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「和宮様御留」 花組芝居 / 村をんな

ニュース・芸能 > 花組芝居
観劇日…2004年10月30日
劇場…新神戸オリエント劇場
 
 
 有吉佐和子原作の「和宮様御留」を取り上げた花組芝居。幕末の動乱に運命を翻弄された皇女和宮、実は14代徳川家茂に嫁いだのは身替わりだったという有吉佐和子の推理を元にして書かれた小説です。
 どうしても徳川家に嫁ぎたくないという和宮のために、公家屋敷で奉公していたフキを和宮に仕立てることを企てる和宮の生母・観行院。
 京都所司代酒井若狭守の圧力で和宮降嫁を画策する九条関白、反対する観行院、その間で振り回される橋本宰相中将、和宮の降嫁にお供することになった宰相典侍や能登命婦等、和宮の周りに蠢く人間模様を幕末頃の宮中言葉で舞台化していました。今回は花組芝居にしては珍しく、歌も踊りもない作品で、花組的ストレートプレイとでもいうのでしょうか、原作がしっかりしている分見応えのある作品になっていました。
 家に帰ってから見たパンフの裏扉に「平成16年度文化庁芸術祭参加」と印刷されていましたので、この「和宮様御留」に対する花組芝居の意気込みがいつもと違っていたのではないでしょうか。
 気の強い観行院役の加納幸和、振り回されている宰相中将役の桂憲一、替え玉と気が付きつつ知らぬ顔をする宰相典侍役の八代進一、この辺りの花組中心メンバーの虚々実々の駆け引きの間がさすがと唸らされました。
 また替え玉として翻弄され精神を病んでいくフキ役の植本潤、岩倉具視の密命を帯びる武士・土井重五郎役の橘義、重五郎の許嫁宇多絵役の大井靖彦、大きな時代の流れの中で個人の幸せを握りつぶされる庶民の姿に落涙してしまいました。まさか大井靖彦と橘義の芝居で泣かされるとは、結構長い花組芝居観劇歴の中で思いもしなかったことだったので、座長の配役の妙に感心してしまいました。
 幕末頃の宮中言葉での上演、芝居を見終わった後どうも芝居につられてちょっと古めかしい大阪弁をしゃべりたくなってしまいました。
 

2005年12月23日(金) at 13:02 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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