上方の宵 若旦那のお座敷入門

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着物をめぐって、あれやこれや / 若旦那

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こんばんは、若旦那です。
お変わりないでしょうか?

溝口健二の『新平家物語』を見た。

平清盛に扮する市川雷蔵の眉毛が
あまりにも不自然に思えて
これまで見なかったのだけれど、
見てみると、それも役にあっていて、
いい映画だった。

平安時代末のお話だから、時代装束を着ている。
映画だから余計にともいえるが、
貴重な衣裳を日常着として着ていることに感心した。

装束を着て、
走ったり、争ったり。
働いたり、口説いたり。

ひるがえって現代であるが、
すっかり着物は上品なものになってしまった。
着物をきて走っている人を見ないし、
まず「汚さない」ことが先に立つ着方をしているなぁ、と思う。

つい百年前まで、
ほとんどの日本人が着物で過ごしていたのだから、
着物は日本人のあらゆる感情の発露に寄り添ってきたはずであるが。

その一方、
草の根的に着る人が増えてきているのだろか、
NHKでも着物を紹介する時間が増えたように思う。

先日も着物スタイリストが、
晴れの場ではなく
より生活に寄り添った場面できる着物を提案していたが、
私にはピンと来なかった。

より気楽に、より自由に、
着ることを提案されているのだろうが、
これまで大事にされてきた規範が取り払われて、
私には伝統の破壊にしか見えなかった。

なんでもありにしてしまうことは、
結局、
初心者に不親切だと思うし、
うがってみれば、
このスタイリストが主宰する着付け教室に生徒を取り込むためか、と思ってしまう。

2006年9月5日(火) at 23:30 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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