「第十一回 上方歌舞伎会」 / 村をんな
ニュース・芸能 > 歌舞伎
観劇日…2001年8月26日
劇場…国立文楽劇場
今年の演目は菅原伝授手習鑑より「加茂堤の場」「車引の場」「佐太村賀の祝の場」と「身替座禅」
歌舞伎の詳しい劇評は専門のHPにお任せするとして、私なりのミーハーな感想を。
菅原の中でも「加茂堤の場」は本舞台ではほとんど掛かることがないという演目なので、たぶん舞台で演じている役者さんだけでなく、見ている私も勉強になりました。
上方歌舞伎会の配役は、芝居を進めていく上で重要な役回りをベテランがしっかり押さえているので安心して見ることができます。若い人達が全力投球で2日間4公演を演じるのでそれに刺激されるのかベテランも持てる演技力を振り絞っているように見えます。だらだらした本公演(一般に大劇場で行われている一ヶ月公演)より緊迫感があって面白いかもしれません。昨年見たときは上方歌舞伎塾の卒塾生はプロになってまだ四ヶ月目位だったので習ったとおり、舞台に足が着いていないように見えましたが、一年間で歌舞伎の水に少しはなじんできたかのように見えました。
ベテランの中で今回目を引いたのは白太夫役をなさっていた片岡當十郎さん、彼は先代の仁左衛門さんの弟子だった方で芸歴47年。役の年齢に近いと言うこともあるのかもしれませんが、子を思う父の姿が素晴らしく、味が出てきたなぁと思いました。どことなく先代仁左衛門の老け役を彷彿とさせるものがありました。
若手の中では昨年の公演から私が注目している片岡松次郎君。前回は「棒しばり」という狂言舞踊で後ろ手に括られたまま踊り抜きました。(とはいえ日本舞踊と言うよりエアロビクスかと思えましたが)今回は「車引の場」での梅王丸の役でした。隈取りのメイクで素顔は全く見られませんでしたが、発声・型ともに随分歌舞伎らしくなってきたようでした。このまま精進を続けていって欲しいものです。
この公演、今年も日曜の昼の部は前売り即日完売の大盛況。公演日直近には4公演中3公演は完売していたそうです。来年からは上方歌舞伎塾2期生の卒塾生が加入するらしく益々若手の子たちは誰が誰だか判らなくなりそうな予感がします。
現在でも上方歌舞伎会のメンバーは31名いるというのに・・・。


