上方の宵 若旦那のお座敷入門

若旦那のblog

HOME > 日記・その他 > かんげき日記

能と誕生日と / 若旦那

日記・その他 > かんげき日記
こんばんは、若旦那です。
お元気ですか?

さて、先日、
お隣り「日々是《能》三昧」の石淵さんのご発意で、
上方衆関係者ともども能を見て参りました。

大槻能楽堂に現地集合だったのですけれど、
どなたもお見かけできず、
一番乗りかしら?など思いながら席に。

若旦那は、
能を見るといえば、もっぱら大槻能楽堂です。
能をお稽古されているお客さまがお出になるというので、
母に連れられて見に来たのが、初めでしょうか。
子供に耐えられるはずもなく、すぐロビーに出た記憶があります。

さて、
まずは狂言『薩摩守』から。

劇中、渡し舟に乗るのですが、
舞台に舟はなく、
船頭が竿を漕ぎ、揺れる動きで、
舟を現出させる。
なかなか鮮やかで楽しくなります。
京劇にも、そんな演目がありましたね。
『秋江』でしたっけ。

そして、能『屋島』。
ツレに続いてシテが登場するのですが、
今日のツレは、わがお師匠・味方玄さま。
登場するなり、
ええ声やわぁ、かっこええわぁ、きれいやわぁ、上手やわぁ、
と見惚れました。。

劇は進んで、
義経が戦場の修羅を回想するのですが、
能で役者は仮面をつけますでしょう、
半死半生の、この世ならぬものが立ち現れてきます。
生きた人間が演じているのだから「生きている」はずですが、
仮面(能では「面(おもて)」)をつけた顔は「死んでいる」ようでもあり、
回想する眼の奥には虚無の淵が広がっていて、
義経が見た地獄の深さを思わずにはいられませんでした。

戦で人を殺す一方、
こうして何百年も物語りして慰めているのですから、
人間は優しい、と思います。

この後、お食事をいただいてから、
わが「ラウンジ たに川」へお出ましいただきました。
この日、二十七日は私の誕生日でして、
お能を見られたこと、
素敵な面々とお酒を飲むことができたのが、
なにより誕生日の贈り物でした。
2004年11月30日(火) at 21:25 / コメント( 5 )/ トラックバック( 0 )
トラックバックURL  http://blog.kansai.com/tb/megumu/51

椿姫 / 若旦那

日記・その他 > かんげき日記
こんばんは、若旦那です。
今日は私、のんびりと過ごしております。

さて、
先日オペラ『椿姫』を見てきました。
見る度に泣いてしまいます。
よくできた作品ですね。

日本人による上演だったのですが、
蜷川幸雄(演出家)がシェークスピアで行ったように、
いっそ日本に置き換えればいいのに、
と思いました。

この作品を見ていると、
歌舞伎や新派の演目が脳裏をよぎるんです。

筋書きは、
主人公の娼婦が、男と運命的な出会いをするも、
幸せはつかの間、
義理づくの愛想尽かしを行い、
男の罵倒に耐えるも、病は進み、
和解する時すでに遅く見守られる中、死を迎える。

というものですが、
御免をこうむりまして、こじつけますと、

第一幕が、見初め。『籠釣瓶花街酔醒』
第二幕が、愛想尽かし、縁切り。『伊勢音頭恋寝刃』
第三幕が、和解するも時遅く見守られて死を迎える。『摂州合邦辻』

もっと適当な演目があるかもしれませんが、
なんとなく引き比べて見てしまいます。

加えて、主人公ウ゛ィォレッタの役が
無償の愛に生きる、理想の女性ですから、
演技に女形的なものが求められます。

マリア・カラスの名演が伝説となっておりますが、
彼女の圧倒的な歌唱もさることながら、
視覚的にも美しくあるためにおこなったという劇的なダイエットなど、
演出家ウ゛ィスコンティとともに作り込み、作り上げた理想の女、
つまり「女形」だったからではないか、と思います。

よくできた作品ですから、
どんな上演でも、それなりに感動しますが、
一度、圧倒的な上演に接してみたいですね。

画像は、「お花のお稽古で入れた椿の花」
先生が入れられた理想の花です♪

2004年11月24日(水) at 00:02 / コメント( 5 )/ トラックバック( 0 )
トラックバックURL  http://blog.kansai.com/tb/megumu/46

幕見席 / 若旦那

日記・その他 > かんげき日記
こんばんは。
冷えてきましたね、若旦那です
お元気ですか?

