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「ロマンス・ド・パリ」「レ・コラージュ」 宝塚歌劇雪組 / 村をんな

ニュース・芸能 > 宝塚歌劇
観劇日…2003年9月14日
劇場…宝塚大劇場


 お芝居の「ロマンス・ド・パリ」。題名だけ聞いているとシャンソンの調べに乗せてパリの下町の悲しい恋物語かなって思ってしまいますよね。ところが今回のストーリーはちょっと生臭いんです。アラブ某王国の将軍が富と権力を手にしようとパリを舞台に暗躍し、パリに留学中の王女(舞風りら)がその騒動に巻き込まれてしまいます。それを助けたのがパリでクラブ(飲み屋の方)を経営しているヴァンサン(朝海ひかる)。
 国民に慕われ人格も素晴らしい王は将軍のクーデターによって軟禁され、王女も将軍の一派によって捕らえられそうになるのを助けられるのです。
 クーデターは若き愛国者達によって解決し、王女が帰国する前日残された時間を楽しむようにヴァンサンと王女はパリを楽しみます。
 淡い恋心を抱いたまま王女は自分の国へ帰っていきます。
 最後は「ローマの休日」のパクリかよ〜とか内心ストーリーにぶつぶつ思いながら見てしまいました。それ以外にも普通自国へ帰るのだし、自国の報道陣に囲まれているのだからアラブの民族衣装を着るべきじゃないのかとか、イスラム教徒は飲酒は禁じられてるだろうがとか、ストーリーにのめり込めなかった分あれこれ冷静に重箱の隅をつつくような見方をしてしまいました。

 「レ・コラージュ」このショーの中での一番の見せ場は第5景・第13場の「メイキング・リズム」でしょう。丸い輪っかがぶら下がった黒い背景のようなものが上から下がってきて、何だろうと思っていると膝から下だけが見えるようになっていて、何人かの足がタップを踏み始めるのです。観客の目が全てその足を集中して見詰める演出です。そして背景が徐々に上がり、丸い輪っかはタンバリンでそのタンバリンをダンサーが各々手にとって踊り出すのですが、途中から伴奏がなくなって、ただタンバリンのリズムだけになってしまいました。今まで宝塚を見てきた中で初めての趣向だったのですが、かなり高度なもので宝塚の底力を見せてくれたのではないかと思ってしまいました。これを見られただけでもこの公演に来て良かったなと感じました。
2005年11月21日(月) at 22:14