「炎にくちづけを」「ネオ・ヴォヤージュ」 宝塚歌劇 宙組 / 村をんな
ニュース・芸能 > 宝塚歌劇
観劇日…2005年9月11日
劇場…宝塚大劇場
「炎にくちづけを」はヴェルディ中期3大オペラの一つとされる「イル・トロヴァトーレ」を土台にして作られた作品です。
この感想を書くために、ネット検索して初めて「イル・トロヴァトーレ」が有名なオペラであったことを知りました。(同時期の作品として「椿姫」などがあります)ただ一般の日本人にとっては「イル・トロヴァトーレ」はあまりなじみがない作品といえるのではないでしょうか。
ストーリーは15世紀のスペインが舞台となっています。当時スペインはカトリック系キリスト教徒でなければ人間とは認めないという風潮があり、その中でジプシーなどの異邦人は忌み嫌われていました。
アリアフェリア宮殿に住むルーナ伯爵は女官のレオノーラに恋いこがれ、任務も手に着かないのですが、レオノーラは吟遊詩人のマンリーコに思いを寄せているという三角関係。ここまではいつもの宝塚恋物語のパターンなのですが、ルーナ伯爵とマンリーコには、血塗られた過去があり、因果応報の物語だったのです。
「炎に口づけを」のストーリーは原作にほぼ忠実に作られているようで、宝塚的御都合主義にしなかったところが、よかったのではないでしょうか。ストーリー展開は終盤に向かってどんどん重くなり、ルーナ伯爵によって母アズチューナと共に捕らえられたマンリーコ。マンリーコを助けようとするレオノーラは自らの潔白を守るために毒をあおって、マンリーコの腕の中で息絶え、マンリーコも火あぶりの刑に処せられて死ぬところで終わりました。現在の演劇界は喜劇が興行の中心になっていると思うので、これほど八方ふさがりの悲劇は私の中に深い印象を残しました。
この宝塚歌劇の中でどれほどオペラの原曲を使っているかは判らないのですが、アズチューナが母としての自分の気持ちを歌い上げる曲など、普段男役をなさっている専科の一樹千尋さんくらいの力量がなければ歌いこなせないなと思いました。
脚本・演出は昨年「王家に捧ぐ歌」で芸術祭優秀賞を受賞した木村信司さんで、今年も力の入った作品を作られたのではないでしょうか。
ショー「ネオ・ヴォヤージュ」は、特にタップダンスの群舞が圧巻でした。
後、今年評判になった「ピアノマン」をモチーフにしたストーリーのショーも楽しめました。
劇場…宝塚大劇場
「炎にくちづけを」はヴェルディ中期3大オペラの一つとされる「イル・トロヴァトーレ」を土台にして作られた作品です。
この感想を書くために、ネット検索して初めて「イル・トロヴァトーレ」が有名なオペラであったことを知りました。(同時期の作品として「椿姫」などがあります)ただ一般の日本人にとっては「イル・トロヴァトーレ」はあまりなじみがない作品といえるのではないでしょうか。
ストーリーは15世紀のスペインが舞台となっています。当時スペインはカトリック系キリスト教徒でなければ人間とは認めないという風潮があり、その中でジプシーなどの異邦人は忌み嫌われていました。
アリアフェリア宮殿に住むルーナ伯爵は女官のレオノーラに恋いこがれ、任務も手に着かないのですが、レオノーラは吟遊詩人のマンリーコに思いを寄せているという三角関係。ここまではいつもの宝塚恋物語のパターンなのですが、ルーナ伯爵とマンリーコには、血塗られた過去があり、因果応報の物語だったのです。
「炎に口づけを」のストーリーは原作にほぼ忠実に作られているようで、宝塚的御都合主義にしなかったところが、よかったのではないでしょうか。ストーリー展開は終盤に向かってどんどん重くなり、ルーナ伯爵によって母アズチューナと共に捕らえられたマンリーコ。マンリーコを助けようとするレオノーラは自らの潔白を守るために毒をあおって、マンリーコの腕の中で息絶え、マンリーコも火あぶりの刑に処せられて死ぬところで終わりました。現在の演劇界は喜劇が興行の中心になっていると思うので、これほど八方ふさがりの悲劇は私の中に深い印象を残しました。
この宝塚歌劇の中でどれほどオペラの原曲を使っているかは判らないのですが、アズチューナが母としての自分の気持ちを歌い上げる曲など、普段男役をなさっている専科の一樹千尋さんくらいの力量がなければ歌いこなせないなと思いました。
脚本・演出は昨年「王家に捧ぐ歌」で芸術祭優秀賞を受賞した木村信司さんで、今年も力の入った作品を作られたのではないでしょうか。
ショー「ネオ・ヴォヤージュ」は、特にタップダンスの群舞が圧巻でした。
後、今年評判になった「ピアノマン」をモチーフにしたストーリーのショーも楽しめました。


