かね、かね、かね / 若旦那
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こんばんは、若旦那です。
お元気ですか?
おかげさまで「若旦那」と呼ばれることが多くなりましたが、
こないだまで「恵さん」「ぼん」と呼ばれておりましたので、
気恥ずかしさが先に立ったりいたします。。
さて、
芸妓さんの出し物で鉦がいることなりまして、
「どこになおしたかいな?緑の箱に入れたんやけどな」
「ほんま?あれへんがな」
など言いもって女将さんと探しておりました。
「ぼて」というんですか?「つづら」も開けたりしたんです。
うちが検番をしていた時分、
芸妓さんが自分の持ち物を、それぞれつづらに入れていたんですね。
引き取らず置いていく方もいらしたので残っているのですが、
開けてみるとタイムカプセルのようでした。
上方花舞台(大阪の芸妓さんの劇場公演)の台本、清元の譜帳、
腰紐や裾引きの時に腰に結ぶ「かかえ」という紐、
カセットレコーダーなどが出てきたんです。
カセットレコーダーに残っていたテープをかけてみますと、
上方花舞台の下合わせを録音したようで、
芸妓さんの「浪花の春の花舞台、おこしやす」という声が入っていたり、
「堺筋」や「いざや」といった上方唄がメドレーで入っていたりしまして、
懐かしいやら、楽しいやら。
カセットレコーダーの持ち主は、鈴佳(すずか)さん。
辞められる時、慰労会で「三津五郎のファンでしてん」と言っていたのが印象に残っていますが、その後、しばらくして亡くなられたんです。
おっとりした、かわいらしい芸妓さんでした。
今日の画像は「ビールと栓抜き」
鉦がないときは空瓶で代用するんです!
2005年2月12日(土) at 00:27
さて今日は? / 若旦那
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こんばんは、若旦那です。
今日も寒いですねぇ。
私は元気に頑張っておりますよ!
さて、
今日もお座敷だったのですが、
私の友人が大勢つれて来てくださったんです。
芸妓さんも呼んでくれて、ありがたいわぁ〜。
芸妓さん、かづらで裾引いて来てくれたんです。
やっぱり、かづらの芸妓さんがお座敷に入りますと、
ほぉーと声が上がりますね。
上方唄「宇治」小唄「わしが思い」と舞ってもらいまして、
金比羅ふねふねやら、相場拳やら、楽しく遊んでもらいました。
皆さん、お座敷は初めてとおしゃっていましたが、
満足していただけたかなぁ、
お見送りする時、いつも思うんです。
2005年2月4日(金) at 23:48
伝説の芸妓さん / 若旦那
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こんばんは、若旦那です。
ご機嫌いかがです?
さて、
お目にかかったことはないですけれど、
伝説のように名前を残している芸妓さんがいてはります。
毎度古い話で恐縮なんですが、
今日は伝説の芸妓さんについてお話ししましょうか。
戦前、宗右衛門町で一番格式のあったお茶屋さんは、
富田屋(とんだや)と言いまして、
お庭もある立派なおうちだったそうです。
お芝居そのまま、
『仮名手本忠臣蔵』七段目「一力茶屋の場」のように
仲居さんも裾を引いて、赤前垂れをつけていたのだとか。
この富田屋さんから出ていた八千代さん、
美人で評判で、ブロマイドの売り上げ日本一にもなったとか。
美人だった、美人だった、
現在まで語り継がれております。
その八千代さんの妹芸妓の照葉さん、
この方も語り継がれているのですが、
この方は、旦那さんに浮気を疑われたのを潔しとせず、
指を詰めて潔白を示したというのですが、
その示し方がまた凄いんです!
詰めた指をハンカチにくるんで、
座敷で宴会中の旦那の前に、ぽんと置いたらしいんです。
昔の人は、することが違いますね!
さすがにそんなことをすると居づらくなったようで、
東京に移ったそうですけど、
名前はしっかり残っております。
そして蛇足ではございますが、
八千代さん、照葉さんは、
私の小学校の先輩になるんです!
