「新・明暗」 二兎社 / 村をんな
ニュース・芸能 > ストレートプレイ
観劇日…2004年11月21日
劇場…シアタードラマシティ
夏目漱石の絶筆「明暗」を元に、永井愛が結末を付け加え現代を舞台に書いたのがこの作品です。
主人公の津田は新婚、妻・お延は会社社長の娘で、フードコーディネーターを目指している。ただお嬢様育ちのため、津田の目から見れば金遣いが荒いのが気がかりだった。津田は痔の手術をしなければならないと医者に勧められ、仕事も1週間休まなければならなくなっていた。その手術の日、お延は実家の父と前々からの約束であるオペラの観劇に出かけてしまう。
そしてオペラの後、そのまま妹のお見合いに付き合わされてしまうお延。その時一緒にいた専務の妻・吉川夫人がどうも自分を無視しているように感じたのだった。お延が津田の病室に行くとなにやら津田と津田の妹が話しているのが聞こえてくる、それはどうもお延には秘密にしている女がいるらしいのだ。
病院から家に戻ってくると、小林という柄の悪い男が、津田のコートをもらいに来たといって、部屋に居座りなかなか帰ってくれない。そしてこの小林もなにやら夫の秘密を握っているらしい。
実は津田には結婚前に相思相愛で付き合っていた清子という女性がいたのだが、突然津田を振って津田の大学時代の友人と結婚してしまっていた。なぜ自分が振られたのか、津田は心の奥底に引っかかったままだったのだ。
津田は吉川専務夫人にけしかけられて、清子が湯治に行っている温泉に出かけ、清子になぜ自分を振ったのかと問いかけたのだった。
津田の妹役・小山萌子の奇妙な動き。吉川専務夫人役・木野花の有無をも言わせぬ迫力。ごろつき小林役・鴨川てんしの不気味さ。
お延と清子の二役を演じたのが文学座の山本郁子。特に清子の時に、白のニットのワンピースに白の帽子をコーディネートした衣装は天真爛漫で無垢な少女を連想させるような感じで、演技も同じ文学座の平淑恵を思い出させるような雰囲気が溢れていて、この清子の演技は文学座の女優じゃないとできないだろうなと思いました。
ブルジョアでプライドが高い津田は、何事に対しても逃げ腰で周りの人間に振り回されてばかり、そんな小心な男を佐々木蔵之介が演じたのですが、見栄を張って自信たっぷりの時と、本心を見透かされてよれよれになってしまう時の落差の激しさが面白かったです。
永井愛が用意したラストは、津田が清子によって本性を暴かれ、這々の体で戻ってきた家では、腹の探り合いをしていたはずの吉川夫人・津田の妹・お延が仲良く談笑していたのです。さてお延は津田の元カノのことを知ったのか知らないのか、なぜ女3人が仲良くなったのか新たな疑問が残されたまま芝居は終わりました。
劇場…シアタードラマシティ
夏目漱石の絶筆「明暗」を元に、永井愛が結末を付け加え現代を舞台に書いたのがこの作品です。
主人公の津田は新婚、妻・お延は会社社長の娘で、フードコーディネーターを目指している。ただお嬢様育ちのため、津田の目から見れば金遣いが荒いのが気がかりだった。津田は痔の手術をしなければならないと医者に勧められ、仕事も1週間休まなければならなくなっていた。その手術の日、お延は実家の父と前々からの約束であるオペラの観劇に出かけてしまう。
そしてオペラの後、そのまま妹のお見合いに付き合わされてしまうお延。その時一緒にいた専務の妻・吉川夫人がどうも自分を無視しているように感じたのだった。お延が津田の病室に行くとなにやら津田と津田の妹が話しているのが聞こえてくる、それはどうもお延には秘密にしている女がいるらしいのだ。
病院から家に戻ってくると、小林という柄の悪い男が、津田のコートをもらいに来たといって、部屋に居座りなかなか帰ってくれない。そしてこの小林もなにやら夫の秘密を握っているらしい。
実は津田には結婚前に相思相愛で付き合っていた清子という女性がいたのだが、突然津田を振って津田の大学時代の友人と結婚してしまっていた。なぜ自分が振られたのか、津田は心の奥底に引っかかったままだったのだ。
津田は吉川専務夫人にけしかけられて、清子が湯治に行っている温泉に出かけ、清子になぜ自分を振ったのかと問いかけたのだった。
津田の妹役・小山萌子の奇妙な動き。吉川専務夫人役・木野花の有無をも言わせぬ迫力。ごろつき小林役・鴨川てんしの不気味さ。
お延と清子の二役を演じたのが文学座の山本郁子。特に清子の時に、白のニットのワンピースに白の帽子をコーディネートした衣装は天真爛漫で無垢な少女を連想させるような感じで、演技も同じ文学座の平淑恵を思い出させるような雰囲気が溢れていて、この清子の演技は文学座の女優じゃないとできないだろうなと思いました。
ブルジョアでプライドが高い津田は、何事に対しても逃げ腰で周りの人間に振り回されてばかり、そんな小心な男を佐々木蔵之介が演じたのですが、見栄を張って自信たっぷりの時と、本心を見透かされてよれよれになってしまう時の落差の激しさが面白かったです。
永井愛が用意したラストは、津田が清子によって本性を暴かれ、這々の体で戻ってきた家では、腹の探り合いをしていたはずの吉川夫人・津田の妹・お延が仲良く談笑していたのです。さてお延は津田の元カノのことを知ったのか知らないのか、なぜ女3人が仲良くなったのか新たな疑問が残されたまま芝居は終わりました。
2005年12月23日(金) at 13:06 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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