俳句と囲碁とさぼてんと

行き当たりばったりの気が向いた時の雑記帖 

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衝撃のコラムが衝撃の結末 / さんたな

ゲーム > 平目の縁側
「呉清源・極みの棋譜」という静謐な映画のあとで何だが、囲碁ファンの間では親しみを込めてヨーダと呼ばれる、依田紀基九段が早速やらかしてくれた。

依田紀基コラム連載中止のお知らせ(日本棋院)
http://www.nihonkiin.or.jp/news/2007/11/post_89.html

『平素は日本棋院ホームページをご覧いただきありがとうございます。

このたび、弊院情報会員およびネット対局会員向け連載コラムとして、
「依田紀基の言いたい放題」を11月16日より開始しましたが、
検討しました結果、財団法人日本棋院が囲碁ファンへ提供する内容として、
ふさわしくないと判断し同コラムの中止を決定しました。

ご期待いただいた皆様には大変申し訳ございませんでした。
深くお詫び申し上げます。

2007年11月20日
財団法人日本棋院 』


ではコラムの告知はどのような内容だったかというと、日本棋院のホームページからはすでに消されてしまっているので、ネットの闇に消えてしまう前に、グーグルのキャッシュから転載しておく。


緊急連載スタート!依田九段の放つ衝撃コラム
このたび、日本棋院WEBサービス(「幽玄の間」「情報会員」)を対象に
依田紀基九段のコラムを連載することとなりました。

第1回目は本日11月16日、情報会員において先行連載開始いたします。
※「幽玄の間」ではWEBページの開発ができ次第、掲載開始。

依田紀基九段が日頃感じていることや囲碁感を本音で語ります。
最近あった自民党・民主党の大型囲碁対決の話題も登場します!


-----本文より-----

僕は最近よく、テレビや新聞の取材を受けます。ご覧になったかた、ご存じのかたも多いと思いますが、民主党党首の小沢一郎さんのことについてのインタビュー依頼が次々くるからなのです。

 これまで僕もいろいろ新聞社などお世話になっていますので、一生懸命しゃべったのですが、これが今までとは全然違うのです。
 テレビの取材だったのですが、僕が悪手を悔やんでいたのを見て、小沢さんがアドバイスとして『最後に勝てばいい』、途中経過に悲観することないよといってくれたエピソードを話したところ、「最後に勝ちゃあいいんだ」という部分だけ放送され、印象だけでなく意味までかわってしまうという苦い経験をしたのです。時間の制約のせいなのか、わざとなのか。自分のことならまだしも、人のことを話していてこうなるのではたいへんです。ですからぜひ生放送で話したいといったのですが、僕のような人間を生放送で出しては何を話すのか心配なのでしょうか、なかなか出させてもらえません。こんなことくらいしか話さないので、ぜひ出演させて欲しいものです。

 囲碁関係のマスコミの人には、長年のつきあいというのもありますが、しゃべりたいことをしゃべっても、僕の真意をなんとかくみ取って書こうとしてくれていました。それに慣れちゃっていたもんで、こりゃいかんと。囲碁以外、政治部などの記者と話すときには神経張り巡らせ、どこで話を抜き取られてもいいようにそれはそれは気をつけるようになり、ました。なんだか日本語を話している感じではなく、まるでどこか外国へ行って話しているようでした。

 僕としては、きちんと僕の思いや考えを伝える場が欲しいと願うようになりまして、こうして日本棋院のネット上で実現する運びとなったわけです。世の中に対する僕の思い。たとえば、どうしたら自殺がなくなるのか。どうしたらいじめがなくなるのか。そんなことから、政治に対しても大いに興味があります。僕が日常感じたり、みなさんに話したいことを、気ままに載せていきたいと思っています。』
Master YODA

-----------------

この告知を呼んだときには「週刊碁」に連載してくれれば、と残念に思ったものだ。日本棋院自らが「依田九段の放つ衝撃コラム」と名付けるくらいだからその期待のほどが窺われる。
これまでも依田九段の不規則発言(笑)は有名なところで、ある意味子供、ある意味天真爛漫なところが人間的な魅力にも繋がっているのだと思う。
碁を打つ天賦の才だけを与えられてこの世に遣わされた稀有な存在であり、その点からも呉清源九段ともどこか似ているような気がする。
(日本棋院も依田九段にコラムを依頼するなら、ある程度は腹を決めなければ・・・これでは単なるヘタレ、棋院の看板の一人である依田九段の評判自体を損ねている)

さて、さて日本棋院が「ふさわしくない」と考える内容とはどのようなものなのだろう。気になって仕方がない(これが日本棋院の仕掛けだとしたら立派なものだけれど)。「幽玄の間」の会員向けにはまだページが出来ていなかったようなので、閲覧したのは情報会員のみということになるのだが、情報会員は人数が少なそうで、内容を知るのは難しいだろう。