2005年1月7日(金) at 23:22
湯桧曽 / 若旦那
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こんばんは、若旦那です。
お元気にされていますか?
おかげさまで忙しくしております。
思うようにパソコンの前に座れませんわ。
さて、
料亭や旅館のお部屋には、それらしい名前がついてますね。
「松の間」「菊の間」など草木の名前だったり、
「澪標(みおつくし)の間」など古典から取ったものであったり、
いろいろございます。
わたくしども「たに川」は屋号にちなみまして、
「谷川岳」から名前を取ってるんです。
「土合(どあい)」「湯桧曽(ゆみそ)」「天神平(てんじんだいら)」「一ノ沢」
「湯桧曽」なんて読めませんでしょう。
「難しいなぁ、なんて読むねん?」
お客さまもお尋ねになります。
でも、
ただ「谷川岳」から取ってんのとは違いますねん。
玄関から入ってすぐのお部屋は、
「谷川岳」の登り口に近い低いところから、
二階にあがれば、高いところから、
奥のお部屋は、奥から。
見立ててるんですけど、
おもしろいでしょ。
ここまで気づいてはるお客さま、いらっしゃいますかしらん?
ご説明する時に言いますねん。
「『たに川』で遭難せんといとくれやすや、迷う分にはかまいませんけど」
どうぞお座敷で迷うておくれやす!
2004年12月8日(水) at 23:43
地方のお姐さん / 若旦那
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こんばんは、若旦那です。
今日はさすがにしんどくて、
のんびりさせてもらいました。
けど、食べちゃ寝してたら太りますしね。
気を取り直してプールに出かけてきました。
さて、
「十二月」「へらへら」「縁かいな」と三日続けて
唄の題名が続いたので、
今日は唄には欠かせない地方のお姐さんについてお話ししましょうか。
「地方(ちほう)のお姐さん」と違いまっせ、
「地方(じかた)のお姐さん」でっせ。
どこの花街もそうですけど、
地方の、つまり踊り手ではなく演奏を勤める、芸妓さんは減少傾向にあります。
地方さんより立方(たちかた。踊り手をつとめる)さんの方が
華やかで目立ちますし、
地方さんは年季がものを言いますから、
なかなか難しいんです。
こんなことがありました。
ある宴会でお客さま一人一人が芸を披露することになったんです。
ご婦人のお客さまが、
「私、ローレライを歌いますわ」とおしゃったのはいいんですけど、
お姐さん弾けるかいな?と思ったのもつかの間、
「ローレライでっか、へぇ」言うて弾き始めたのには、
びっくり!さすがですなぁ。
「キーを下げてくださる?」
「下げるんでっか?へぇ」
これまた即座に対応、感心しました。
これが一々「すんまへん、堪忍でっせ、譜がないと」とか言うてたら、
座が白けますしね。
お座敷は、うまく行って当たり前のもんですし、
お姐さんはお三味線が上手、いうたところで、
特別評価もされませんが、
もっと評価されてしかるべきでっせ。
今日の画像は「緋毛氈と見台」
地方のお姐さんの舞台です。
2004年12月4日(土) at 23:33
へらへら / 若旦那
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こんばんは、若旦那です。
お変わりございませんか?
さて、今日のお座敷は賑やかでした。
芸妓さんの踊りが二つ出た後に、
「へらへら」が出たんです。
今年のNHKの古典芸能鑑賞会で出ましたし、
放送もされましたから、
ご覧になられた方もいらっしゃるかもしれません。
松竹新喜劇の演目にもあるんですよ。
『南地大和屋へらへら踊り』
「へらへら」も芸妓さんの踊りですけど、
まじめな踊りと違いまして、
「散財もの」と呼ばれる、お座敷を賑やかにする他愛ない陽気な曲なんです。
「へらへら」は南だけのものですが、
なんで、お芝居になるほど有名かと申しますと、
途中、逆立ちするんです。
芸妓さんが!
