第三回 浪花花形歌舞伎 第二部 / 村をんな
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観劇日…2006年4月8日
劇場…大阪松竹座
第二部は「土屋主税」と「於染久松色読売」の2本でした。
「土屋主税」
実はそれほど期待していた演目ではありませんでしたが、見終わったあとの充実感は今回一番ありました。
ストーリー自体は、忠臣蔵の外伝で歌舞伎以外にも映画やテレビで使い古されている物なので、あまり新味はありません。
では、どこがよかったのかというと、亀鶴さんと薪車さんの緊迫感のあるやりとりが素晴らしかったです。
討ち入りを控えた大高源吾は俳諧の師・其角の元に別れの挨拶に現れます。でも討ち入りのことは口に出来ないので西国の然る大名に仕官が決まったと告げ、自分が持ってきた酒を勧めているところに、同じく其角の弟子で紀州藩士の落合其月がやってきます。
落合は大高が仕官することに怒り、犬侍だの豚だのとののしります。
その言葉にじっと耐え続ける大高。
場面が変わって土屋主税の屋敷。ここに其角と其月の二人が現れます。土屋主税のところに赤穂浪士の娘を侍女として紹介したが、赤穂浪士に大高のような二君に仕えるような男がいるので(お園は大高の妹ではないのに)、そんな人間を主税の元には置いておけないからお宿下がりをさせて欲しいと願い出ます。
土屋主税は其角と大高の詠んだ句から、大高に討ち入りの意思があることを察するのです。そうこうするうちに夜も更け、土屋の隣・吉良邸から剣戟の音が聞こえ、赤穂浪士が討ち入りし、吉良の首を挙げたことが判ります。
夜中に騒がせたことと、吉良へのあだ討ちが果たせたことのお礼と報告に大高が土屋の屋敷に現れます。
その姿を見て、其月は大高を辱めた自らの言葉を羞じて、大高に斬ってくれと願うのですが、大高は許すのでした。
前場で大高が悔しさを堪えていた姿があったので、其月を許すシーンで、胸が熱くなりました。亀鶴さん・薪車さんの二人は、セリフが明快で、熱のこもった緊迫感がこの芝居を面白いものにしていました。
タイトルロールでもある土屋主税は名君ぶりを見せるだけで、周りの人間がどのように動くかがこの芝居が感動できるものになるかどうかを決めるのではないでしょうか。
そう考えれば、今回の上演は成功だったと思いました。
あと竹三郎さんと薪車さんの師匠と弟子が芝居の中でも師匠と弟子の役を演じていたこと。なかなかこういう設定の芝居は少ないので興味深く拝見できました。
竹三郎さんは其角の役だったのですが、いつも思うことですが、懐の深さが芝居に奥行きを与えてくれていました。
「於染久松色読売」(お染の五役)
片岡孝太郎さんが5役早替わりに挑戦する舞踊。
5役に早替わりするとはいえ、お染・久松・お光の3役は今までにも経験してきた役々であり、別に何の問題もないと思って見ていました。
やはりこの中で一番孝太郎さんにとっての難物は土手のお六だったのではないでしょうか。土手のお六はいなせなお姐さんです。これはもう勉強だけで手におえる物ではありません。将来は封印切りのおえんなど花車方なども演じていかなければならない孝太郎さんにとって経験を積むためにはいい演目だったとは思いました。でもあと20年くらいかかるかな?
劇場…大阪松竹座
第二部は「土屋主税」と「於染久松色読売」の2本でした。
「土屋主税」
実はそれほど期待していた演目ではありませんでしたが、見終わったあとの充実感は今回一番ありました。
ストーリー自体は、忠臣蔵の外伝で歌舞伎以外にも映画やテレビで使い古されている物なので、あまり新味はありません。
では、どこがよかったのかというと、亀鶴さんと薪車さんの緊迫感のあるやりとりが素晴らしかったです。
討ち入りを控えた大高源吾は俳諧の師・其角の元に別れの挨拶に現れます。でも討ち入りのことは口に出来ないので西国の然る大名に仕官が決まったと告げ、自分が持ってきた酒を勧めているところに、同じく其角の弟子で紀州藩士の落合其月がやってきます。
落合は大高が仕官することに怒り、犬侍だの豚だのとののしります。
その言葉にじっと耐え続ける大高。
場面が変わって土屋主税の屋敷。ここに其角と其月の二人が現れます。土屋主税のところに赤穂浪士の娘を侍女として紹介したが、赤穂浪士に大高のような二君に仕えるような男がいるので(お園は大高の妹ではないのに)、そんな人間を主税の元には置いておけないからお宿下がりをさせて欲しいと願い出ます。
土屋主税は其角と大高の詠んだ句から、大高に討ち入りの意思があることを察するのです。そうこうするうちに夜も更け、土屋の隣・吉良邸から剣戟の音が聞こえ、赤穂浪士が討ち入りし、吉良の首を挙げたことが判ります。
夜中に騒がせたことと、吉良へのあだ討ちが果たせたことのお礼と報告に大高が土屋の屋敷に現れます。
その姿を見て、其月は大高を辱めた自らの言葉を羞じて、大高に斬ってくれと願うのですが、大高は許すのでした。
前場で大高が悔しさを堪えていた姿があったので、其月を許すシーンで、胸が熱くなりました。亀鶴さん・薪車さんの二人は、セリフが明快で、熱のこもった緊迫感がこの芝居を面白いものにしていました。
タイトルロールでもある土屋主税は名君ぶりを見せるだけで、周りの人間がどのように動くかがこの芝居が感動できるものになるかどうかを決めるのではないでしょうか。
そう考えれば、今回の上演は成功だったと思いました。
あと竹三郎さんと薪車さんの師匠と弟子が芝居の中でも師匠と弟子の役を演じていたこと。なかなかこういう設定の芝居は少ないので興味深く拝見できました。
竹三郎さんは其角の役だったのですが、いつも思うことですが、懐の深さが芝居に奥行きを与えてくれていました。
「於染久松色読売」(お染の五役)
片岡孝太郎さんが5役早替わりに挑戦する舞踊。
5役に早替わりするとはいえ、お染・久松・お光の3役は今までにも経験してきた役々であり、別に何の問題もないと思って見ていました。
やはりこの中で一番孝太郎さんにとっての難物は土手のお六だったのではないでしょうか。土手のお六はいなせなお姐さんです。これはもう勉強だけで手におえる物ではありません。将来は封印切りのおえんなど花車方なども演じていかなければならない孝太郎さんにとって経験を積むためにはいい演目だったとは思いました。でもあと20年くらいかかるかな?
2006年4月22日(土) at 16:58 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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