お茶屋遊び あれこれ / 若旦那
HOME > 若旦那のお座敷入門
「お茶屋遊び」というと、とかくお金のかかる贅沢なものと思われているようですが、夜な夜な散財騒ぎを繰り広げている訳ではありません。この頃は昔のような遊びをされる方は少なくなってきました。
お座敷で、どう振る舞っていいか分からない、と緊張される方もいらっしゃいます。畳のないお家で暮らしておられる方も大勢いらっしゃいますから、日本も遠くなりにけりです。
「遊び」というぐらいですから、余裕のあるリラックスした状態でないと楽しめませんし、また楽しむ気にならないでしょう。その点、お茶屋はお馴染みになれば、親身にお世話いたしますし、ご要望に添うよう便宜を図りますので、居心地の良い、くつろげる場であろうと自負しております。
こんなお客さまがいらっしゃいました。
昼でも「たに川」へ立ち寄られると、
必ず「カレーうどん」をご注文になられます。
「カレーうどん」の注文があると、
今日はお見えだな、とわかるぐらいでした。
一度「カレーうどんがお好きですね」とお尋ねしましたら、
会社や人前だと、人がおかしく思う、ここだと人の目がないだろう、
とお答えになりました。
今と比べて、昔は会社の社長といえば威厳がありました。
気さくなお方でしたが、ご自分のポリシーなのでしょう。
えらい人は、そういうものかと思いましたが、
お座敷でカレーうどんをお召しあがりになるのが、
そのお方のほっとする遊びの時間だったのかもしれません。
私どもはお会社のご利用が多うございますので、
派手な散財をされる方といって特にはいらっしゃいませんが、
それでも、伝説のようにお名前を残しておられる方がいらっしゃいます。
そのお方が「『たに川』に十二時に集合!」とおっしゃいますと、
北新地から、京都から、はては福岡からお茶屋の女将さんが芸妓さんを各々二、三人連れて、やって来るんです。もちろん夜の十二時ですよ。
福岡からは板前さんが、ふぐを下げてやってくることもありました。
南の芸妓さんも入りますから、男性一人を芸妓さん十人ほどが取り巻いて、宴会が始まります。
コップになみなみとお酒をついで、「飲むか、飲まなければ芸をせい」とおっしゃり、宴が終わるのは、白々夜が明ける頃。
当時、お燗番をしていた、おばあちゃんがよその女将さんの着崩れを直してあげていたそうです。
遊びは、その方の内面世界に深く関わりますから、ご満足いただきましたら、たいへん喜んでくださいます。
生活様式の変化もありますが、それ以上に遊びにくい世の中になっているかもしれません。とかく管理が行き届いておりますものね。
せいいっぱい遊ぼうじゃありませんか!
画像は「南地名物へらへら踊り」
(つづく)
2004年12月14日(火) at 23:03 / コメント( 2 )/ トラックバック( 0 )
トラックバックURL http://blog.kansai.com/tb/megumu/61
このエントリ(記事)について
コメントを書く
記事を書く(トラックバック)
このエントリ(記事)へのコメント
伝説のお客様 / 吉涼
うちの師匠が花柳界出身なのでいろいろ話しを聞くこともありますが
昔に比べ寂しくなってしまったと嘆いておられます
しかし現代でも伝説のお客様がいらっしゃるとの事
頼もしい限りです(^-^)
昔に比べ寂しくなってしまったと嘆いておられます
しかし現代でも伝説のお客様がいらっしゃるとの事
頼もしい限りです(^-^)
2004年12月15日(水) at 16:28
絶やさぬように / 谷川恵 URL
コメントおおきに。
そういうお話は、今のうちに聞いておかないと、
もう聞けないですし、わからなくなってしまいます。
ぜひ積極的に聞いてください。
そして若旦那にも教えてくださいね。
そういうお話は、今のうちに聞いておかないと、
もう聞けないですし、わからなくなってしまいます。
ぜひ積極的に聞いてください。
そして若旦那にも教えてくださいね。
2004年12月17日(金) at 19:11
このエントリ(記事)にコメントを書く