日本棋院は立場上、政治と宗教とマスコミ批判の話に触れることはタブー視されている筈で、依田九段の本文のなかにも小沢代表絡みの取材でマスコミ不信のようなものが芽生えたと書かれており、その辺りではないかと想像しているのだが(まさか正面きって政治の話?)、如何なものだろうか。
(知っている方がいらしたら教えてください)

これを機に依田九段も将棋の渡辺明竜王のように日本棋院の枠を離れて、自らのブログの中で依田紀基として感じていることを発信してくれれば、これほどのファンサービスはないと思う。

やはり、マスター・ヨーダ九段は時空を超えた存在なのだ。

囲碁仲間
2007年11月21日(水) at 00:29 

十八年の思いを込めてー今村、待望の一勝 / さんたな

ゲーム > 囲碁のランゲルハンス島
今村九段が熱戦制しタイに・王座戦第2局(NIKKEI NET)
http://hobby.nikkei.co.jp/igo/report/index.cfm?i=20071115h4007h4

『15日朝から大阪市のリーガロイヤルホテルで打たれていた第55期囲碁王座戦(日本経済新聞社主催)5番勝負第2局は、午後5時16分、136手で白番の挑戦者、今村俊也九段が黒番の山下敬吾王座に中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイにした。持ち時間各3時間のうち残り時間は山下王座1分、今村九段2分。第3局は27日、神奈川県箱根町の龍宮殿本館で行われる。』

地元も地元、大阪市北区で行われた本局は今村九段にとっては負けられない一局だったに違いない。大勢の関西棋院の棋士が応援に駆けつけたことは想像に難くないが、それだけにプレッシャーは並大抵のものではなかっただろう。

本局は午前中に進んだ手数が39手。第一局の22手に比べれば雲泥の差だが、終盤にひと波乱もふた波乱も予感させる時間の使い方だ。恐らく二人にとって最終局までこのペースは変わらないのだろう。

碁の内容は落ち着いた序盤から一転、山下王座がフルスイング(笑)と言われる力を発揮し、厚みと思われた中央の今村九段の白石が攻めの対象になってしまった。中央の力関係で攻守が逆転しては今村九段の苦戦を思わせたのだが・・・。
帰宅して棋譜を確認すると、山下王座の黒の大石の命が尽きていた。タイゼムのテキスト中継の過去ログやパンダネットの瀬戸大樹六段の解説(参考図が少なすぎる)を見てもはっきりとした敗着は分らないのだが、山下王座の感想に「途中からはぐちゃぐちゃになってしまった」とあるようにどこかに錯覚があったのだろう。

これで一勝一敗となった本シリーズは嫌が応にも盛り上がる(?)はずである。また、そうなってもらわなくては困るのだが。
今村九段は1989年に碁聖戦挑戦者となるが、小林光一碁聖に1-3で敗れた。その時から数えると、七大タイトル戦の挑戦手合いでは実に18年ぶりの白星を挙げたことになる。
この番碁の流れを手放さずに次の第三局に勝利すれば、王座奪取も夢ではないだろう。

一方、山下棋聖は天元、王座のダブルタイトルマッチの最中で共に第二局を落としたところが気には掛かるが、タイトル戦の常連であり、気持ちの切り替えはお手の物かもしれない。

五番勝負が三番勝負となった王座戦。次の第三、四局は間に一日しかない変則日程が組まれている。このことからも第三局に勝った方が大きくタイトルに近づくと予想される。

札幌や函館から初雪の便りが届こうとも、関西の紅葉はこれからますます燃え上がるに違いない。

【個人的にはタイゼムでお昼休みの「次の一手」に正解するし(第一局に続きニ連勝)、Tポイントも今村九段に賭けて初めて500万ポイントの獲得に成功した(こんなに大きく賭けたのは初めて、ドキドキ)。

第55期王座戦第二局(はちまんの競馬と囲碁)

囲碁仲間
2007年11月15日(木) at 21:13 

決勝は韓・韓対決へー第12回LG杯世界棋王戦準決勝 / さんたな

ゲーム > 囲碁のランゲルハンス島
11月14日に東京・市ヶ谷の日本棋院で行われた第12回LG杯世界棋王戦の準決勝は、韓国の李世ドル九段と韓尚勳初段が勝ち上がり、来年の3月に韓国での決勝三番勝負を争うことになった。
初段棋士の世界戦決勝進出は世界初の快挙(?)である。
(日本棋院のホームページによると「これまでの低段決勝進出記録は韓初段と決勝で対戦する、李世ドル九段の第5回LG杯進出時「三段」だった。」ようだ)

【対局結果】(弈棋より)

[韓]李世乭九段(24)○−╳[中]胡耀宇八段(25), B+R (193手)
[韓]温昭珍四段(21)╳−○[韓]韓尚勳初段(19), W+1.5 (261手)

考えうる限りの中では最高の決勝戦の組み合わせとなったが、特に感想もないなぁ。李世ドル九段が現在の世界最強ではないかと思いつつも、どこかで番狂わせが起こることを期待しているだけだ。

