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近松名作集「嫗山姥」「大経師昔暦」 文楽 / 村をんな

ニュース・芸能 > 古典芸能
観劇日…2003年11月23日
劇場…国立文楽劇場


 国立文楽劇場友の会会員のくせに、年に1度くらいしか文楽を見ないもので今年最初で最後の文楽を見てきました。
 何故行こうかという気になったかというと、↓の上方歌舞伎会と同じ演目「嫗山姥」が上演されていたからです。上方歌舞伎会の時になんだかちょっと物足りなさを感じたので、今回の文楽の公演では満足させてもらえるのではないかと思ったからでした。
 しかし残念ながら今回も思ったほどではありませんでした。元々この作品は近松が荻野八重桐という女形の持ち味・芸の力を発揮させるために当て書きした作品のようです。女形のしゃべり芸が重要なポイントになるものなので、それが義太夫になってしまっているため、あまり面白さを感じることができませんでした。
 次の「おさん 茂兵衛 大経師昔暦」はさすがに聞き応えがありました。最初に出てこられた松香大夫さんから最後の伊達大夫さんまで素晴らしかったです。「おさん・茂兵衛」の物語は映画や舞台にも良く取り上げられているので知ってるつもりではいたのですが、細かいところに思わぬ展開があって今更ながらに「へぇ〜」と思うこともありました。一番印象的だったのは最後の場面、女中お玉の首をもってお玉の叔父道順が「この首に免じて、おさん・茂兵衛を助けてやってくれ」と懇願に来ます。ところが捕り手の役人は「お玉が生きていてちゃんと証言してくれたなら三人共に無罪になったかもしれないが、首となってしまっていては証言してくれる人間がいなくなったから、二人は罪人として引き立てねばならない」と答えたのです。江戸時代の刑罰の常識ってそういうものだったのかとびっくりしてしまいました。
2005年11月21日(月) at 22:17 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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