読書感想文に、この作品を選んだことがある。書いた内容はそんなに覚えていないが、「感想、書きにくかったな」ということだけは覚えている。
これをたまたま見ている学生さんに忠告しておきます。推理小説やミステリは、読書感想文には向きませんから!
「いいかいルパンさん、そこがあんたの欠点なんだ。自分の策略にミスがないと、思い込んでいるところがね。敗北を認めるだって! ご冗談でしょう! 結局最後には自分が勝つとあんたはいつでも信じている……相手も策をめぐらしているってことを、忘れているんだ」 (p128〜129)
今回はルパンと少年探偵イジドール・ボートルレの対決が中心。
このイジドールが、私は好かないのだ(苦笑) 年下のこまっしゃくれた子供や少年少女が、大人をやりこめるというさまが、嫌いなのかもしれない。(例:アニメ「一休さん」)
それに私はルパン贔屓だから、これは仕方ないこと。今回の引用文も、イジドールがルパンを褒め称えたもの、ルパンが自画自賛したものを、故意に選ぶようにしたくらい。
「いいかい、イジドール君、退屈な人生も、やり方ひとつですばらしいものになる……そのやり方を、わたしは心得ているのさ……」 (p229)
しかしルパンはイジドールの相手をすることを、心から楽しみ、喜んでいますね。もちろん、これはルパン「負けず嫌いで冒険好き、手応えのある相手と駆け引きを楽しむ」という性格のせいでもありますが。
まるで「優秀な弟子を見つけ、導くことの出来る師匠の歓喜」というものも感じます。
「おや、目が潤んでいるね……友情が裏切られたのが、そんなに悲しいのかい……本当にかわいいね、きみは……思わず抱きしめたくなるよ……いつも驚いたような目をしているのが、胸に迫るんだ……」 (p227)
個人的には、シャーロック・ホームズは出てこなくても良かったんじゃないか、と感じずにはいられなかった。○○をするためだけに出てきたようで、かわいそう・・・。
ルパンに登場するホームズは、同名の別人だと思った方が無難でしょう。ホームズはワトソンくんがいて、はじめてシャーロック・ホームズなのだから。
まあ、これは仕方ないか。フランス人にフランス人を○○をさせるわけにはいかない・・・という作者の意識が、無意識に表れたからかもしれません。
「判事さん、それはじっくり考える時間がなかったからですよ。大事なのは考えること。たいていの場合、事実のそのもののなかに答えが隠されているんです」 (p31〜32)
2007年5月13日(日) at 22:51 / コメント( 2 )/ トラックバック( 0 )
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はじめまして / 読瀬 URL
はじめまして。読瀬と申します。
「奇岩城」懐かしいですねー。
私が小学生の頃に読んだ本は「奇巌城」でした。出版社によって異なるのでしょうかね?
(いまだにこちらの漢字の方がしっくりきます)
この作品が私に与えた影響は多大なもので、
ホームズシリーズを読む前に奇巌城を読んでしまったのです。
もちろん、シャーロック・ホームズが大嫌いになりました!
高校を卒業する頃までこれを引きずり、なんともったいないことを
したものだと、後々後悔したものです。
笑っちゃうほど別人ですもんね。
「奇岩城」懐かしいですねー。
私が小学生の頃に読んだ本は「奇巌城」でした。出版社によって異なるのでしょうかね?
(いまだにこちらの漢字の方がしっくりきます)
この作品が私に与えた影響は多大なもので、
ホームズシリーズを読む前に奇巌城を読んでしまったのです。
もちろん、シャーロック・ホームズが大嫌いになりました!
高校を卒業する頃までこれを引きずり、なんともったいないことを
したものだと、後々後悔したものです。
笑っちゃうほど別人ですもんね。
2007年07月19日(木) at 21:25
いらっしゃいませ。 /
からな URL
読瀬さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
>「奇巌城」でした。出版社によって異なるのでしょうかね?
そのようですね。あとは訳者さんの好みの問題かもしれません。
>シャーロック・ホームズが大嫌いになりました!
>笑っちゃうほど別人ですもんね。
すっかりルパンの引き立て役ですものね。
ホームズがいなくても<ルパン・シリーズ>は成功したと思うのですが、ルパンを悪者にしないため、イギリスへの敵対感情を利用するために、あえてホームズを悪者に?
>「奇巌城」でした。出版社によって異なるのでしょうかね?
そのようですね。あとは訳者さんの好みの問題かもしれません。
>シャーロック・ホームズが大嫌いになりました!
>笑っちゃうほど別人ですもんね。
すっかりルパンの引き立て役ですものね。
ホームズがいなくても<ルパン・シリーズ>は成功したと思うのですが、ルパンを悪者にしないため、イギリスへの敵対感情を利用するために、あえてホームズを悪者に?
2007年07月19日(木) at 22:59
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