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富野由悠季『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』全3巻 / サンヂョンプンニョム

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富野由悠季『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』
(角川スニーカー文庫、1989〜1990)

この作品、立ち読みしたことはあるけれども、
新シリーズが始まるということで、今回ちゃんと買って読みました。

舞台は、宇宙世紀0105年の地球。
「シャアの反乱」第二次ネオ・ジオン抗争から12年の歳月が流れていた。
地球連邦政府では、一部の特権階級による地球の汚染、
民衆の宇宙への強制移住など、腐敗は目を覆うばかりであった。
これに叛旗を翻したのが「マフティー・ナビーユ・エリン」。
その正体は、ブライトの息子、ハサウェイ・ノアである。
クェス・パラヤの記憶に苛まれていた彼は、次第にシャアの思想に傾倒していったのだ。
ハサウェイらマフティーは、多くのスペースノイドの支持を得て、政府閣僚の「粛清」を続ける。
地球連邦軍のケネス・スレッグ大佐は、キルケー部隊を率いてマフティーを迎え撃つ。
そして、ハサウェイとケネスの間で揺れ動く少女ギギ・アンダルシア。
連邦閣僚会議の行なわれているオーストラリア・アデレートの上空にて、
ハサウェイのΞガンダムと、キルケー部隊大尉レーン・エイムの操縦するペーネロペーが激突。
マフティー討伐を命じられたブライトも地球に向かうが…。


厳密に言えば、アムロとシャアの物語は、
「逆襲のシャア」ではなく、この作品で幕を閉じる。

衝撃的であり、かつ憂鬱になりそうな結末なのだが、
ハサウェイを理解するケネスの存在は、唯一の救いである。

それだけに、悲しくて涙を誘う。


なお、この作品は映像化されていない。
Ξガンダムやペーネロペーの戦闘シーンなんか見てみたい
気がしないでもないが。
もし映像化されるとしたら、テーマ曲はやはり
「BEYOND THE TIME」ですな。


あ、この小説を読むに当たって、
日本語を学習するという目的は期待されないほうがよろしいかと。
私も何度かイライラしました。
読者を引きつけるストーリーの展開は否定しませんが。



2007年10月6日(土) at 16:14 

中島敦『山月記・李陵 他九篇』 / サンヂョンプンニョム

> おすすめ本
中島敦『山月記・李陵 他九篇』
岩波文庫、1994年

急に読んでみたくなったので、手にした。
とは言え、とっくに読み終わっているのだが、感想が遅れてしまった。
本当に久しぶりの純文学。

「山月記」「李陵」は中島敦(1909−42)を代表する作品であることは言うまでもないが、本書はこれらを含めて11編の作品が収められている。… 続きを読む
2007年8月4日(土) at 11:28 

『韓国語通信』創刊号。 / サンヂョンプンニョム

> 韓国語学習
ここ数年は毎号購入している『韓国語ジャーナル』の最新号を入手するために、一昨日、書店に行きました。

すると、そこに並んでいたのは…

『韓国語通信』
(KEJ出版、1300円)

見たこともない本でしたが、創刊号とのこと。
こちらも韓国語に関する総合誌のよう。
CDも付属しています。

『韓国語ジャーナル』の競合誌登場!?
と思い、早速購入しましたが…。

韓国語学習、韓国の社会・文化・芸能に関する記事が豊富なのですが、
扱う内容や、その取り上げ方に『韓国語ジャーナル』との明確な違いが見出せない。

むしろ、『韓国語ジャーナル』は「文化」「学習」といったまとまりがなされていて編集意図が明確だし、
ポイントの見せ方も非常に良いのです。

何だか『韓国語ジャーナル』の宣伝になってしまいましたが…。


そして、「こりゃアカン!」と思ったのが付属CD。
『韓国語通信』は本当に味気ない。
全部棒読みというのか、機械的というのか…。
文学作品「ソナギ」の朗読まで、抑揚がないのです。
しかも、料理コーナーが収録されているのに、
なぜドラマのセリフやKPOPが入ってないの?

『韓国語ジャーナル』だったらイム・ジュヒさんの美しい声と内容の多彩さで聞き飽きさせないのですが。


ま、これから本文の内容を見ていくので、
(ひょっとしたら良いのかもしれないし…)
思うことがあれば報告します。



2007年3月19日(月) at 01:20 

『DAYS JAPAN』最新号求む。 / サンヂョンプンニョム

> おすすめ本
一昨日、『DAYS JAPAN』の最新号を購入するため、京阪百貨店の旭屋書店に行った。

ちなみに、私は今年の5月(?)にこの雑誌の存在を知って以来、毎月購入している。
この日本においては珍しく、まともな雑誌だからである。


ところが、今回は、
いつもの棚に置いてなかった。

売り切れ、ということであればいいのだが…。
2006年12月30日(土) at 12:47 

『沈まぬ太陽』全5巻、読破。 / サンヂョンプンニョム

> おすすめ本
山崎豊子『沈まぬ太陽』新潮社、1999年

本日、ようやく読み終えた。

私がこの作品を手にしたきっかけは、
今年の8月12日、日航123便墜落事故から20年を迎えたからでもない。
今年4月29日の、JR福知山線脱線事故があったからでもない。
この作品が組合問題を扱っていることは以前から知っていたのだが、近頃、自分にも関わることと思ったので、興味があったのである。… 続きを読む
2005年12月31日(土) at 23:40 

