「パッチギ! LOVE&PEACE」 / サンヂョンプンニョム
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昨日、難波マルイ8階のTOHOシネマズにて鑑賞。
前作「パッチギ!」は、私がこれまでに観た邦画の中では最高傑作だと思っているので、その続編ということで興味があったのである。
以下、簡単にあらすじ。
(ウイキペディアの記事を転載、修正しています)
前作、1968年の京都から、6年後。
舞台は1974年の東京・枝川。アンソン(井坂俊哉)とその一家は、難病にかかった息子チャンス(今井悠貴)の治療のために、京都からこの街に引っ越してきた。アンソンはある日、駅のホームで京都時代からの宿敵近藤(桐谷健太)と遭遇し、彼が率いる大学応援団と朝鮮高校生との大乱闘に巻き込まれるが、気のいい国鉄職員の佐藤(藤井隆)に助けられる。佐藤はその争いが原因で国鉄をクビになってしまうが、アンソンの家族とも親しくなり妹キョンジャ(中村ゆり)にほのかな思いを抱く。キョンジャは、ある日ホルモン屋の手伝いをしていた所に偶然に客として居合わせていた芸能プロダクションの関係者からスカウトを受けたことをきっかけに芸能界入りを決意する。しかし芸能界への一歩を踏み出すものの、なかなか芸能界独特のしがらみに馴染めない。そんなキョンジャに対して声を掛けてくれたのは、自然体で業界に染まらずにいる先輩俳優の野村(西島秀俊)だった。やがてキョンジャはそんな野村に迷いながらも惹かれ始めていく。一方チャンスの病状は次第に悪化し、医師より日本では助かる術がないと宣告される。アンソンはアメリカでの治療にかかる莫大な費用のために無謀な計画を立て、佐藤を巻き込みたった2人で危険な仕事へと突っ走っていく。愛する者の命を救うために…。そしてキョンジャの恋の行方は…。
感想を少し。
実は、ネットでの評判があまり芳しくなかったので、
あまり期待していなかったのだが、
「それなりに」楽しむことはできた。
本作も、1974年当時の社会や生活を垣間見ることができる要素が盛り込まれていた。
まず、仮面ライダーアマゾンとマジンガーZ。
アマゾンの放映は1974年10月19日。
当時の首相・佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞したのが同年12月だから、そのあたりのエピソードである。
また、駅の風景もこの作品の重要な要素。
(最近まで原武史先生の『鉄道ひとつばなし2』を読んでいたので、余計気になった)
前作は、京福北野白梅町駅と路面電車。
そして本作は、藤井隆演じる「ノーベル」佐藤の勤める国鉄。
「スト貫徹!」や「合理化反対」の落書は印象的。
ここでの乱闘シーンからストーリーが展開する。
枝川のコリアン集落の光景を見ると、京都と同時代か、むしろ逆戻りしているのでは?と思えるところもあるのだが、当時の行政が放置していたということなのだろう。
キャストは、アンソンの母親役のキムラ緑子以外はほとんど井筒監督が新たに起用。
井坂俊哉、藤井隆は好演。
風間杜夫の「在日語」も、かなり様になっていた。
そして、中村ゆりが良かった。
彼女自身も在日コリアンのようだが、
まさか「YURIMARI」のYURIだったとは気づかなかった。
数年前まで、相方(?)のMARIは「明石家電視台」に出て天然かましてたけど、YURIは正直あまり覚えてない。
でも、なんかイメージが違う。
前は「かわいい」だったけど、今は「綺麗」。
この作品は、「在日コリアンのみの視点で描いたものであり、事実を描いていない」とする批判が散見されるのだが、
それはためにする議論だと思うし、
映画を見た限り、批判は当たっていないように思われた。
日本の芸能界の中に、数多くの在日コリアンがいること、
しかし彼らが自らの出自を隠し通さねばならなかったことも、否定できない事実である。
ただ、1つ注文をつけるとすれば、
アンソンの父親の物語と重複させる描き方は、
それはそれで良いのだが、
自分たちは過去も、そして現在も日本人に、日本社会に 苦しめられながら生きているということに重点が置かれがちであるために、いくぶん殺伐としていて、
前作で井筒監督が描こうとした、
これからの私たちが在日コリアンといかに友好関係を築いていくか、いかに新しい時代を創っていくかという視点が欠落している感があることは否めない。
それは、この作品に、
塩谷瞬演じる主役の康介(カンゲ)と、オダギリジョー演じる名脇役の坂崎さんが登場しないことも無関係ではないだろう。
この作品ではそれを「ノーベル」佐藤に託そうとしたのだと思われるが、
爽快感が沸いてこない(個人差があるかもしれないが)という意味では、
残念ながら前作を超えるものではない。
でも、エンディングの
「あの素晴しい愛をもう一度」には、やっぱりウルウルきてしまったなぁ〜。
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くらえ井筒流パッチギ!これが世界だ、これが愛だ |
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