お座敷の準備をすませて時間があったので、
思い立って松竹座に歌舞伎を見てきました。
といっても、
今月は開演時間が一時と遅いですから、
全部見ていては帰りも遅くなるので、
一幕見で「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」だけ見てきました。

昼の部なり夜の部のお芝居を全部見るのではなくて、
第一幕だけ見たい、
この演目だけ見たい、ということありますよね。
一幕見を利用すると、
こうしたことが可能なんです。

一幕見の幕見席は、
松竹座に歌舞伎がかかった時に用意されて、
値段も安いのですが、三階の最後列になります。

ふと時間のあいた時など、
松竹座が近いこともあって、利用しております。
今日も、そんなつもりで出かけたのですが、
びっくり!
いつもは座席なのに、今月は立ち見なんです。
よくお客さんが入っているからなんでしょうか。

それでも見てみようと思って、
切符を買ったんです。
案内されて、またびっくり!
床に「〜番」と立ち位置が指定されておりました。

若旦那の席(立ち位置?)は、
最後列ながら中央で、
一番上から見下ろして、なんだか気持ち良かったですよ。

ただ、
声屋さん(「〜屋」と役者さんの屋号をかける)がすぐ後ろに控えていて、
声をかける度、お客さんが振り返って、若旦那を見るんです。
若旦那じゃないですよ〜!
2004年11月17日(水) at 23:40 / コメント( 4 )/ トラックバック( 0 )
トラックバックURL  http://blog.kansai.com/tb/megumu/40

テンションあげてまいりましょう / 若旦那

日記・その他 > かんげき日記
こんばんは、若旦那です

沢田女史にトラックバックをつけられたので、
つけ返してみようと思います。

劇場でのドレスコードですか、
若旦那は、劇場はスノッブな場であるべきだし、あるはずだと思っているので、
先日も書きましたように、
普段着でいらっしゃる方の多い昨今の状況を嘆いております。

普段着で来るなとは言いませんよ。
けれど、一等席に、なぜ普段着??とは思います。
その点、常に最前列中央にド派手な出でたちで座られていた大家政子女史は、ご立派でしたねぇ。

パリコレって注目を集めますし、パワーがありますよね。
あれは、NYよりもLONDONよりも、もちろんTOKYOより、
客席がスノッブだからと思います。
前列には、女優さんや〜〜夫人といったVIPの方々が新作をまとって着席する一方、
後列では、カメラ位置をめぐってカメラマンが華々しく喧嘩を繰り広げていたり、
カメラマンの飛ばす「ナオミ!こっち向いて〜!!」などの声にランウェイを闊歩するモデルが応えようものなら、
ご夫人たちは「下品ねぇ」なんて顔をしながらもモデルの若さに嫉妬していたりするのが、
うかがえるからでしょう(笑)
あの客席の多様さと、ショーに対するテンションの高さが、よりいっそう魅力を添えているだろうし、魅力の源なのだと思いますよ。

翻ってOSAKAですが、
劇場は世界の縮図で、いろんな人が集うからおもしろいのに、
テンションの低い人が多い、多い。
舞台の上で生の人間が、ほれたはれた、きったはった、してるんだから、
見てる方も盛り上がろうよ
劇場は、テレビじゃないんだから、
なんとなく、ぼんやり見たって、おもしろくないですよ。

素人は素人なりに、
玄人は玄人なりにお洒落を楽しんだらいいんですよ。

合い言葉は、Love & Peace!
豊かとは多様性に寛容なことなりよ〜♪
2004年10月18日(月) at 22:48 / コメント( 12 )/ トラックバック( 0 )
トラックバックURL  http://blog.kansai.com/tb/megumu/16

松竹座改め中村座 / 若旦那

日記・その他 > かんげき日記
やっぱり体育の日は晴れましたね。
皆さま、お元気ですか?
なにかと忙しい若旦那です

さて、
今日は親子でご招待を受けて松竹座に歌舞伎を見にいって参りました。
今月は「平成中村座ニューヨーク公演凱旋記念」を謳った公演だけあって、
劇場に着くなり、星条旗と日の丸が華々しく立てられているのに、まずびっくり!
その他にも、
ロビーにバーカウンターが出てバーテンさんがシェーカーを振っていたり
普段は制服の案内嬢が作務衣を着ていたり、
客席上に「中村座」と大書された大提灯が下げられていたり、
ござ敷きに座布団、座椅子の平土間席が設けられていたり、
楽しい趣向があちこちに見られましたが、
劇場は、やっぱりこうでなくちゃいけませんね。
お客さんを楽しませてなんぼ、なんですから、これまでなにもしな過ぎたように思います。