初めて見る人、びっくりしはりますけど、
お喜びになりますし、盛り上がりますわ。
今日もやんや、やんや。
この後、
「蒸汽ぁぽっぽ」「野球拳」「金比羅ふねふね」
とお座敷遊びが続きました。
画像は「締太鼓」。
「へらへら」の歌詞の一部を紹介しますね。
お竹さん お前はね宗右衛門町で見た顔じゃ見た顔じゃ
その時に嬉しい話を聞いたげな あぁ聞いたげな
ヘラヘラヘハラハラハヘラヘノ ヘー
赤い手拭いの始まり 始まり
ドンが鳴ったら おまんまだよほんとに
そうなったらすまないね
コラセノドッコイセノセェ
赤い手拭い 赤地の扇
それを開いてお目出度や
トコドッコイナ本當に
そうならすまないね
ヘラヘッタラヘラヘラヘ
ハラハッタラハラハラハ
2004年12月2日(木) at 23:23
十二月 / 若旦那
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こんばんは、若旦那です。
いよいよ十二月ですね。
頑張りますよぉ!
さて、
十二月といえば、字面で思い出しましたけれど、
上方唄「十二月(じゅうにつき)」
知ってはります?
芸妓さんがお正月に踊る曲で、
十二月になるとお正月に向けてお稽古を始めるんです。
とうんとん
まづ初春の暦ひらけば心地よいぞや
皆 姫始め一つ正月 年を重ねて
よわいお客はつい門口で、、、
延々、一年の行事を詠み込んだ長い曲で、
お座敷では抜粋して唄われます。
立方(たちかた)さんも地方(じかた)さんも
そ知らぬ顔でしらっとしてますから、
分からない人は分からないけれど、
気づけば深読みできる文句が次々出てくる色っぽい曲でもあります。
芸妓さんがずらりと並んて踊らないと面白くないとかで、
この頃は出なくなりました。
でもねぇ、
そんなん言うてたら、
上方唄も地唄も劇場で見るもん、聞くもんになってしまいます。
さて、
画像は「今日の床の間」
弁財天で、ゆく年くる年、商売繁盛!!
2004年12月1日(水) at 22:44
長襦袢の話 / 若旦那
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こんばんは、若旦那です。
休日、いかがお過ごしですか?
さて、
先日のお茶のお稽古でのこと、
ご婦人方が長襦袢を話題にひとしきり話されている。
「芸妓さんの長襦袢は長いのよね」
はじめ何のことを言っているのか分からなかったが、
すぐに様子がつかめた。
かえって、あぁそういうことか、私も認識を新しくした。
友人知人の女の子から、初めて着物を作るにあたって、よくわからないから、と相談を受けることがある。
すぐ母に振るのであるが、長襦袢を見立てて作ったことがある。
でき上がった頃に、どう?と尋ねてみると、
丈が長いから詰めないといけない、と言う。
着物と同じようにおはしょりして着るんだよ、と言っても、
ピンと来ない様子。
こちらはこちらで、おはしょりして着ると着崩れないのに、ともどかしい。
今の今まで、女性の長襦袢といえば、
着物と同じでおはしょりをして着るものだと思っていたが、
一般に、
素人の女性の長襦袢は、おはしょりなしの対丈(ついたけ)に、
芸妓さんの長襦袢は、おはしょりありの着物と同じ丈に仕立てる、
という認識があるらしい。
着付けの本を見ても、
女性の長襦袢は対丈のもので説明されているのは、
そういうことか、とようやく納得がいった。
女性は、
自分の身の丈より長い着物を着るので、
余る分をたくって折り返して調節して着ている。
おはしょりである。
身の丈に合わせて仕立てれば、おはしょりを取る必要はないが、
着崩れしやすい。
おそらく座敷で踊ることもある芸妓さんは
着崩れを嫌って、自然とそのような仕立てを選んだのであろう。
ちなみに、男性は着物も長襦袢も対丈で、
気をつけていないと、すぐに襟元がだらしなくなります。
休日、いかがお過ごしですか?
