非線形シナプス

フラグ予備軍醸造窟

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発表会まで二ヶ月足らず / Angerika

出産・育児 > 勉強ごっこ
めずらしく雨が降っており、コブタはレッスン場まで歩
いて行った。

駅近くの会館が改修工事をするため、今月から、先生の
ご自宅のレッスン場へ通っているのだ。そこは、いまま
での会館に比べて、家から二倍くらいの距離がある。

発表会は、いよいよ来月末。
なのに、そういう盛り上がりが、私の中にまったくない。
ただ、コブタだけが、毎日台所で振り付けの練習をして
いる。音をABT(アメリカン・バレエ・シアター:世界
トップクラスのバレエ団)の「くるみ割り人形」からとっ
てるところがおかしい。

去年までは、発表会というと、かならず三人で盛り上がっ
ていた。レッスンの行き帰りは、車の中で、三人の出番の
音楽を交互にかけて、イメージトレーニングをした。本番
まで二ヶ月を切ったら、プログラム、チラシ、衣裳、いろん
な用事が増えてきたものだ。

三人とも、いまでもバレエとは関わり続けているはずなの
に、三人で踊って遊ぶとかいうことはなくなってしまった。
これが、私のケガによる一時的なものならいいけれど、子
どもたちの成長がそうさせてるのだったら、寂しいことだ。
2005年2月7日(月) at 19:01 

肩もみ屋さん / Angerika

出産・育児 > 勉強ごっこ
コブタが部屋にやってきて言う。
「疲れてへん?」
「大丈夫」と答えると、ちょっと不服そうにあちらへ行
く。

ほどなく、またコブタが来る。
「肩〜たたき屋〜。え〜、肩たたきはいりませんか」
そうか。相手にしてほしいのだな。
「すみませ〜ん、肩たたき屋さん、ちょっとお願いしま
す」コブタは喜んで私の肩をぽこぽこたたき始めた。こ
ちらがもうよいというまでたたき続けるつもりらしい。

肩をたたかれてると、字が書けないし、キーボードも打
ちにくい。適当なところで「ありがとう」というと、
「また、いつでも呼んでください」といって去っていっ
た。

そのまま忘れて自分のことに没頭していると、コブタが
またやってきた。
「肩〜もみ屋〜。え〜、肩もみはいりませんか」
仕方がないから、またちょっくら頼んでみる。

世の中では、子どもが親の肩たたきや肩もみをしている
図というのが微笑ましがられているが、私は肩をもまれ
るのが苦手だ。きつくされると痛いし、そうでなければ
くすぐったいし。
ただ、コブタの手のぬくもりが嬉しかった。

しばらくくすぐったいのを我慢した後、「これぐらいで
いいです。いくらになりますか」と聞くと、お代は握手
でけっこうという。
私の手よりまだ一回り小さいコブタの手。こんなことな
らこれからも、ちょくちょく肩もみ屋を呼んでやろう。
2005年2月6日(日) at 18:45 

「私は創造者ではない」 / Angerika

健康 > 母娘でバレエ
夫がDVDを借りてきてくれた。

「ベジャール、バレエ、リュミエール」

ベジャールは、一流のバレエ振付家。そのドキュメンタ
リーである。
バレエにしても映画にしても、できあがった作品を見る
のもおもしろいが、こうしたドキュメンタリーは、本当
に勉強になる。1分のシーンから1時間分ぐらいのなに
かが得られている気さえする。

「私は創造者ではない」とベジャールは言った。
ライターでもイラストレーターでも「私はクリエーター
です」と名乗る時代に、ベジャールのこの言葉には、不
意をつかれた。

「私は無から有を生み出してるわけではない。ダンサー
がいて、音楽がある。私はいわば、ダンサーを開花させ
る産婆のようなものだ」

そのようなことを言っていた。フランス語だったので、
日本語に訳す時点で少しニュアンスが変わっているのか
もしれないが、ベジャールの言葉は深い。

句や歌を作るにも、作曲をするにも、「産みの苦しみ」
などと偉そうに思いながら時間ばかりかけてきた。でも、
無から有という神さまみたいなことはしていなかった。
自分自身が有限の存在で、その意識の届く範囲の中で、
自分がしていることは創造というよりもむしろ「編集」
だと、そんな自覚が私には必要ではなかったか。