今年突如世界戦に登場して初段旋風を巻き起こし、その名を世界中の囲碁ファンに知らしめた韓初段は兎も角、李世ドル九段についても、煙草好きの24歳くらいの事しか思い浮かばない。これでは両者のことを何も知らのと同じであり、物語の生れようもない。(勉強不足で申し訳ない)

そこで、韓初段が世界戦で優勝するとどうなるのか、韓国の昇段制度を調べてみた。
お世話になったのは毎度この手の話なら囲碁データベースである。

それによると(以下引用

■特別昇段制度
特別昇段制度を創設する。
1. 世界戦および国内棋戦優勝、準優勝者に対する特別昇段制度
世界戦:優勝三段昇段、準優勝一段昇段
国内棋戦(ランキング1位〜3位棋戦):優勝二段昇段、準優勝一段昇段
国内棋戦(ランキング4位〜10位棋戦):優勝一段昇段、準優勝ボーナス点200点
・世界戦の認定基準は別途決める。
・ランキングは賞金総額規模にする。

韓国棋院の場合は世界戦で優勝しても、三段しか昇段しない。世界戦優勝一回で九段に昇段する日本棋院や中国棋院と比べると大きな差がある。それだけ世界戦での優勝が日常化しており、単に昇段だけに止まらずに兵役免除の特典の方が十代後半から二十台前半の棋士にとっては意味合いが大きいといえるだろう。

ということで、来年の決勝戦は韓尚勲初段をみんなで応援しよう。

囲碁仲間
2007年11月14日(水) at 19:46 

日本囲碁界には木枯らし一号が・・・ / さんたな

ゲーム > 囲碁のランゲルハンス島
11月12日(月)、東京・市ヶ谷の日本棋院で第12回LG杯世界棋王戦の準々決勝が行われ、名人位に復位したばかりの日本期待の張栩九段は韓国の李世ドル九段に、現在天元戦挑戦手合い中の河野臨九段も韓国の温昭珍四段に揃って敗れ、ベスト8で日本勢は姿を消した。
勝ち残った李世ドル九段、温昭珍四段、韓尚勳初段(以上韓国)、胡耀宇八段(中国)による準決勝は14日同じ東京の日本棋院で行われる。

【対局結果】(弈棋より)

[中]劉菁 八段(32)╳−○[韓]韓 尚勳初段(19), W+4.5 (246手)
[韓]李世乭九段(24)○−╳[日]張 栩 九段(27), B+R (229手)
[韓]溫昭珍四段(21)○−╳[日]河野臨 九段(26), W+R (172手)
[中]胡耀宇八段(25)○−╳[韓]朴 正祥九段(23), B+R (135手)

秋というより初冬といったほうが相応しい、肌寒い一日。日本海側では季節外れの豪雨に見舞われたところもあり、ここ関西地方でも時折小雨が頬を濡らすはっきりとしない天候だった。それは初時雨という言葉の風情を持たない、ただただ冷たい雨に過ぎなかった。

中韓主催の世界戦では珍しい日本ラウンドのある意味ホスト役でもある日本勢、ベスト8に二人残った時点では、どちらかが勝ち上がれば面目が果たせるのではないかと思っていた。
実際メンバーを見ても、世界戦での優勝経験があるのが李世乭九段と張栩九段の二人だけであり、しかも韓国の低段者が二人も残っている状況では久しぶりに日本にも優勝のチャンスがあるのではないかとさえ考えていた。

しかーし、現実は甘くはなかった・・・。

李世乭九段対張栩九段戦は共に世界に知られた実力者であり、これまでの対戦成績も二勝二敗の五分。まさにどちらが勝つのかは時の運ともいえる。一抹の不安は、張栩九段が二ヶ月間も名人戦挑戦手合いで二日制のマラソン碁を打ち続けてきたことなのだが、残念なことにこれが見事に的中してしまった。
観戦しているほうですら終った瞬間に気が抜けてしまうような大勝負の後で、すぐに世界戦用に気持ちを切り替えろというほうが気の毒な気もするくらいだ。

一方の河野九段は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

現在の日本囲碁界に、これ以上の結果を求めるのは無いものねだりなのだろうか。

先日の新鋭対抗戦の結果を見ても、日本碁界が世界戦で対等の渡り合えるまでには20年くらいは必要なのかもしれない。しかも、強化策が着実に実行されるとの前提がついての話なのだけれど。

さて、ベスト4に残った李世ドル九段、温昭珍四段、韓尚勳初段、胡耀宇八段の四人。このメンバーなら李世ドル九段の優勝が濃厚だが、温四段、韓初段の若手(?)が勝ち残っている韓国勢の層の厚さに驚くばかり。

