上方の宵 若旦那のお座敷入門

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京都芸術劇場へ / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。
しばらくぶりの更新になりましたね☆

京都造形芸術大学まで行ってきました。
こちらにある京都芸術劇場 春秋座で「日本芸能史」の連続講座が行われています。

この講座の素晴らしいところは、
各分野一流の演者を呼んで実演と解説をさせる、という点です。

構内にある歌舞伎も上演できる劇場が会場なのですから、
さすが私立の芸術大学は違いますねぇ。うらやましい。。。

この日は,
私のお三味線の師匠である今藤政太郎が長唄の解説者として招かれたのでした。

わざわざ京都までぇ、と思わないでもなかったのですが,
先生が「谷川くん、おいでよ」と熱心に誘ってくださるものですから,
うかうかと出かけたのです。

いやぁ、行ってよかったぁ☆

ちょうどお稽古してる「越後獅子」を先生が実演されたんです。
舌を巻くどころか,圧巻の演奏でした!

連続講座「日本芸能史」については、こちら。
http://www.k-pac.org/theatre/koen/

2007年11月8日(木) at 19:16 

赤っ! / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。
肌寒くなって来ましたね、
昨夜はお月さまが奇麗でしたけれど、
今晩は、どうでしょう。

ようやく秋を実感します。
秋だから特別ということはないのですけれど、
展覧会も多く開かれますので、
私には、やはり芸術の秋でしょうか。

先日も高島屋史料館で
古い能衣裳を、しばらく眺めておりました。
秋草に蝶が飛んでいる柄なのですが、
地が真っ赤なんです。

猩々緋とでもいうんでしょうか、
少しオレンジがかっていて、
繻子地に映えて、きれいでした。

赤に見とれる、というのは
パワーを欲しているということでしょうか?w

2007年10月23日(火) at 21:19 

ダニエル・オスト / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。
しばしご無沙汰、お元気ですか?

昼は暑いのに、
夜はそれなりに涼しいうえ、
どこへ行っても冷房がありますから、
微熱が出て、だる〜い!(@_@)

ダニエル・オストという
ベルギーのフラワー・アーティストの展覧会に出かけて来ました。

既に何度も来日しているのですが、
京都を会場にした展覧会が多かったのと、
生花を使うため会期が短いこともあって、
私は今回が初見。
楽しみに出かけたのでした。

植物を使って人工的な造形を試みるのは、
西洋的な手法ですが、
彼の場合、一段、突き抜けているといいますか、
東洋的な感覚を取り込んでいて、
命の儚さが前面に出ていて、感動しました。

一つの作品に
かなりの植物を使うのですが、
それでいて過剰な印象がしません。

日本の文化のいいところを
見事に換骨奪胎されたようで、
日本人は、なにをしているのだろう、
なるほど世界で、もてはやされるお花だ、と思いました。

2007年9月24日(月) at 21:43 

明るい舞台 / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。
しばしのご無沙汰、お元気ですか?

NHK大阪ホールに
坂田藤十郎さんの歌舞伎公演を見に連れていってもらいました。

平日の昼でしたけれど、
入りもよく、着物をお召しの方が多くて、
ちょっと新鮮でした。

歌舞伎を見るたびに思うのですが、
いつから、こんなに舞台を明るくするようになったんでしょう?
すごい光量で、見終わると、目が痛くなります。(@_@)

先日のパリ・オペラ座での歌舞伎公演では、
さすがに、あちらの芸術監督にダメだしされたとかで
光量を落としてましたけれど、
映像で見る限り、違和感を覚えませんでした。

明るくすることで、逆に見えなくなっているものも
あるんじゃないでしょうか。

画像は、
舞台とは全然関係のない、NHKの社員食堂の料理見本。
観劇後、NHKの方と打ち合わせをしたのですが、
もの珍しくて、ついきょろきょろ。

2007年5月22日(火) at 22:16 

『二人道成寺』 / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。

シネマ歌舞伎『京鹿子娘二人道成寺』を観てきました。
歌舞伎座で上演されたものを収録、
映画館で見せるというものです。

評判になった舞台ですが、なるほど面白いものでした。

人気曲『京鹿子娘道成寺』を二人で踊るのですが、
二人で踊ることで
現代では感じられにくくなった
芸能がもつ恐しさと華やかさが強調されています。

鐘供養の日に、
どこからともなく若い娘が寺へやって来ます。

女人禁制の寺へ若い娘がやって来るという事自体、
なにか事情がある訳ですが、
現行ではショーアップされているため
人気役者が出て来た、ぐらいにしか感じられません。

花道で踊っていると
同じ娘が、もう一人、すっぽんからせり上がって来ます。

同形の女がもう一人、
影のように、鏡のように寄り添い踊ることで、
異形の者である、この世の者ではないことが、はっきりと示されます。
同時に
現実にはあり得ない幻想は甘美で魅惑的でもあります。

影が消え再び一人になった女は
鐘を拝ませてほしい、と願い出で、
舞をまうのを条件に入山を許されます。

紅白の幕が上がると、
烏帽子をかぶった女が舞い始めるのですが、
一人しか見当たりません。
花道へ向かって進み出して、思わず、びっくり。

重なって見えていなかっただけで、
背後にもう一人隠れているではないですか。
単純ですが鮮やかで、ぞっとしました。

やがて女の執心が現れて鐘が落ち、
蛇となった女が鐘に取りついて幕切れとなるのですが、
白昼夢を見ているようでした。

随分「娘道成寺」を見ていますが、
こんなことを思ったのは初めてです。

どこからともなく、やって来た異形の者が
なにかをもたらして去っていく。

芸妓もそういうものかもしれません。

2007年3月27日(火) at 22:20 

ホールに響く長唄 / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。
私、どうやら風邪を引いた様子、
鼻がぐずぐずします。。

