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「リンダリンダ」 ザ・サードステージ / 村をんな

ニュース・芸能 > ミュージカル
観劇日…2004年12月11日
劇場…シアタードラマシティ


 アマチュアロックバンド・ハラハラ時計はメインボーカルのカズトがレコード会社に引き抜かれ、ドラムのヨシオは自分の実力に見切りを付けて、稼業を継ぐため田舎に帰ってしまったため、解散の危機にさらされていた。残されたのはリーダーでギターのヒロシとベースのマサオ、マネージャーのミキの三人。ヒロシはカズトの兄である分、悔しさも人一倍だった。その上、ヒロシは7年間付き合っている彼女のアキコから、プロへの道をあきらめて、ちゃんとした仕事をしながらアマチュアでバンドを続けたらと言われていた。
 本物のロックバンドにこだわるヒロシは、ヨシオの田舎のアサハヤ湾にギロチンのような堤防を国や県、建設会社が漁民の反対を押し切って作られたことを思い出し、その堤防を爆破したらカズトもヨシオも帰ってくる、そしてそこでライブをしようとぶちあげてしまう。
 ヒロシの提案にあきれたマサオとミキはあきらめさせようとするのだが、喫茶店でのミーティングを荒川という男に立ち聞きされてしまう。荒川という男は学費値上げ反対の学生運動に参加したのがきっかけで30年も極左グループに在籍してしまっていた。
 荒川は爆発物について詳しく、ヒロシはいつのまにか爆弾を作ることに夢中になっていく。毎日続く3人のミーティングがうるさいと通報されて、警官が注意しにくる。事情聴取でバンドのドラマーがいなくなったことを知り、警官の大場が自分も参加すると言い出した。
 初めはヒロシの暴挙を留めようとしていたマサオとミキもいつの間にか、アサハヤ湾の堤防爆破計画に巻き込まれ、決行日12月20日を迎えてしまう。
 堤防爆破を阻止しようとする元メンバーのヨシオや機動隊との大立ち回りもあり、最後は劇場全員のスタンディングオーべイションのカーテンコールで賑やかに終了。 
 ブルーハーツのロック・爆弾・ラブコメ・機動隊との大立ち回りのどたばたの合間に、舞台壁面の画面にアサハヤ湾が堤防によって仕切られていく映像や学生運動の映像が流され、解説のようなセリフがはめ込まれていました。そこに浮ついた芝居と一線を画そうという意図がみえたのですが、芝居と上手く融合できていなかったように思えました。
チラシとともに座席に置かれていた鴻上尚史のごあいさつの文中に、プロの演劇人になる前に鴻上氏が元カノから言われた言葉が書かれてあり、それが芝居の中にも取り入れられていました。ヒロシは若き日の鴻上氏の姿でもあったようです。
 芝居全編に渡りブルーハーツのロックを使っていたからでもあるのでしょうが、役者全員がマイクを使用していたので観劇後多少疲れが残ったように感じました。
 山本耕史・松岡充・馬渕英里何の三人は全力疾走のような芝居、この三人に対して大高洋男が時代に乗り遅れ妻子に見捨てられた男の哀感が、この芝居に厚みを与えたと思います。また、警官大場役の北村有起哉のとぼけた味も面白かったと思います。
 
2005年12月23日(金) at 13:01