羨ましい(ぽつり)。

まぁ、これで14日の水曜日はやきもきせずに、韓初段が優勝すれば初段で世界戦優勝の記録が出来るなどと勝手なことを考えながら気楽に観戦できる(寂しい)。

追記
【準決勝組み合わせ】

李世ドル九段─胡耀宇八段

温昭珍四段─韓尚勲初段

韓国勢同士の決勝となりそうな予感。

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2007年11月12日(月) at 19:14 

張栩再び頂点へー名人戦ついに決着 / さんたな

ゲーム > 囲碁のランゲルハンス島
ウっくん、おめでとう!というと如何にも軽い書き出しだが、この際そんなことはどうでもいいだろう。
絶対有利と見られた三勝一敗からの二連敗で逆に崖っぷちに立たされていた張栩碁聖が最終第七局を制し、再び名人位の栄誉に輝いた。

張挑戦者が勝利 名人位を奪還(asahi.com)
http://www.asahi.com/igo/meijin32/7ban07b.html

『第32期囲碁名人戦七番勝負第7局は9日、静岡県熱海市の「あたみ石亭」で2日目が打ち継がれ、午後5時42分、挑戦者の張栩碁聖(27)が高尾紳路名人(31)に292手までで黒番2目半勝ちし、通算4勝3敗で昨年奪われた名人位を奪還した。2年ぶり3期目の返り咲き。

 持ち時間各8時間のうち、残り時間は高尾名人4分、張碁聖は1時間3分。』

本当に素晴らしいシリーズだった。歴史に残る七番勝負だったのではないだろうか。日本囲碁界の頂点に立つ二人が心血を注いだからこその七番勝負だったとも云えるだろう。
かつて名人本因坊として日本碁界の第一人者の地位にあった張栩碁聖にして、あと一勝がどれほど遠かったことか。それを乗り越え、二連敗の悪い流れを断ち切った精神力は並大抵ではない。
NEW張栩としてさらにひと回り大きくなって私たちの前に帰ってきた。それは自らの身を火に投じ、再び火の中から生まれ変わる火の鳥のようですらある。

しかし、第六局といいこの第七局といい、何という壮絶な碁だったのだろう。二人の戦いはあたかもワルツを踊るかのように乱れることも破綻することもない。互いの実力を認め合った者同士にしか分らないテレパシーでも働いているかのようだ。

第七局の二日目の様子はasahi.com速報記事の「武宮陽光の目」の見出しと時間付けを並べてみると分りやすい。

「決戦の朝」09時55分
「激闘の予感」10時02分
「挑戦者、鮮やかな打ち回し」11時00分
「辛抱続く、名人」11時48分
「急転直下」13時57分
「コウについて」14時45分
「驚愕の進行」15時31分
「黒、手止まりを打つ」16時38分
「歴史に残る名勝負」19時03分

あれだけ大きな振り変わりがありながら、全局的には打てるという張栩九段の形勢判断と大局観には感服するばかりである。

しかし、讃えられるべきは張栩新名人と高尾秀紳本因坊の二人であることは間違いない。どちらか一方が欠けてもこれだけ素晴らしい七番勝負はありえなかったのだから。
この二人の戦いはこれで終ったわけではない。また、終ってもらってはファンとしても残念というより許せない。張栩新名人が再び名人戦の舞台に戻ってきたように、高尾本因坊が幾度もその前に立ち塞がるのか、或いは張栩新名人が再び名人本因坊を目指し本因坊戦の舞台に挑むのかは分らないが、この二人には七番勝負の舞台が良く似合う。

国際棋戦の不振から国際化が叫ばれる昨今、持ち時間が短縮の傾向に向かうのは止むを得ないが、たとえ二ヶ月という時日をかけようともこんな二日制の碁ならば何度でも見てみたいと認識を新たにした囲碁ファンも多いのではないだろうか。

張栩新名人にはこれで気を抜いてもらっては困る。勝利の余韻に浸る間もなく来週にはLG杯の準々決勝が迫っている。
日本の囲碁ファンが今一番期待していることは世界戦での日本復権である。張栩名人には是非とも第一人者としてその先頭に立って貰いたい。

名人に休息はない!


当ブログの名人戦の足跡

祝!第32期名人戦七番勝負開幕  (第一局 一日目)
不動如山、名人の先番に隙なし  (第一局 二日目)
冴えない二人          (第二局 一日目)
松本城のご加護は張栩に!!    (第二局 二日目)
十六夜の月にー名人戦第三局一日目 (第三局 一日目)
立待の月は張栩碁聖の頭上にー名人戦第三局 (第三局 二日目)
裏番組はどちら?         (第四局 一日目)
名人復位まであと一勝      (第四局 二日目)
半目に笑う、半目に泣く     (第五局 一日目)
名人カド番を凌ぐ         (第五局 二日目)
韋駄天張栩、甲斐の空を翔る    (第六局 一日目)
碁は海よりも深しー名人戦は最終局へ (第六局 二日目)
冬はつとめてー第三十二期名人戦七番勝負第七局 (第七局 一日目)665

