劇団M.O.P 「エンジェル・アイズ」 / 村をんな
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観劇日…2007年9月16日
劇場…松下IMPホール
アメリカ西部の町・トゥームストーン。今はすっかり寂れてしまい、生気を失ったこの町で大きなイベントといえば教会でのバザーぐらいのものでした。
そんな平和な町に、突如駅馬車強盗が現れ、住民はパニックを起こします。
しかしこの駅馬車強盗は、新聞記者・エリオットが「ハックルベリーの冒険」を書いた小説家にファンレターを出したのがきっかけで、小説家が計画した狂言でした。
この町は6年前、全米を熱狂させたO.K牧場の決闘が行われたところだったのです。
それで小説家は、本物の駅馬車強盗を雇って、町おこしのためにO.K牧場の決闘を再現しようと持ちかけます。
エリオットは毎日新聞記事を書き、全米の注目を集めます。そしてかつてO.K牧場の決闘を戦ったドク・ホリデーやワイアット・ハープ、カラミティ・ジェーンたちも帰ってきました。
O.K牧場の決闘を見ようと全米から1万人もの人々がトゥームストーンに集まってきました。町長や小説家はその人たちが町に1人2ドル落としていけば、2万ドルの収入になると計算し、駅馬車強盗団やドク・ホリデーたちに1万ドル、町に1万ドルの山分けにしようと提案します。
こうして寂れかけていた町は息を吹き返し、O.K牧場のイベントも無事終了して、全てはうまく行ったようにみえたのですが・・・。
マキノノゾミさんの脚本は、ほろ苦い結末を用意していました。
トゥームストーンにお尋ね者が集結したことを利用して、国家は町を陸軍の騎兵隊で取り囲み、一網打尽に捕らえようとします。
実はこの計画を東部のエリートたちに進言したのも、小説家だったのです。
自分たちの味方だと信じていた人間に裏切られた絶望感。
しかしその絶望感を振り払い、子供の頃に母親に暴力を振るった男を撃ち殺したのをきっかけに連続殺人犯となり、廃人同然となっていた通称エンジェル・アイズを取り囲んで銃声で脅し、ビリーザキッドとして目を覚まさせ、そして伝説の男たちは騎兵隊の囲みを突破するべく、馬に乗って走り出します。
この芝居を見て、アメリカ人はどう感じるのだろうと思いました。
というのも最後の騎兵隊に向かっていく男たちの姿を見ていて、米映画「ラストサムライ」を思い出したからです。
私たちがアメリカ人の描く江戸時代に微妙に違和感を持つように、ひょっとすると日本人が描いたウェスタンヒーローや芝居の背景などに違和感を感じるのではと思ったからです。
劇団M.O.Pを初めて拝見したのですが、まず幕開けに出演者全員がギターなどの弦楽器をかき鳴らしながら「ローハイド」のテーマソングを歌い、最後全ての芝居が終わった時にも、サックスやトランペットなどで合奏があったことに驚いてしまいました。