それにしても、
のっぺりした時代ですなぁ。
そういう文化を知らないからかもしれませんが、
普段着で劇場にいらっしゃる方が多いように思います。
会社に行くのも、劇場に行くのも、同じなんですか?
お芝居を見にいく時ぐらい、もっとお洒落しましょうよ。

若旦那は、ご招待ということもありますが、着物で行って参りました。
「演劇」「劇場」の「劇」って、「劇しい(はげしい)」って読むんですよ。見せる側だけでなく、見る側のテンションも上がれば、もっと楽しい、かけがえのない一時になるのに、と思うだけに残念です。

ボヤキは、これぐらいにしまして、
劇場が、いつもと違うだけに楽しかったですよ。
若旦那の席は二階だったので、平土間を含めた一階席をよく見渡せたのですが、
平土間の最前列に、小学校に上がったばかりぐらいの男の子がいて、
落ち着かないんですね。
降ってくる紙の雪を取ったり、舞台に手を伸ばしてみたり、
若旦那は、なんだか自分の小さい頃を見ているようで、懐かしくなりました

もしどなたかご存じの方がいたら教えていただきたいのですが、
まだ小さい頃、道頓堀の中座の桟敷でお芝居を見ていたんです。やっぱり落ち着かなくて、退屈していたら、
舞台に鬼が出てきたんです。
もう恐くって、恐くって、押し入れのようなところに隠れたまでは覚えいるのですが、
桟敷席に押し入れなんて、あります??
今にして思えば、あれは下足入れだったのでは??と気になるのですが、中座は、すっかり商業ビルに建て替わってしまって、いまや確かめようもありませんね。

今日の画像は、「中村座の大提灯」です。よぉよぉ、中村屋っ!
2004年10月10日(日) at 21:22 / コメント( 6 )/ トラックバック( 1 )
トラックバックURL  http://blog.kansai.com/tb/megumu/10

宝塚! / 若旦那

日記・その他 > かんげき日記
こんばんは、若旦那です。
10月最初の週末、いかがお過ごしですか?

若旦那は、お知り合いに誘われて、宝塚に連れていっていただきました。
宝塚といっても、温泉ではありませんよ。
歌劇の方です。。

宝塚を見るのは二度目。
気になるし、毎公演ポスター見るのを楽しみにしているんですが(あの過剰さ、面白いわぁ)、
はまらないんです。

前回、つまり初回は、あの「ベルばら」だったんですよ!
わぁ、もうはまったらどうしょう、、、明日から『歌劇』とか『宝塚グラフ』とか読むようになるんやろか?!
ぐらいのドキドキを胸に出かけたんですが、
はまりませんでした。。。

今回は、宝塚通と一緒なので、楽しみのツボなど伝授してもらえたら、ぐらい気軽に出かけました。

演目は、
楊貴妃と玄宗皇帝の悲恋をあつかった歌劇「花舞う長安」
イタリアをテーマにしたショー「ロマンチカ宝塚’04」の二つ。

「花舞う長安」は、
私的には楽しめたんです。
「花は紅、柳は緑」だとか、「天にあれば比翼の鳥、地にあれば連理の枝」だとか、難しい文句を歌にしてたのに感心しましたし、
京劇に「貴妃酔酒」って演目があるんですね、これを下敷きにした場面があったり、
貴妃の死後、玄宗皇帝が道士に、あの世の貴妃を尋ねさせ、髪飾りを持ち帰った故事を取り込んでいたり、
しっかり作ってるやん、と感心したのですが、
ヅカ通のお知り合いはお気に召さなかったようです。。。
何番手の何々さんの出番が少ない!など、
なるほどヅカファンは見るところが違うんですねぇ。

「ロマンチカ宝塚’04」では、
ラインダンスのセンターを踊っていた方のダンスがお上手なのに感心しましたし、満足しました。
フェッテ、ピルエット、イタリアンフェッテなど、バレエの大技を実にきれいにショーアップしてお見せになるんですね。
お名前忘れましたけど、頑張ってください

という訳で、今日の画像は「宝塚大劇場にて」です
2004年10月2日(土) at 23:18 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
トラックバックURL  http://blog.kansai.com/tb/megumu/3