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2007年11月9日(金) at 21:23 

冬はつとめてー第三十二期名人戦七番勝負第七局 / さんたな

ゲーム > 囲碁のランゲルハンス島
今日は立冬。暦の上では今日から冬ということになる。枕草子で清少納言は「冬はつとめて」として冬は早朝が素晴らしいと書き始めている。
ただ、この二人には日本庭園の素晴らしい景色を眺めている心の余裕はないのかもしれないけれど・・・。

挑戦者が95手目を封じる(asahi.com)
http://www.asahi.com/igo/meijin32/7ban07a.html

『静岡県熱海市の「あたみ石亭」で8日午前9時から始まった第32期囲碁名人戦七番勝負第7局は、同日午後5時30分、黒番の挑戦者、張栩碁聖(27)が95手目を封じ、1日目を終えた。3勝3敗で迎えた最終局。9日朝から打ち継ぎ、同日夜までには2カ月余の戦いが決着する見通し。

 持ち時間各8時間のうち、消費時間は張碁聖が3時間36分。高尾紳路名人(31)が3時間54分。』

いよいよ第三十二期名人戦七番勝負第七局が始まった。泣いても笑ってもこれが最後、二ヵ月に渡った戦いにも幕が下ろされることになる。これまで激闘を繰り広げてきた両者にしてみれば、これでもう打たなくてもよいという安堵感と、いつまでも打ち続けていたい高揚感のようなものが複雑に入り混じっているのではないだろうか。

観戦してきたほうも、このまま決着がつかずに永遠に戦い続けてくれないかなとも思ってみたりもしている。

第一日目を終って、こんな碁どちらがいいのか素人目には全く分らない。布石も前人未到の野を行くようなものだし、下辺の攻防にしても初めて見た形。封じ手の右上からの競り合いもこの先どう収拾されるのやら・・・。こんな派手な戦いを続けながらも最後は一目を争う碁になるのかもしれない。

これまでの六局との一番の違いは張栩碁聖の時間の使い方。一日目を終った時点で持ち時間に一時間から二時間の開きがあったのだが、本局はほぼ残り時間も拮抗している。
最後の七局目を悔いなく思い通りに打ちたいとの両者の熱い想いがその一手一手から伝わってくるようだ。

日本棋院のサイトでは七番勝負の第七局目は10勝20敗で、黒番不利との数字が紹介されているが、この二人の対局の前には何の意味も成さない。

ただただ静かに静かに見守ろう。

これまで一貫して張栩碁聖を応援していたのだが、ここまで来ればどちらが勝ってもいいような気がして来ているのは不思議なものだ。

河野天元が雪辱、1勝1敗のタイに(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/igo-shogi/tengen33/index.html

『囲碁の河野臨天元(26)に山下敬吾棋聖・王座(29)が挑戦している第33期天元戦5番勝負の第2局が8日、滋賀県長浜市の長浜ロイヤルホテルで打たれ、午後6時40分、242手までで白番の河野が中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイとした。
 持ち時間各4時間のうち残りは河野5分、山下1分。第3局は22日、福岡県大牟田市の旧三井港倶楽部で行われる。』

今年の天元戦はつくづく不幸な星の下にある。第1局に続き第2局も名人戦の裏番組として幸薄い対局となってしまった。
碁の内容は第1局に劣らず盤上くんずほぐれつの大熱戦が繰り広げられ、大変に面白いものだったにも拘らず・・・。

ただ、対局者それぞれの日程を調べてみるとやむをえないものがある。張栩碁聖と河野天元は来週12,14日のLG杯の準々決勝、準決勝。山下王座は15日に王座戦第二局が組まれている。四人のうち三人の日程が今日という日しかなかったという事なのだろう。
中国のように一週間で挑戦手合いをこなしてしまうなどという芸当は味も素っ気もないもので、日本人にはとても合わない。

こうして見ると、毎週タイトル戦が組まれ地方対局がつづく日本の棋士が少しだけ気の毒な気がしないでもない(ホントに少しだけですよ)。

囲碁仲間

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2007年11月8日(木) at 21:58 

碁は海よりも深しー名人戦は最終局へ / さんたな

ゲーム > 囲碁のランゲルハンス島
名人が勝ち3勝3敗のタイに(asahi.com)
http://www.asahi.com/igo/meijin32/7ban06b.html

『第32期囲碁名人戦七番勝負第6局は2日、甲府市の常磐ホテルで打ち継がれ、午後6時13分、高尾紳路名人(31)が挑戦者の張栩碁聖(27)に265手までで白番半目勝ちし、対戦成績を3勝3敗のタイとした。

 持ち時間8時間のうち、残りは高尾名人2分、張碁聖51分。第7局は8、9の両日、静岡県熱海市で打たれる。』

言葉もない・・・。名人は強かった。碁は広く、深かった。

敗軍の将兵を語らず、別に自分で戦って負けたわけではないが、昨日はしゃいでいた自分が恥ずかしい。

asahi.comの速報に両者の終局後の感想が載っている。
『注目の感想によると「うっかりでした。ノゾキ(黒73)を見ていなかった」とのこと。信じられないようなことですが、名人の雰囲気ですとどうやら本当のようです。