偉大なベジャールという指導者についていくことで、ダン
サーは開花していく。ベジャールの要求が多少理不尽だっ
たり厳しすぎたりしても、そこから逃げずについていっ
た者は、どんどん成長している。そして、作品ができあ
がったときには、「ああ、そうだったのか」と感じるこ
ともある。

そんな風に自分自身を成長させられる場を、いまから私
はどうやって手に入れようか。
2005年2月5日(土) at 22:54 

勉強の本当の楽しみ / Angerika

出産・育児 > 勉強ごっこ
先日、ロシア語やハングルの参考書を、何冊か夫に貸し
与えた。そうしたら、どうも私の好む参考書類は敷居の
高いものが多いという。
子どもたちと一緒にやろうと思って買った、平易なもの
もあるのに。

参考書は、それを学びたいから求めるものだ。必要なこ
とが十分網羅されていればいるほど、お得感がある。な
のに、最近ではこうした本は、なぜか「とっつきにくい」
「敷居が高い」などと敬遠される。

おかげで、近頃の書店で見かけるのは、中高生の学習書
でも語学書でも、「ラクラク」「楽しい」などが強調さ
れた書名が多い。手にとってパラパラとめくればイラス
ト多すぎ。ご丁寧に「ここが大事!」なんて書き込んで
あったりも。

勉強は、たしかに楽しくできるに越したことはない。た
だ、ゲーム感覚、遊び感覚、常にそのようなオブラート
にくるまなければできないのでは、もったいなすぎる。
ちょっとした努力さえ惜しんで、いかに楽に勉強したつ
もりになるか。そんなことに精を出す若い人たちを見て
いると、なんだか追われているようにも見える。

苦労して、苦労して、わからなかったことがわかるよう
になる喜び。頭の中でずっともやもやしていたところか
ら、突然一本の糸が出現し、その両端で核を引き出して
くる。こうして、少しずつ霧が晴れていく感覚。
その快感に、到達する機会がどんどん失われている。
2005年1月29日(土) at 05:41 

分子の中に原子を入れるという発想 / Angerika

出産・育児 > 勉強ごっこ
お正月に親子で作った大小のフラーレン・モデル。その
まま二つが転がっていると邪魔なので、何気なしに小さ
い方を大きい方の中に入れて、テレビの横に飾っていた。

そうして一週間ほど経った頃、このような報道が。
水素分子閉じ込め、京大が初成功
電子材料や医薬品など応用期待(京都新聞)

フラーレンの中に水素を入れるということが、どれほど
すごいことなのか、素人の私にはわからない。記事を読
めば超伝導物質として期待云々と書かれている。それを
見て、ただ、そんなものかと感心する程度だ。

もちろん、模型でなく本物の分子をこのように加工する
なんて、お茶の間で肉眼と素手を駆使してできるもので
はない。でも、分子にべつの分子を内包させるという発
想は、自発的に思いついたのだぞ。

と叫んでも、学会は発表した者勝ちだ。
2005年1月28日(金) at 23:03 

一行紹介 / Angerika

HOME > myblog
このブログ、左の写真のところに「一行紹介」というの
を書くようになっている。紹介といっても、詳しいこと
は名前をクリックしてプロフィールを見れば済むことだ
し、この頃は五七五シリーズをときおり更新している。

昨秋からの分を、ちょっとこちらにまとめてみた。

手術ははじめの大きな一歩にすぎなかった(11月)
街じゅうがあかやみどりのあたたかさ(12月上旬)
脳天気ジングルベルにせかされる(12月下旬)
正月をひとりですごすひともいる(年末年始)
正月の過ぐるときこそめでたけれ(1月上旬)
せりなずな七草かゆのコゲがすき(1月7日)
舞いおちて積もりもせねば雪あはれ(1月中旬)
はく息が白くてあんしん温暖化(1月中旬)
通常はいない人が居る違和感(1月下旬)
2005年1月27日(木) at 04:47 