さて、
先日のお茶のお稽古でのこと、
ご婦人方が長襦袢を話題にひとしきり話されている。
「芸妓さんの長襦袢は長いのよね」
はじめ何のことを言っているのか分からなかったが、
すぐに様子がつかめた。
かえって、あぁそういうことか、私も認識を新しくした。
友人知人の女の子から、初めて着物を作るにあたって、よくわからないから、と相談を受けることがある。
すぐ母に振るのであるが、長襦袢を見立てて作ったことがある。
でき上がった頃に、どう?と尋ねてみると、
丈が長いから詰めないといけない、と言う。
着物と同じようにおはしょりして着るんだよ、と言っても、
ピンと来ない様子。
こちらはこちらで、おはしょりして着ると着崩れないのに、ともどかしい。
今の今まで、女性の長襦袢といえば、
着物と同じでおはしょりをして着るものだと思っていたが、
一般に、
素人の女性の長襦袢は、おはしょりなしの対丈(ついたけ)に、
芸妓さんの長襦袢は、おはしょりありの着物と同じ丈に仕立てる、
という認識があるらしい。
着付けの本を見ても、
女性の長襦袢は対丈のもので説明されているのは、
そういうことか、とようやく納得がいった。
女性は、
自分の身の丈より長い着物を着るので、
余る分をたくって折り返して調節して着ている。
おはしょりである。
身の丈に合わせて仕立てれば、おはしょりを取る必要はないが、
着崩れしやすい。
おそらく座敷で踊ることもある芸妓さんは
着崩れを嫌って、自然とそのような仕立てを選んだのであろう。
ちなみに、男性は着物も長襦袢も対丈で、
気をつけていないと、すぐに襟元がだらしなくなります。
2004年11月21日(日) at 23:51
お酒いろいろ / 若旦那
HOME > お座敷あれこれ
こんばんは、若旦那です。
暖かい日が続きますね。
さて、
お座敷、無事すみました。
今日は、いろんなお酒が出ましたよ。
日本酒、ビールは基本ですが、
この頃は焼酎をご注文になるお客さまが多いですね。
焼酎のいただき方は、人それぞれですので、
裏ではご注文を間違えないよう、気をつかいます。
お湯割り、水割り、ロックetc.
今日はそれに加えて、ワインも赤白、出ました。
お酒は充分、揃えているつもりですが、
思いがけないご注文や、こちらの予想以上に召し上がられて、
在庫がない!
ということも時にはございます。
そんな時は、走るんですよ。
酒屋さんやうちのラウンジに走ったり(若旦那が)、
酒屋さんに届けてもらったり。
この辺りには遅くまで開いている酒屋さんもありますから、
助かります。
今日の画像は、階段から玄関を望む。
明日は、どんなお客さんがいらっしゃるかな?
2004年11月11日(木) at 23:50
忘れちゃあいませんか? / 若旦那
HOME > お座敷あれこれ
こんばんは、若旦那です。
この所の南の静けさには恐ろしいものがありますわ。
数年前まで静かなのは盆と正月ばかりでしたのに、
この頃では毎日、正月かいな?と思うぐらい車も通りません。
はよ景気ようなってもらわんと、あきませんなぁ。
さて、
上方衆ブログのあちこちで駒香さんのお名前を見かけますが、
もう一人、忘れちゃあいませんか?