 ただ、張挑戦者は「生きてもらう方がありがたかった」との感想でしたので、何とも言いようがない不思議な運命を感じました。』

どこまでが本当かはわからない。第六局は終ったが、七番勝負はまだまだ終っていないのである。最終局に向けた駆け引きがすでに両者の間で始まっているのかも知れない。

ここまで来れば七番勝負の流れは高尾名人に傾いたと見るのが正しいのだろう。
正真正銘の最後となる第七局は日本碁界の頂点に立つ両者の戦いを静かに見守りたいと思う。もちろん張栩碁聖の名人復位を願いながら。


さて、本日のもう一つの注目棋戦は名人戦の裏番組として開幕した第33期天元戦五番勝負。

フルスイング山下、三冠へ確かな一歩を記す(フルスイングを使ってみた)

山下棋聖・王座が先勝(北海道新聞)
http://www5.hokkaido-np.co.jp/33tengen/

 『河野臨天元(26)に山下敬吾棋聖・王座(29)=旭川出身=が挑戦している囲碁の第三十三期天元戦五番勝負の第一局が二日、釧路市の釧路全日空ホテルで打たれ、午後五時五十九分、156手までで白番の山下が中押し勝ちで初戦を制した。

 持ち時間各四時間のうち残りは河野が一分、山下が二分。第二局は八日、滋賀県長浜市の長浜ロイヤルホテルで行われる。』

第33期 天元戦 挑戦手合五番勝負
・全互先 先番6目半コミ出し
・持時間 各4時間
・秒読み 残り5分前より (秒読み時計使用)

河野  臨天元 対 山下 敬吾棋聖

第1局 11月2日 北海道釧路市 釧路全日空ホテル
第2局 11月8日 滋賀県長浜市 長浜ロイヤルホテル
第3局 11月22日 福岡県大牟田市 旧三井港倶楽部
第4局 12月6日 兵庫県淡路市 ウェスティンホテル淡路
第5局 12月20日 徳島県徳島市 ホテルクレメント徳島

三年連続同じ顔合わせとなった天元戦。少々、食傷気味の感無きにしも非ずだったが、碁の内容はそんな心配を吹き飛ばす面白いものだった。
山下棋聖の豪腕はよく知られるところだが、河野天元がその力を正面から受けて立ち、盤上全体に拡がる戦いが繰り広げられた。

結果は、戦いの中で河野天元の石の捕獲に成功した山下棋聖が優位を築き、五番勝負の第1局を物にした。山下棋聖がそのパワーを如何なく見せ付けた一局だったと言えよう。

しかし、本日の天元戦は山下棋聖が天元・王座のダブルタイトル戦のために日程が名人戦の裏になってしまったのが返す返すも残念。

祭日の明日に行えば多くのネット観戦者を集めることが出来たのではないだろうか。設営側のホテルが嫌がるかもしれないが、ネット中継を行う以上ひとりでも多くの囲碁ファンに見てもらうことが大前提となるべきはずである。
前から書いているが、日本棋院には、いや日本碁界にはファンの目線にたったサービス、企業努力がまだまだ不足しているのではないだろうか。
「幽玄の間」としても連日イベントが続くほうが盛り上がろうというものだろうに・・・(天元戦は有料会員限定の中継だった)。


本日は名人戦ショックから立ち直れず、弾けきれなかった。orz

囲碁仲間
2007年11月2日(金) at 21:08 

韋駄天張栩、甲斐の空を翔る / さんたな

ゲーム > 囲碁のランゲルハンス島
名人が90手目を封じる(asahi.com)
http://www.asahi.com/igo/meijin32/7ban06a.html

『甲府市の常磐ホテルで1日午前9時に始まった高尾紳路名人(31)と挑戦者・張栩碁聖(27)による第32期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局は同日午後5時30分、高尾名人が90手目を封じて1日目を終えた。

 持ち時間8時間のうち、消費時間は高尾名人4時間49分、張挑戦者2時間41分。2日午前9時に再開する。』

asahi.comの速報ページに“ 高尾名人のニックネームは「重厚戦車」、張挑戦者の異名は「韋駄天」。両雄の棋風とニックネームからすれば、「林」「山」は名人のイメージに近く、「風」「火」は挑戦者に近いのではないか。”と久しぶりに「重厚戦車」と「韋駄天」のネーミングを見つけたので、懐かしさのあまりタイトルに使ってみた(如何にも勝負がついたかのような誤解を与えるタイトル)。

高尾名人が二度目のカド番を跳ね返しタイに持ち込むのか、張栩碁聖が名人位奪回を決めるのか、注目の第32期名人戦七番勝負の第6局が「風林火山」の幟はためく山梨県甲府市「常磐ホテル」、晩秋の甲斐で始まった。

