「タイタス アンドロニカス」 / 村をんな
ニュース・芸能 > ストレートプレイ
観劇日…2004年2月11日
劇場…シアタードラマシティ
日本ではあまり上演されないというシェイクスピアの戯曲「タイタス アンドロニカス」。確かに復讐の仕方が執拗でした。でもこれが現実なのかもしれません。
劇場に入るとロビーには役者達が羽織る白のどてらのような打ち掛けのような衣装がハンガーに吊られていたり、小道具の首や遺体の棺が置かれており、舞台では役者達が発声練習をしたりうろうろしながらウォーミングアップをしていました。マイクを握った舞台監督が時間の経過や役者や観客に注意を与えていたりしました。そして蜷川さんの声(テープ)で芝居の開始が告げられました。
次期ローマ皇帝の座を争っていたサターナイナスとバシエイナス兄弟。そこへゴート族との戦争に勝ったタイタス・アンドロニカスが戻ってきます。
タイタスは戦争に勝利した将軍としてローマ市民から絶大な人気を得ていました。タイタスは兄のサターナイナスを皇帝に選び、自らの最愛の娘ラヴィニアを妻として与えようとします。しかしバシエイナスはラヴィニアを奪い、サターナイナスはゴート族の王妃だったタモーラの色香に迷い、彼女を后としました。
頑固で昔気質の武人タイタスは捕虜として捕らえてきたタモーラの懇願を拒否して彼女の3人息子のうちの長男を惨殺していたのです。そしてタモーラはその復讐をするために、愛人でムーア人のエアロンと共に画策していくのです。
この芝居の前半は栄光の中にいた武人タイタス一族が破滅し、後半はタモーラ親子が破滅していくストーリーになっていました。そして最後はタイタスとラヴィニア、タモーラ親子、皇帝サターナイナス、エアロンが死んで行きました。生き残ったのはタイタスの息子で次のローマ皇帝となったルーシアスとその息子、そしてタモーラが産んだエアロンとの子供。
少年ルーシアスはエアロンの子供を抱いて、泣き叫ぶところで芝居は終わりました。きっとエアロンの子供がまた新たなる復讐をするのではないかと思われました。それを少年ルーシアスが泣き叫ぶことでそれを現そうとしたのではないかと私には思われました。
この芝居でローマは白色で象徴されていました。白い壁、白い衣装。
そこで流される血の色は、赤い糸で現されていました。
捕虜として連れてこられたゴート族のタモーラは初め黒のマントを羽織っていましたが、ローマの后となった途端、白のドレスに替わりました。
タモーラの息子達も最初は緑と青の衣装だったのですが、后の息子になったときには表地は白で裏地は緑や青の衣装になりました。
そしてムーア人のエアロンは赤の衣装。
白の中で異邦人の存在が際だっており、ローマという集合体の中に決して異邦人を混入させようとはしないというのを視覚的に私たちに見せていたと思います。
映像ではなく、演劇という制限の中で作り上げるのはとても難しい作品であり、力のある役者が揃っていないとこの芝居は成立できないだろうなと思いました。
タイタスを演じた吉田鋼太郎さん(初見です)の力強さ、麻実れいさんの気高さと魔性の魅力、岡本健一さんのコケティッシュさとふてぶてしい小悪魔の態度、萩原流行さんの誠実さ等々、見応えのあるメンバーでした。
劇場…シアタードラマシティ
日本ではあまり上演されないというシェイクスピアの戯曲「タイタス アンドロニカス」。確かに復讐の仕方が執拗でした。でもこれが現実なのかもしれません。
劇場に入るとロビーには役者達が羽織る白のどてらのような打ち掛けのような衣装がハンガーに吊られていたり、小道具の首や遺体の棺が置かれており、舞台では役者達が発声練習をしたりうろうろしながらウォーミングアップをしていました。マイクを握った舞台監督が時間の経過や役者や観客に注意を与えていたりしました。そして蜷川さんの声(テープ)で芝居の開始が告げられました。
次期ローマ皇帝の座を争っていたサターナイナスとバシエイナス兄弟。そこへゴート族との戦争に勝ったタイタス・アンドロニカスが戻ってきます。
タイタスは戦争に勝利した将軍としてローマ市民から絶大な人気を得ていました。タイタスは兄のサターナイナスを皇帝に選び、自らの最愛の娘ラヴィニアを妻として与えようとします。しかしバシエイナスはラヴィニアを奪い、サターナイナスはゴート族の王妃だったタモーラの色香に迷い、彼女を后としました。
頑固で昔気質の武人タイタスは捕虜として捕らえてきたタモーラの懇願を拒否して彼女の3人息子のうちの長男を惨殺していたのです。そしてタモーラはその復讐をするために、愛人でムーア人のエアロンと共に画策していくのです。
この芝居の前半は栄光の中にいた武人タイタス一族が破滅し、後半はタモーラ親子が破滅していくストーリーになっていました。そして最後はタイタスとラヴィニア、タモーラ親子、皇帝サターナイナス、エアロンが死んで行きました。生き残ったのはタイタスの息子で次のローマ皇帝となったルーシアスとその息子、そしてタモーラが産んだエアロンとの子供。
少年ルーシアスはエアロンの子供を抱いて、泣き叫ぶところで芝居は終わりました。きっとエアロンの子供がまた新たなる復讐をするのではないかと思われました。それを少年ルーシアスが泣き叫ぶことでそれを現そうとしたのではないかと私には思われました。
この芝居でローマは白色で象徴されていました。白い壁、白い衣装。
そこで流される血の色は、赤い糸で現されていました。
捕虜として連れてこられたゴート族のタモーラは初め黒のマントを羽織っていましたが、ローマの后となった途端、白のドレスに替わりました。
タモーラの息子達も最初は緑と青の衣装だったのですが、后の息子になったときには表地は白で裏地は緑や青の衣装になりました。
そしてムーア人のエアロンは赤の衣装。
白の中で異邦人の存在が際だっており、ローマという集合体の中に決して異邦人を混入させようとはしないというのを視覚的に私たちに見せていたと思います。
映像ではなく、演劇という制限の中で作り上げるのはとても難しい作品であり、力のある役者が揃っていないとこの芝居は成立できないだろうなと思いました。
タイタスを演じた吉田鋼太郎さん(初見です)の力強さ、麻実れいさんの気高さと魔性の魅力、岡本健一さんのコケティッシュさとふてぶてしい小悪魔の態度、萩原流行さんの誠実さ等々、見応えのあるメンバーでした。


