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「百鬼夜行抄2」 / 村をんな

ニュース・芸能 > 花組芝居
観劇日・・・2006年9月17日
劇場・・・新神戸オリエンタル劇場


 今市子さん原作の漫画「百鬼夜行抄」劇化第2弾の作品。
今回は縦糸にかつら(実は姫と呼ばれる山の神)と飯嶋開の恋話を、横糸に飯嶋家とそこに現れる妖魔たちとのゴタゴタを描いていました。

 前回は昭和ノスタルジー溢れる茶の間のセットが目を引きましたが、今回は抽象的に木の枠を組み合わせて舞台に様々な空間を作り出していました。(具体的なセットを作る事の方が花組芝居としては珍しいので、いつもの花組芝居とも言えるのですが)

 飯嶋家では法要の真っ最中。親戚一同が集まる中、26年前に行方不明になっていた開が庭から突然現れ、律によって現世に引き戻されました。
 元々妖魔が見える飯嶋家の人々、その上、飯嶋家の庭はあの世と繋がる穴が開いていると言われていたのですが、開が戻ってきたことによって、穴はどんどん大きくなり、とうとう池になってしまったのです。
 そしてある事件が起こり、律がその池に落ちてあの世に迷い込んでしまいます。そこで律はかつらに出会います。かつらは律をあの世に留めようとするのですが、飯嶋家全員一丸となって律を救い出し、開はかつらに「死んだら必ず君の元に戻る」と約束するのでした。
 
 舞台版「百鬼夜行抄」の脚本を書かれたのはわかぎゑふさん。私は原作を読んでいないのですが、友人の話によると今回舞台化するに当たって取り上げられた漫画の話がない交ぜになって同時進行しているということでした。
 そのため、ちょっとごちゃ混ぜな感じもありましたが、最初と最後のかつらと開の恋話が一本の芯となって貫かれていましたので、余韻の残る仕上がりになっていたといえるのではないでしょうか。

 律役の美斉津恵友・司役の堀越涼は前回の「ザ・隅田川」で入座披露したばかりの新人。律は高校生という設定なので、美斉津君の若さが生きていたと思います。司役の堀越君は本格的な女形が初めてとなるので、女性の声の作り方や女形の演技がまだまだで、ちょっと落ち着かない感じがしました。

 加納さんのかつら(実は姫と呼ばれる山の神)の扮装が白のお引きずりの姫姿だったので、前回と同じ大姫かとずっと思って見ていました。家に帰る途中の電車の中でパンフレットを見直してみて、違う役だったことを知り、ちょっと損したのではないかと思いました。パンフレットに載っていた今市子さんの書かれていたかつらの姿のほうがはかなさがあってよかったのではないでしょうか。

2006年9月29日(金) at 22:36