本局は第2局、第4局と同じ立ち上がりとなったが、両局で破れた高尾名人が研究の成果か気合か変化に出て、全く違った序盤戦へと進行していった。この辺りが七番勝負というものの面白さであり、駆け引きなのだろう。ここからの展開が勝敗に微妙に影を落とすことになる。
互いに一間にトビ合う地味な中盤戦から張栩碁聖の石が上へ上へと厚みを築き、また棋風と反対の展開かと思っていたところで右辺の“事件”が発生。
素人目には誤算があってやむを得ず捨てた(取られた)としか見えず、ここで終っているのではないかしらん。

たしかに地を数えてみると白もそこそこの地を持っており、拮抗しているように見えるが、黒は厚い上に地があって弱い石がないという三拍子が揃っているように見える(ファンの贔屓目か?)。

『検討陣から「いや、形勢はそう単純には言えない、白も結構やっている」と一転、慎重な見方が広がった。』
流石にタイトルの移動がかかる大事な場面だけに、一日目から形勢は書けないだろうが、この微妙な言い回しが言葉の裏を読んで下さいと担当者が言外に匂わせているように私には感じられるのだが・・・。

例によって一日目の時点で持ち時間にニ時間の開きがある。この二人の戦いではもう驚かないが、明日も早い終局は間違いないだろう。

なお今まで気付かなかったが、asahi.comのホームページで二本の動画が配信されている。ネット中継も成熟へ向けて、さまざまな試みが続けられているようである。

囲碁名人戦第6局、第一着
http://www.asahi.com/video/TKY200711010279.html
武宮陽光の即席囲碁講座1
http://www.asahi.com/video/TKY200711010277.html

ついでに遠洋地産杯世界女子囲碁オープン戦。… 続きを読む
2007年11月1日(木) at 22:13 

山下劇場開幕!ー王座戦五番勝負第一局 / さんたな

ゲーム > 囲碁のランゲルハンス島
冬男というのだろうか、ここ数年恒例となった冬の山下劇場が本日の関西棋院の今村俊也九段を挑戦者に迎えた王座戦五番勝負を皮切りに開幕した。山下敬吾王座はこれより11月2日の天元戦五番勝負、来年の棋聖戦七番勝負と合わせて挑戦手合い十七番勝負を戦うことになる。

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王座戦第1局、山下王座の先勝・連覇に向け好発進(日経囲碁サイト)
http://hobby.nikkei.co.jp/igo/report/index.cfm?i=20071026h4011h4

『26日朝から東京都港区の「ザ・プリンス パークタワー東京」で打たれていた第55期囲碁王座戦(日本経済新聞社主催)の五番勝負第1局は、午後5時51分、182手で白番の山下王座が黒番の今村九段に中押し勝ちした。持ち時間4時間のうち残り時間は山下王座が1分、今村九段が1分。第2局は11月15日、大阪市のリーガロイヤルホテルで打たれる。』

●第55期王座戦挑戦手合五番勝負(日本経済新聞社)
王座 山下敬吾九段 / 挑戦者 今村俊也九段

「第55期王座戦挑戦手合五番勝負」の日程は以下の通り

第一局−10月26日(金) / 東京都港区 / ザ・プリンス パークタワー東京
第二局−11月15日(木) / 大阪市北区 / リーガロイヤルホテル(大阪)
第三局−11月27日(火) / 神奈川県箱根町 / 龍宮殿本館
第四局−11月29日(木) / 神奈川県箱根町 / 龍宮殿本館
第五局−12月13日(木) / 神奈川県横浜市 / 横浜ロイヤルパークホテル

互先・先番6目半コミ出し
持ち時間各3時間
残り5分から秒読み

http://wiki.optus.nu/igo/index.php?cmd=kif&cmds=display3&kid=98186
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今年の王座戦五番勝負の内容を見ると、持ち時間の短縮といい、第三局と第四局が一日おいて行われるなど、以前より王座戦は歴史の古い棋戦でありながら進取の気風に富むところがあったが、今期からますます国際棋戦を意識した挑戦手合いとなっている。

そして、今期より国際棋戦に準拠し、本戦、挑戦手合いともに持ち時間が三時間に短縮された王座戦はどちらかと言えば持ち時間の短い碁が苦手と云われ、国際棋戦での成績がもう一つの山下王座にどのような影響が与えるか注目されたのだが、その山下王座よりも時間を湯水の如く使う男がいた。通称「世界一厚い碁」関西棋院の今村俊也九段その人だ。

本局は序盤から見慣れぬ局面が続いたため、互いに少考を重ねた結果、午前中でわずかに22手しか進まなかった。二日制の番碁かと思われるほどのスローペースだ。

『持ち時間各3時間のうち、昼食休憩入り時点での消費時間は黒番の今村九段が1時間13分で、白番の山下王座が47分。対局は昼食休憩終了後、午後1時に再開する予定。(日経囲碁サイト)』

さらに、

『王座戦第1局が始まってから6時間以上経った91手時点で、黒番の今村九段の残り時間は5分となり、秒読みに入った。一方、白番の山下王座の残り時間は40分となっている。(同上)』

