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第二回浪花花形歌舞伎 / 村をんな

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観劇日…2005年4月24日
劇場…大阪松竹座
 

 第3部「仮名手本忠臣蔵・五段目、六段目」を見てきました。浪花花形歌舞伎というのは次代を担う上方歌舞伎の梨園の御曹司を中心に据えての興行となります。
 今回の忠臣蔵は上方演出となりました。
 五段目での上方演出の一番の特徴は斧定九郎の容姿が山賊姿となることです。歌舞伎の主流である江戸演出での定九郎は白塗りに黒紋服の着流し姿となるため、いまや山賊姿の定九郎を見ることは、かなり珍しいので、観客の私にとっても勉強になる公演となりました。
 普通脇役が演じる定九郎役に、人間国宝の鴈治郎が廻りました。こうなると五段目の主役は完全に定九郎となってしまった感がありました。
 おかるを廓に売って得た半金の五十両を道端で確かめた与一兵衛の姿を見かけて、あわよくばと付けて来る定九郎。その執拗さと残忍さが江戸前の定九郎と違い、印象に残りました。
 本来五段目の主役・勘平を演じる翫雀は、この定九郎の迫力に飲まれてしまったようで、私の中では影が薄くなってしまいました。
 
六段目の舞台の特徴は、二重屋台であったこと。江戸歌舞伎では平舞台といって舞台にそのまま薄縁を引くだけなのですが、今回は普通の家のように作ってありました。その方が生活感が出てよかったように感じました。
 六段目の配役では、竹三郎のおかやと寿治郎の源六は大歌舞伎でも本役で演じておられるので手堅く、残りのメンバーを引っ張っていました。
 愛之助の原郷右衛門は片岡仁左衛門そのままのセリフ回しで、勉強したとおりに演じている感じがしました。
 鴈乃助の一文字屋のお才は廓の女将の華やかさはあるのですが、セリフがこなれてないのが残念でした。祇園ことばの独特な言い回しは、勉強しただけでは表現しきれるものではないので仕方ないとは思いますが。
 亀鶴の千崎弥五郎は、若さと切れ味のある演技でこのまま本役となっていくのだろうなと思いました。
 ここでも勘平とおかるに対する私の印象は普通かなというくらいでかえって竹三郎の芝居の大きさを再確認しました。
2005年12月30日(金) at 21:39