ハングルのニュースサイト / Angerika

出産・育児 > 勉強ごっこ
朝鮮語のニュースサイトでおもしろい記事があった。
ハングルを勉強中の夫に「読めるといいね」とURLを
添えてメールしたら、「コンポーネントをインストール
してやっと読めるようになった」という。

パソコンはいいね。インストールだけでかしこくなれて。
でも、人間の脳はそう簡単にいかないからこそ、「学ぶ
楽しみ」というものがある。
2005年1月20日(木) at 17:19 

バレエ・カンパニー / Angerika

健康 > 母娘でバレエ
DVDで「バレエ・カンパニー」を見た。

やっぱり、この世界が好きだ。舞台を創る世界。作品の
ためには、ダンサーはまるで部品か何かのようだ。けれ
ども、最高級の部品であることを要求される。
自分の役割が理解できない者は、容赦なく外される。不
意のアクシデントでケガをしても、チャンスを逃す。
舞台のために、毎日が努力。そんな実力の世界。

ほんの2時間ほどの華やかな舞台の裏に、ダンサー一人
一人が積み重ねてきた、かけがえのない日々がある。

どんなに辛いことでも、この世界でなら、私はきっと我
慢できただろう。映画の中の、舞台監督の言葉は、どれ
もうなずけることばかりだ。どんなに理不尽な命令でも。

そこに、きっと私のもう一つの人生があっただろうと思
う。ただ、選択しなかった。強い意志で、その世界に飛
び込まなかった。そしていま、自由ともいえない左足を、
曲げたり伸ばしたりしているばかり。

舞台に捧げたかった魂が、いまは埃をかぶって部屋の隅
に転がっている。いまできることは、自分の手でこの魂
を拾いあげ、埃を拭うことだ。
2005年1月16日(日) at 20:54 

雨の西陣 / Angerika

日記・その他 > 時空の漆喰
コーヒーはいつもの出町輸入食品で。ゴールドブレンドが
今年のブレンド。子どもたちを連れて行ったので、お菓子
もいくつか購入。

そのあと西陣へ。「ほんやら洞」のパンは天然酵母使用。
少し酸味が強いけど、かなりもっちりしている。

雨の中、ちょいと西陣町家散策。「離楽庵」は、もと銭湯
を改造したもの。正面には入り口二つ。男湯と女湯だった
のだろう。中はタイル張り、但し地中海風。それにしても
やたらと銭湯の多い町だ。

北野上七軒グレースセゾン」でケーキを買って帰る。チー
ズケーキ、Galette des Rois(ガレット・デ・ロワ)、シュー
クリーム等ティータイム用。
2005年1月15日(土) at 20:22 

封印の呪文「あとで」 / Angerika

出産・育児 > 勉強ごっこ
寒いので、子どもの布団に一緒に入って家計簿を広げて
いた。暗算では苦しい計算もあり、やむなくそろばんを
出してくる。
そしたら、子どもらが「わぁ、そろばんや」と目を輝か
せた。いまからそろばんで遊ばせてもらえると思ったら
しい。やるかよ、もうすぐ11時。早く寝な。

そういえば、そろばんもしばらく指導してない。これも
6月頃まではやっていたのかな。
確か「そろばんしよう」って持ってきたときに、なにや
ら忙しくしていて「あとで」と言ったまま、もう何カ月
も経ってしまってる。
いろんなことが、葬儀を境にとぎれている。退院したら
再開しようと思ったことも、実際は松葉杖生活の中でう
やむやになってしまった。おさるの骨折騒動もあったし。

「そろばんって、かけ算もできるの?」コブタが言う。
「かけ算もわり算もできるよ」
ちょうどかけ算に入るちょっと手前で中断していた。

「あとで」の封印を、はやいうちに解いてやらねば。
2005年1月12日(水) at 23:36