今藤政太郎先生のコンサートに出かけてきました。

政太郎先生は長唄の三味線方でらっしゃいますが、
このコンサート
クラッシック専門の、いずみホールの主催公演なんですよ。

演目は、
政太郎先生の作曲された「能楽囃子による組曲」
昨年の歌舞伎座でも上演された新作「たのきゅう」
古典「船弁慶」の三曲。

先生は、大阪・京都にお稽古場をお持ちで、
玄人筋の稽古人が多いこともあり、
客席には大阪、京都の芸妓さんが大勢来ていました。

着物をきて髪の毛をきちんと結い上げた人たちは、
見ていても気持がいいですね。
劇場は、かくあるべき!と思います。

出演者による解説をもうけるなど
初心者にも親しみやすいものとなっていて、
こうした試みから邦楽が広がることを願ってやみません。

2007年2月20日(火) at 19:05 

文楽の魅力、発見! / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。
冷えますね。

さて、
文楽を見て来ました。

梅川忠兵衛でお馴染み『冥土の飛脚』を見たのですが、
初めて、おもしろいなぁ、と思いました。

歌舞伎でも、しばしば上演されておりますが、
ずっと愚劇と思っていたんです。

人気狂言ですから、
それなりに面白くは見せますが、
満座の中で恥をかかされた忠兵衛がこらえかねて
公金の封を切る、という筋に納得がいかなかったんです。

それが今回すんなり得心できました。

忠兵衛はお屋敷にお金を届けなければいけないのですが、
恋人のいる新町へ足が向いてしまいます。

はっと気がついて、
いや、屋敷に行かなければ、
さりとて、梅川に会いたい、と迷った末、
梅川に会いに行こう、と思い切るのですが、
後の筋を知っている観客には、
ここで忠兵衛はデモーニッシュな決断をしたことが
思いやられます。

同時に、
文楽という表現が非常に生きるんです。

忠兵衛は人形遣いに操られていますが、
生身の人間も決して自由ではなく、
目に見えない大きな力の作用を受けている。
魔がさす、という言葉があるように
忠兵衛は悪魔に魅入られたのだ、と納得しました。

2007年2月3日(土) at 00:26 

顔見世 / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。

顔見世へ行って参りました。

昼の部は
十時半に始まって、終わるのが三時過ぎ。
六時間近く座っているのは、
腰痛の私にとりまして行のようでした。。

舞台は
襲名披露の勘三郎さんが、やはり充実していらっしゃいました。
「吉野山道行」の忠信で
せり上がってくると、万雷の拍手が止みません。
花も実もあるという感じでしょうか。

芝居が終わるや
お座敷に間に合うよう飛ぶように帰ったのでした。

2006年12月15日(金) at 22:59 

舞扇会 / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。
いかがお過ごしですか?
私、
連休はお座敷以外、
ひたすら掃除、掃除、掃除。。
雑巾がお友達というぐらい掃除しておりました。
今頃、疲れてのんびりしたり。。

さて、
そんな中、上方舞山村流の舞踊会「舞扇会」に行ってまいりました。
今年は創流二百年になるので、
三日にわたって七公演が持たれたのでした。
関係者の方々、お疲れさまです。

各々よかったのですが、
最終日に家元が踊られた「三つ面椀久」、充実してました!!

見応え十分だったのですが、
幕を閉めずに、そのまま暗転。。。
何が始まるのかな?と、ぼんやりしていると、
おぉ、
黒紋付に稲穂をさした芸妓がずらり並んで「十二月」を舞い始めるではありませんか!!

「十二月」は大阪の年中行事を詠みこんだ毬つき唄で、
深読みすれば(しなくても?)、
いくらでも深読みできる色っぽい文句が続く、おめでたい曲です。

「あれは大勢で踊らないと雰囲気が出ない」と女将さんが言っていたのは、
このことかと得心しました。
おおどかな、なんともいいもんです。

舞踊家さんたちが芸妓姿で舞われた訳ですが、
「十二月」を出せるぐらい芸妓さんが増えないかんなぁ、
と決意を新しくしたのでした。

2006年5月8日(月) at 19:24 

workshop on Japanese music / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。

国立文楽劇場に「地歌箏曲の魅力ー実演を交えながらー」という講座を聴きに出かけてきました。

来月の公演の連動企画なんですが、
さすが国立劇場が主催するだけあって、充実していました!

久保田敏子さん、
という、チャーミングなおばさまが講師を勤められたのですが、
講師が「どういうことかと申しますと」といえば、
脇に控えた三人の演奏家が、すぐ実演してくれるんです。

やっぱり芸能は生ですね。
わかりやす〜い!!

地歌箏曲の歴史から楽しみ方など、
たっぷりご紹介くださいました!!

プロの演奏(それも上手な!)とともに紹介すれば、
臨機応変に、その場の息でみせてくれるのですから、
理想的ですけれど、
とても贅沢なことでもあります。

古典をぐっと身近に引き寄せる
こうした試みが、もっと行われるといいですね!


2006年4月27日(木) at 23:57