そして、

『王座戦第1局が始まってから7時間以上経った126手時点で、白番の山下王座の残り時間も5分となり、秒読みに入った。一方、黒番の今村九段の残り時間は121手時点で1分となっている。(同上)』

慣れているとはいえ、今村九段は山下王座を上回る長考派だった。幾らなんでも秒読みに入るのが早すぎると思うのはわたしだけだろうか。

山下王座は「見たことのない局面が続いたので、序盤から時間を使い過ぎました。2局目以降は考えないといけないですね。」とコメントし、次局以降の時間配分を見直す考えらしいが、今村九段の感想として「時間についてはいつも3時間制で打っているので、ペースとしてはいつもどおりだと思います。」とこんな恐ろしい(笑)コメントが紹介されていた。
今村九段は平然と今後もこのペースを続けるという。敢えて時間というもう一つの敵と戦っているような気がしないでもない。

この二人の戦い方を見ていると国際棋戦で勝てない日本棋士の姿がダブってしまった。昼食休憩までは互角または優勢の局面が、最後には必ずひっくり返されているという・・・。
国際棋戦に強い張栩九段のように序盤は時間を使わず、中盤以降の勝負どころに時間を取っておく戦い方をしなければ、時間に追われてミスを重ねるという同じ轍を踏むことにならないだろうか。
(素人考えで偉そうなこと言ってスミマセン)

さて、肝心の碁の内容については、パンダネットの首藤瞬五段の解説や関棋ネット・タイゼムのテキスト中継の過去ログを読み返した見たが、よく分らない(笑)。
リアル中継を見ていないと勝負の流れというものがよく分らない。

右下隅の「森野スペシャル」「信田スペシャル」と呼ばれるワカレ(初めて見た)で今村九段が遅れたらしいのだが、その後の敗着というものに言及されていなかったため中央の戦いの帰趨がよく分らない。
一日打ち切りの碁なのだからもう少しはっきりと断定してもらえるとファンとしては参考になるのだが・・・。ただ、プロの最高峰が戦っているのだから、詳しい検討もせずにどの手が悪かったとは判断がつかないのだろう。

この五番勝負は和服で臨み、前回の碁聖戦より雌伏十八年、関西棋院の期待を一身に背負っている今村俊也九段を応援しているのだが、本局では持ち味の「世界一厚い碁」が十分に発揮できなかったようだ。
第二局では、これでもか、これでもかというくらい今村九段らしい碁を見せて欲しいと願っている。

応援してまっせ!今村九段。

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2007年10月26日(金) at 20:11 

東の空は燃えているか? / さんたな

ゲーム > 囲碁のランゲルハンス島
おそらく、関西地方以西でしか興味がないと思われる山陽新聞杯 第51期関西棋院第一位決定戦三番勝負が始まった。(失礼なことを書いてスミマセン、関西棋院さん)

今年からタイトルホルダー待機制へとシステムが変更された第51期関西棋院第一位決定戦三番勝負の第1局が10月25日、結城聡関西棋院第一位と坂井秀至七段の間で行われ、坂井七段が290手まで白番三目半勝ちを収め、二度目の関西棋院第一位へ向けて幸先よい一勝を飾った。

この碁は小目の総ガカリでスタートし(名人戦や阿含・桐山杯の決勝でもそうだったが、プロの間では小目が流行っているのかしらん)、二間高ガカリ定石(?)が二箇所に出来るなど、一筋縄ではゆかない激しい戦いが予想された。右上の戦いは結城九段が羽根直樹棋聖に挑戦した第29期棋聖戦第1局と同じ形だが、ここでの戦いでポイントを上げた坂井七段がそのまま最後まで押し切った格好だ。

さてさて、ここからいつもは対局者ネタに入るのだが、今日は運営に対する不満などを少し書こうかと思う。
まず、記事を書くにも参照できるページが容易に見つからない(或いは本当に存在しないのかも)。対局場所も分らなければ第二局以降の日程さえも分らない。
関西棋院のホームページにも、関棋ネットのホームページにも詳細が書かれていない。スポンサーであるはずの山陽新聞のホームページにも……。

関西棋院のホームページの「ライブ中継」はいまだに“第32期 碁聖戦挑戦手合五番勝負 第三局(8/9)張栩碁聖 対 横田茂昭九段”のまま変更されていない。
「トピックス」欄にも「第55期王座戦挑戦手合五番勝負」の日程は掲載されているが、関西棋院第一位決定戦の日程については掲載されていない。
これでは折角ネット中継を行っても宝の持ち腐れである。

関西棋院!やる気があるのかっ」と塩川正十郎理事長を小一時間ほど問い詰めたい気分だが、もう少しまめな更新を心掛けないとホームページを持っている意味がない。この辺りは最近の日本棋院の爪の垢を煎じて飲んでもらわなければならないだろう。

もっと気合を入れてみんなで盛り上げないと・・・特に足元から。

こんな事を書くのは本当に切なくてやるせない。

しっかりしてよ、関西棋院さん。

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2007年10月25日(木) at 23:01