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第三回 浪花花形歌舞伎 第一部 「伊勢音頭恋寝刃」 / 村をんな

ニュース・芸能 > 歌舞伎
観劇日…2006年4月8日
劇場…大阪松竹座
 

 第一部
「伊勢音頭恋寝刃」は正午開演で2時半ころに打ち出したのですが、その2時間半でたっぷり伊勢音頭の世界に浸れたという気がしました。みどり公演ではなかなかお目に掛かれない妙見町宿屋の場〜伊勢二見ヶ浦の場まで上演されました。

 主にこの妙見町宿屋の場〜伊勢二見ヶ浦の場というのは、今田万次郎と福岡貢の関係や、青江下坂(という銘の刀)や折紙(証明書のようなもの)がどうなったのかを説明するのが中心です。

 特に折紙を巡って、徳島岩次の配下、桑原丈四郎と杉山大蔵が折紙を持って逃げ、それを今田家の奴林平が追っかけるという滑稽な場面がメインとなります。

 桑原丈四郎役を嵐橘三郎さん、杉山大蔵を片岡松之助さんが演じたのですが、橘三郎さんの飄々とした味わいが面白かったです。橘三郎さん・松之助さんともに大歌舞伎でこのような役回りの重要な役者として活躍していかれると思いました。

 奴林平は亀鶴さん。亀鶴さんの躍動的な演技で、華やかさが出たのではないでしょうか。

 伊勢音頭といえば、油屋の場。愛之助さんの貢は安心して拝見させてもらいました。
 で、今回一番注目して拝見したのが仲居万野役の吉弥さん。難しい役をどう演じるのかと興味深々だったのですが、残念ながら私の感じで言うと愛嬌が足らなかったのではないでしょうか。どうもいじめ役ということに重点をかけてしまい、水商売で長年生きてきて身に付いた媚みたいなものが表現できていれば、もうちょっとメリハリが出たかなと思いました。

 翫雀さんが万次郎とお鹿の二役をしたんですが、お鹿の役は翫雀さんでなければならなかったのかとちょっと思ってしまいました。重要な役ではあるのですが、若手の抜擢があっても良かったんではないかと思いました。
 とはいえ、浪花花形歌舞伎では必ず1度は翫雀さんが女形やってるような気もするのですが。
2006年4月19日(水) at 22:46