阪神タイガースの正体。 / サンヂョンプンニョム

> おすすめ本
これまで、かつて関西に存在した4つのプロ球団の母体であった関西私鉄各社の成長・発展について、また、パ・リーグの在阪球団であった南海ホークス(現、福岡ソフトバンクホークス)に焦点を当てて見てきた。

※以前の関連記事
「パシフィック・リーグ開幕。」
「関西『私鉄王国』の、栄光と凋落、そして・・・」
「パ・リーグを、語ろう。」
「大阪にホークスがあったころ。」

さて、一方のセ・リーグに属する関西私鉄系の在阪球団、阪神タイガース。
一昨年の2003年に、18年ぶりとなるリーグ制覇を果たし、今年も安定した強さでリーグ制覇。
そして、本日より日本シリーズが始まる。
プレーオフを勝ち抜いて31年ぶりにパ・リーグを制したロッテを破り、1985年以来20年ぶりに日本一の栄冠を勝ち取るのだろうか。

その阪神タイガースがいかにしてパ・リーグの関西私鉄系3球団とは対照的に圧倒的な人気と知名度を獲得し、なぜ(下位に低迷していた時期も含めて)今日までその特権を、唯一、維持し続けることができたのだろうのか。
阪神タイガースは、いかにして象徴となったのか。
「阪神タイガース」という謂わば社会現象について、熱烈な阪神ファンを自認する評論家によって考察された貴重な一冊。


井上章一『阪神タイガースの正体』(太田出版、2001年)… 続きを読む
2005年10月22日(土) at 01:30 

大阪にホークスがあったころ。 / サンヂョンプンニョム

> おすすめ本
http://blog.kansai.com/nae_bang/51
http://blog.kansai.com/nae_bang/62

鉄道業の発展とともに繁栄したパ・リーグの関西私鉄系3球団。
現在のパ・リーグでは見る影もなくなってしまった。
一体なぜ、そうなってしまったのだろう。

もとは大阪を本拠地としたチーム、南海ホークス(現、福岡ソフトバンクホークス)にスポットを当てて見ていこう。
ホークスファンの視点から描かれた、チームと球場の歴史であり、地域社会史であり、メディア論でもあるこの一冊。今日の球界が良くなってほしいと願う人にも、是非読んでもらいたい一冊。

永井良和・橋爪紳也『南海ホークスがあったころ―野球ファンとパ・リーグの文化史』(紀伊國屋書店、2003年)
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2005年6月13日(月) at 02:03 

パ・リーグを、語ろう。 / サンヂョンプンニョム

> おすすめ本
パ・リーグのチームのファンというと、パ・リーグそのものがメディアで扱われる機会が少なかっただけに、これまでマイナーな存在であった。
それが、昨シーズンからのプレーオフ制導入、近鉄・オリックス合併騒動、楽天の新規参入、そしてセ・パ交流戦というここ1年における一連の動きの中で、注目度が高まってきている。

しかし、やはり以前のパ・リーグについては、特に若い人は、ファンでもなければ、ユニークな選手、数々の名勝負とその舞台裏、球場の雰囲気などについて知ることは少ないだろう(実際、私もほとんど知らなかったのだ)。

根っからのパ・リーグファンのみならず、少しでもパ・リーグに興味のある人にも読んでもらいたいこの一冊。

『語ろうパ・リーグ!―パ・リーグを愛するファンの本』(編著:レッカ社、出版:カンゼン、2005年)
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2005年5月12日(木) at 22:56 

関西「私鉄王国」の、栄光と凋落、そして・・・ / サンヂョンプンニョム

> おすすめ本
1980年代後半までのパ・リーグでは、関西私鉄会社を母体とする球団が3チーム存在した。それは、関西私鉄が全体的に繁栄していたことを示している。
では、このような関西私鉄の繁栄は、戦後になってから始まったのであろうか。
実は、関西私鉄の成長は、すでに戦前から、他の地域にも増して顕著であり、しかも、その様相は関西私鉄ならではの「独自性」を発揮していたのだ。

原武史『「民都」大阪対「帝都」東京−思想としての関西私鉄』(講談社選書メチエ、1998年)
において、その一部を窺い知ることができる。… 続きを読む
2005年5月1日(日) at 01:42