村をんなの独白

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「スリーデイズ・オブ・レイン」 / 村をんな

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観劇日…2003年8月10日
劇場…近鉄小劇場


 なかなか面白い芝居でした。登場人物は3人。
 まず前半は有名な建築家が亡くなりその遺産を継ぐことになった姉(ナン)と弟(ウォーカー)。それに建築家のビジネスパートナーの息子(ピップ、ただし彼の父は38歳の若さで亡くなっていました)。この3人が、父親の遺志をはかりかね、遺産を巡って腹を探り合いをするのです。
 ナンは旦那と二人の子供がいる普通の主婦なのですが、ウォーカーは子供の頃に母親が精神に異常を来したことや父親が無口であまりかまってくれなかったために、常に精神的に満たされる事がないようでかなりの変人のようでした。自分の気に入らないことがあるとぷいと外国に行ったまま音信不通になることもしばしばあるような生活ぶりで、ナンにさえできれば死んでもらえたらありがたいと思われていました。ウォーカーは父親が最初に設計した家に幻想のような憧れがあって、その家を手に入れたいと願っていたのですが、ピップが相続するように遺言されていました。そのことによって落ち込んでしまうウォーカー。… 続きを読む
2005年11月18日(金) at 22:45 

「サラ」 / 村をんな

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観劇日…2003年5月11日
劇場…新神戸オリエンタル劇場


 フランス人女優サラ・ベルナールの人生を振り返るというストーリーなのですが、単純に振り返るというのではなく、執事のピトゥを相手に回想録を口述筆記しているのです。それもふと思い出したことを書かせるので、さっきまで27歳のサラだったと思ったら、突然11歳のサラになったりと、現在(77歳)と過去の間を揺れ動きながら、サラの人生の一端を表していく形になっていました。
 過去を思い出すきっかけにするために、執事のピトゥは母親役、修道院の尼さん、アメリカ人の興行師、オスカー・ワイルド等を演じさせられるのです。
 わがままなサラの言うことなど全部聞いていられないと、おとぼけぶりを見せるピトゥ。さすが新派出身役者の金田龍之介、扇をパラリと開くとサラの母親になってしまうのです。そのちょっと女形がかった口振り、物腰。この配役は宮田慶子の面目躍如と言えるのではないでしょうか。
 ブラジルでトスカを演じたときに、3mの高さから飛び降りるために下にはマットがひかれていなければならなかったのを、大道具係の人間が置き忘れ、そのために最終的には膝から下を切断しなくてはならなかったサラ。その上、内蔵?腰?の痛み、死への恐怖、それを忘れるため過去の栄光に逃げようとするサラ、しかし甘美な思い出ばかりではなく、辛くて苦しい思い出もまたサラを追いかけてくる。狂気にも似た生への執着心を演じた麻美れいの演技力の幅広さを今回もまた強く認識させられました。
2005年11月14日(月) at 21:02 

「ヴァニティーズ」 / 村をんな

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観劇日…2003年4月30日
劇場…近鉄小劇場
 

 高校・大学と仲が良かった女3人が、卒業後6年経ってそれぞれの境遇の違いから、苦い思いをせざるを得なかった再会を現代アメリカの歴史の流れと共に描いていました。↓の「扉を開けて、ミスター・グリーン」と同じように、価値観の多様化に戸惑うアメリカ人の苦悩がコメディにも色濃く反映させられているのでしょうか。
常にリーダーシップを発揮して計画しみんなを引っ張っていこうとするキャシー(篠井英介)、自由と男の子に目のないメアリー(深沢敦)、真面目で良妻賢母なジョアン(大谷亮介)。… 続きを読む
2005年11月14日(月) at 21:00 

「扉を開けて、ミスター・グリーン」  / 村をんな

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観劇日…2003年4月26日
劇場…新神戸オリエンタル劇場


 労演の代表者よりの突然の動員がかかり見に行ってきました。
ストーリーは、道に突然飛び出してきた老人を車で引きそうになった為に、裁判官から週に一度その老人の家に行って世話をするように命じられた青年。
 老人の名はグリーンで、ロシア系ユダヤ人。ロシアでユダヤ人の虐殺事件が起きたとき、難を逃れるために両親とアメリカに移民してきたのです。グリーンは厳格なユダヤ教徒で、食べるものもユダヤ教のお払いを済ませた物しか口にせず、お皿も食品によって4種類も揃えているくらいだったのです。
 グリーンの妻は何年か前に亡くなり、家の掃除や食事などの家事がほとんどできない昔人間でした。… 続きを読む
2005年11月14日(月) at 20:56 

