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「KANADEHON忠臣蔵」 / 村をんな

ニュース・芸能 > 花組芝居
観劇日…2007年12月23日
劇場…シアターBRAVA!


 花組芝居創立20周年の締めを飾る作品として、義太夫狂言の仮名手本忠臣蔵を2時間半に凝縮して上演しました。

 花組芝居はもともとネオかぶきを標榜し、歌舞伎作品を現代に置き換えて上演していたことで評判を取っていたのですが、ここ10年以上は歌舞伎から離れて、泉鏡花や漫画、新作などの作品上演に重点を置いていました。
 それが20周年の節目に仮名手本忠臣蔵を取り上げたことで、座員23名によるベテランの力量・若手のがんばりを拝見することができたのではないでしょうか。

 衣装も歌舞伎の本行通り、そこに違和感を感じさせなかったことで、しっかり舞台に目を向けることができました。

 大序の兜あらためのシーンで、ヘルメットが出て来たのには爆笑させてもらいました。またそのヘルメットが恭しく三方に乗せられて奉納されたのはおもしろかったです。そこでしっかり花組芝居のペースに乗せられてしまいました。

 九段目山科閑居の場で、加納座長が戸無瀬を演じられたのですが、ちょっとした仕種に歌右衛門丈の面影を感じ、この役をやりたかったから忠臣蔵を選んだのだろうかとふと思ってしまいました。
 また戸無瀬に対するお石の役は山下さんで、花組芝居を支えるベテラン女形二人の対決は見応えがありました。

 歌舞伎ではほとんど上演されない天河屋の場をダイジェストとはいえ見ることができて、ちょっと得した気になりました。

 花組芝居も最近新人が増え、座員23名という大所帯になったので、多彩な登場人物でも適材適所の配役ができたと思いました。
 今回、特に印象に残ったのが、鷺坂伴内役の谷山知宏君でした。舌足らずなしゃべり方と不思議な動きが個性的な先輩役者たちの中で埋もれることなく、鷺坂という道化役を上手く作り上げていたのではないでしょうか。
 今度普通の役を当てられたときにどんな演技をするのか楽しみです。

 
2008年1月14日(月) at 16:49