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ゲド戦記 / daisy

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ゲド戦記

世界の均衡は崩れ、人々が目的や現実感を失っていた時代。
偉大な王である父親を刺して国を飛び出した心に闇を持つ王子アレンと大賢人ハイタカ(ゲド)は出会い、共に旅をする。
二人が身を寄せたハイタカの昔なじみテナーの家に暮らしていた少女テルーは、アレンの心の闇を見抜き、彼を嫌う。
そして魔法使いクモは、ハイタカをおびきよせ、かつての恨みをはらそうとしていた。



ジブリの長編作品と言えば「精神性の高さ」と「映像の美しさ」
観客は当然この二つを期待して観てしまうのですが(作る側は大変)今回ももちろん両面ともに期待を裏切りません。
原作は30年以上前のものですが、宮崎吾朗監督の言うとおり現代社会との共通点、そしてその危うさを強く感じさせられました。
誰もが持ちうる心の闇。
生と死。
人間の力を超えた自然の流れを受け入れることで輝かせることができる生。
とても哲学的な作品になっています。

加えてさらに印象的だったのは

音楽

作品中で流れる楽曲がとにかく美しいのです。
そして手嶌葵さんの存在感の大きさ。
テルーの唄はテレビでも聴いていて、そのピュアな歌声の素晴らしさは感じていたのですが、映画の中で映像と共に流れると・・まさしく相乗効果。
彼女の歌を聴くアレンのシーンは感動的です。

テルーの唄ももちろんですが、私はエンディングに流れる「時の歌」が、特に好きですね。
魂が洗われるような歌声を聴きながら、吾朗監督が「する人生」を選び(HP監督日誌より)この作品を完成させるまでに、どれほどの思いを乗り越えてきたのだろう・・と勝手に思いを馳せて、ひとり胸を熱くさせていたのでした(笑)


2006年8月16日(水) at 13:33