「金幣猿嶋郡・南北オペラ」 花組芝居 / 村をんな
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観劇日…2002年6月2日
劇場…近鉄劇場
最近の花組芝居は泉鏡花や福島三郎の書き下ろしを上演し、デビューの頃のネオ歌舞伎から距離を置いているように見えます。私が花組を見始めた頃に比べて、歌も踊りも減ってきているなとは思っていました。(とはいえ、いったん貼られたレッテルをなかなか世間様ははがしてくれないようです)
が、今回は創立15周年ということで、開き直ってネオ歌舞伎で歌って踊ってお祭り騒ぎで楽しませてくれました。
「金幣猿嶋郡」という芝居は平将門と藤原純友の謀反の話に道成寺の安珍・清姫の話がくっついているという趣向を楽しませるものです。江戸時代の観客に平将門や滝夜叉、純友などミステリアスな登場人物は人気があり、それをどう見せるかが劇作家の腕となりました。ですから江戸時代には芝居の常識だったものが、現代では通じなくなっている分複雑さゆえに上演の機会も減っています。最近では猿之助さんくらいしか取り上げてはいません。
花組芝居仕立ての「金幣猿嶋郡」は主な登場人物とあらすじを使い、60年〜70年代のちょっと懐かしいサイケな衣装とオリジナルの音楽で表現され、本来ならおどろおどろしい芝居がノーテンキな祝祭劇に生まれ変わってしまいました。世間が閉塞感で重苦しいときにはこういう肩の凝らない芝居でストレス発散するのもいいんじゃないでしょうか。