「ドン・ジュアン」  文学座 / 村をんな

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観劇日…2003年3月29日
劇場…シアタードラマシティ


 文学座65周年記念作品として上演されたモリエールの「ドン・ジュアン」。
パンフによると初演(1665年!!日本だと4代目徳川家綱が将軍の時代)には15日間で上演禁止になり、1841年に原テキストは復活されるものの理解されず、「ドン・ジュアン」を真の意味で復活上演できるようになったのは1947年以降のことなのだそうです。… 続きを読む
2005年11月11日(金) at 22:02 

「おかしな二人」 男編 / 村をんな

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観劇日…2002年10月19日
劇場…シアタードラマシティ


 なんとなく昔よくテレビでやっていたアメリカのコメディドラマを思い出しました。
 女房子供に愛想を尽かされて出て行かれたオスカーは毎週金曜の夜に自宅で友人を集めてポーカーをしています。そのポーカー仲間の一人フィリックスがこれまた女房に愛想を尽かされて追い出されてしまい、オスカーの部屋に暮らすことになったのです。オスカーは全く家事のできない男なのに対して、フィリックスはハウスダストアレルギーがあって神経質なくらいのきれい好き、その上に趣味は料理という男。その堅苦しさに段々オスカーはいらいらがつのっていき・・・というような話でした。たしかにフィリックスという男の嫁さんはよくもまぁ12年もこんな男と暮らせたもんだ、女だから我慢できたのかなぁなどと思いながら見ていました。… 続きを読む
2005年11月4日(金) at 22:19 

「検察側の証人」 / 村をんな

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観劇日…2002年10月13日
劇場…近鉄劇場
 

 労演では83年8月の例会で見ていたはずだったのですが、すっかり肝心のストーリーを忘れていました。
 山田和也の演出は古い映画でも見ているように始まりました。
「1952年」と黒幕の上に照らし出し印象づけたところは、気配りがよく効いていたように思えました。
 それと法廷のシーンで証言者が変わる度に裁判官席・容疑者席・証言者席・検事、弁護士席が移動するのも映画のクローズアップの効果を狙ったものなのでしょうか。… 続きを読む
2005年11月3日(木) at 14:02 

「詩のしの詩」  宇宙堂 / 村をんな

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観劇日…2002年7月7日
劇場…近鉄小劇場


 宇宙堂とは2001年に渡辺えり子さんが立ち上げた劇団です。今回が第2回公演になるそうです。作・演出ともに渡辺さんでした。
 大都会東京のど真ん中にぽっかりとある貸し農園。そこに無農薬・有機農法を指導する地主の二宮(篠井英介)・中年夫婦(深沢敦・渡辺えり子)・編集の仕事をする女(片桐はいり)が現れます。都会生活に追われ自然の力を忘れて疲れ果てた人たちが、土地と向き合う中で自分たちのこれまでの人生を振り返り、癒されていきます。… 続きを読む
2005年11月2日(水) at 22:09 

「幽霊はここにいる」  KOKAMI@network / 村をんな

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観劇日…2002年6月8日
劇場…近鉄劇場


 さすが安部公房です。骨太な芝居でした。昭和33年の作品だそうです。
あの時代はまだまだ戦争の傷を引きずっていたかもしれません。
 戦場の極限状態の中で自分が死ぬか親友が死ぬかという究極の選択を迫られて、精神を病んでしまった青年、深川啓介。彼は戦場で死んでしまったはずの親友の幽霊とともに旅をしているのでした。… 続きを読む
2005年11月2日(水) at 22:04 

「LOVER SOUL」 泪目銀座 / 村をんな

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観劇日…2001年11月3日
劇場…近鉄小劇場


 今回私が泪目銀座(以下ナミギン)を見ようと思ったのは、まず元花組芝居の佐藤誓が出ていたこと。花組芝居の役者の中で結構お気に入りだったので。それから花組芝居が2001年3月に上演した「かぶき座の怪人」がナミギンの福島三郎と加納幸和の協同脚本でなかなか面白かったからです。
 さて、この芝居の舞台はガン病棟です。登場人物は研修医の岩泉(佐藤誓)・ナース主任の麻里子(森若香織)・ナースの智子(柴山智加)・ガン患者の我妻(渡辺いっけい)・片桐(相島一之)・内藤(小林正寛)の6人。
死と向き合わざるを得ない場所に立たされて、諦観を装いながら生きている患者達。こう書くとなんとなく見るのが辛くなりそうかもしれませんが、実はこの芝居ラブコメディーなんです。… 続きを読む
2005年10月28日(金) at 22:16