上村和歌子さん。
現在、地唄・上方唄を代表する唄い手の一人です。
以前「萬つ代(まつよ)」という名前で南で芸妓に出ておられましたから、
祖父、父、私と三代にわたって親しくしております。
なんて言うと、上村さんのお年が知れてしまいますね。
それでも、駒香さんよりお若いんでっせ。
父は、萬つ代さんを「よーさん」「よーさん」と呼んで、
贔屓にしておりました。
父と力動山の試合の切符をかけて、うどんの大食い競争をしたことがあるのだとか。
この競争、萬つ代さんが六杯召し上がって、
見事、試合に連れていってもらったと、
父がよく申しておりました。
細いお体で召し上がっただけあって、
今でもお元気に舞台を勤めていらっしゃいますね。
お元気なうちに、ちゃんと聴いておこうと思い、
機会があれば、なるたけ聴くようにしているのですが、
いつぞや『浪速の四季』に接して、
つい泣いてしまいました。
お上手なお方も、よる年波、
舞台を精いっぱい支えていらっしゃる様子に、
感動すると同時に、すごみを感じました。
今年の夏には、
一晩に大阪を代表するお二人、上村さん、駒香さんを聴く機会がありました。
お二人の芸質の違いは、
お二人の歩まれた人生の違いであると同時に、
お二人が過ごし、芸を育んでこられた北と南の気風の違いでもあります。
お二人とも、お元気なうちは更にすごみを加えて、
大阪の芸能に更なる栄光をもたらすことでしょう。
しかし、もしいらっしゃらなくなったら、
それは絶頂を迎えた刹那に没落してしまうのではないか?
ふと、そんなことを思ってしまいます。
もちろん優れた後続の方もいらっしゃいますが。
文化にしろ、経済にしろ、
広いすそ野があればこそ、その頂きも高くなりますが、
伝統のすそ野は狭くなるばかり。
今、こうしているうちにも日本の伝統は失われているか、
退潮しているのではないか、そんな危機感を覚えます。
このブログが一人でも多くの人の目にふれ、
伝統について思う機会となることを願ってやみません。
今日は少し弱気かもしれません。
ぜひご意見お聞かせください。
この所の南の静けさには恐ろしいものがありますわ。
数年前まで静かなのは盆と正月ばかりでしたのに、
この頃では毎日、正月かいな?と思うぐらい車も通りません。
はよ景気ようなってもらわんと、あきませんなぁ。
さて、
上方衆ブログのあちこちで駒香さんのお名前を見かけますが、
もう一人、忘れちゃあいませんか?
上村和歌子さん。
現在、地唄・上方唄を代表する唄い手の一人です。
以前「萬つ代(まつよ)」という名前で南で芸妓に出ておられましたから、
祖父、父、私と三代にわたって親しくしております。
なんて言うと、上村さんのお年が知れてしまいますね。
それでも、駒香さんよりお若いんでっせ。
父は、萬つ代さんを「よーさん」「よーさん」と呼んで、
贔屓にしておりました。
父と力動山の試合の切符をかけて、うどんの大食い競争をしたことがあるのだとか。
この競争、萬つ代さんが六杯召し上がって、
見事、試合に連れていってもらったと、
父がよく申しておりました。
細いお体で召し上がっただけあって、
今でもお元気に舞台を勤めていらっしゃいますね。
お元気なうちに、ちゃんと聴いておこうと思い、
機会があれば、なるたけ聴くようにしているのですが、
いつぞや『浪速の四季』に接して、
つい泣いてしまいました。
お上手なお方も、よる年波、
舞台を精いっぱい支えていらっしゃる様子に、
感動すると同時に、すごみを感じました。
今年の夏には、
一晩に大阪を代表するお二人、上村さん、駒香さんを聴く機会がありました。
お二人の芸質の違いは、
お二人の歩まれた人生の違いであると同時に、
お二人が過ごし、芸を育んでこられた北と南の気風の違いでもあります。
お二人とも、お元気なうちは更にすごみを加えて、
大阪の芸能に更なる栄光をもたらすことでしょう。
しかし、もしいらっしゃらなくなったら、
それは絶頂を迎えた刹那に没落してしまうのではないか?
ふと、そんなことを思ってしまいます。
もちろん優れた後続の方もいらっしゃいますが。
文化にしろ、経済にしろ、
広いすそ野があればこそ、その頂きも高くなりますが、
伝統のすそ野は狭くなるばかり。
今、こうしているうちにも日本の伝統は失われているか、
退潮しているのではないか、そんな危機感を覚えます。
このブログが一人でも多くの人の目にふれ、
伝統について思う機会となることを願ってやみません。
今日は少し弱気かもしれません。
ぜひご意見お聞かせください。



