「夕凪の街 桜の国」 / サンヂョンプンニョム
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今日8月6日、広島は62回目の「原爆の日」を迎えた。
というわけで昨日は日帰りで広島に行く予定にしていたのだが、
個人的事情で行けなくなってしまった。
その代わり、と言えば失礼かもしれないが、気になっていたこの作品を見た。
原作は広島市出身の、こうの史代氏の漫画。
「半落ち」「チルソクの夏」の佐々部清氏が監督。
「夕凪の街」「桜の国」の2部で構成される。
なお、設定は原作本と若干異なっているらしい。
「夕凪の街」
昭和33年(1958)、広島。
平野皆実(麻生久美子)は母・フジミ(藤村志保)と2人で暮らしている。13年前の原爆で父・天満と妹・翠を亡くし、弟・旭は水戸の伯母のもとに養子に出されていた。決して裕福ではなくとも明るく生きる皆実だったが、時折、原爆投下時の悲しい記憶が蘇り、心が苛まれる。勤務先の同僚である打越(吉沢悠)の愛の告白に、当初はやはり悲しい過去が蘇ってきて悩むものの、それを乗り越え、自分の人生を歩んで行くことを決意した。しかし…。
「桜の国」
平成19年(2007)、東京。
石川七波(田中麗奈)は父・旭(堺正章)、弟・凪生(金井勇太)と暮らしている。ここ数日の旭の行動を不審に感じていた七波は、ある夜、外出した旭を追うが、その途中で東子(中越典子)と遭遇。東子は、七波が以前住んでいた家の向かいに住んでおり、親友だった。東子に誘われて七波は旭を追い続けて向かった先は、広島。そこで七波は、旭の過去について知るとともに、自分自身を見つめ直すのだった。
主演の麻生久美子、田中麗奈は2人とも良かった〜。
特に、これまで「時効警察」の三日月くんでしか見たことのなかった麻生久美子が。
堺正章も、一見すると不審そうなおじさんを好演。
さすがミスターかくし芸だ。
父親にしては老けすぎのような気はするが…。
過去と現在が繋がっていくというのは、
韓国映画「クラシック」(邦題は「ラブストーリー」)にも共通しているように思うが、
原爆をテーマにしているだけあって、こちらのほうがよりリアリティを感じられる。
重いテーマを扱っているけれど逞しさを感じた。
いや、全体的には明るいのだけれど、やはり考えさせられた。
人にはそれぞれ、思い出したくない、苦しくて辛い記憶がある。
しかし、その過去を乗り越えて、自分の人生を生きていかなければいけない。
恐らく、直接的・間接的に「原爆」を経験した、広島・長崎の人々の多くがそうだったのだろう。
そのようなことに思いを馳せるならば、
「原爆投下は仕方なかった」と軽々しく口にできるだろうか?
今の憲法がこれまで築いてきたものを壊してまで再び戦争をできる国に変えられるだろうか?
「原爆を落とした人…やった、また1人殺せた!って喜んでるかな」
という皆実の言葉は、
皮肉めいているようで、ずしんと重い。
今の米国の大統領とかに聞かせてやりたい。
最後に、「桜の国」について。
桜は美しいものの象徴とされるが、
一方で、否定的なイメージが漂う。
少なくとも、「美しい国」という空虚な言葉とは違う。
それは、この国は平和を謳歌しているこの現在でも、
あの戦争による肉体的・精神的な苦痛を背負いながら
生きている人がいることを決して忘れてはならないという思いを
作者は「桜の国」に込めたかったのだろうか。
まあ、1度漫画も読んでみよう。
で、今度こそは広島に行こう。
というわけで昨日は日帰りで広島に行く予定にしていたのだが、
個人的事情で行けなくなってしまった。
その代わり、と言えば失礼かもしれないが、気になっていたこの作品を見た。
原作は広島市出身の、こうの史代氏の漫画。
「半落ち」「チルソクの夏」の佐々部清氏が監督。
「夕凪の街」「桜の国」の2部で構成される。
なお、設定は原作本と若干異なっているらしい。
「夕凪の街」
昭和33年(1958)、広島。
平野皆実(麻生久美子)は母・フジミ(藤村志保)と2人で暮らしている。13年前の原爆で父・天満と妹・翠を亡くし、弟・旭は水戸の伯母のもとに養子に出されていた。決して裕福ではなくとも明るく生きる皆実だったが、時折、原爆投下時の悲しい記憶が蘇り、心が苛まれる。勤務先の同僚である打越(吉沢悠)の愛の告白に、当初はやはり悲しい過去が蘇ってきて悩むものの、それを乗り越え、自分の人生を歩んで行くことを決意した。しかし…。
「桜の国」
平成19年(2007)、東京。
石川七波(田中麗奈)は父・旭(堺正章)、弟・凪生(金井勇太)と暮らしている。ここ数日の旭の行動を不審に感じていた七波は、ある夜、外出した旭を追うが、その途中で東子(中越典子)と遭遇。東子は、七波が以前住んでいた家の向かいに住んでおり、親友だった。東子に誘われて七波は旭を追い続けて向かった先は、広島。そこで七波は、旭の過去について知るとともに、自分自身を見つめ直すのだった。
主演の麻生久美子、田中麗奈は2人とも良かった〜。
特に、これまで「時効警察」の三日月くんでしか見たことのなかった麻生久美子が。
堺正章も、一見すると不審そうなおじさんを好演。
さすがミスターかくし芸だ。
父親にしては老けすぎのような気はするが…。
過去と現在が繋がっていくというのは、
韓国映画「クラシック」(邦題は「ラブストーリー」)にも共通しているように思うが、
原爆をテーマにしているだけあって、こちらのほうがよりリアリティを感じられる。
重いテーマを扱っているけれど逞しさを感じた。
いや、全体的には明るいのだけれど、やはり考えさせられた。
人にはそれぞれ、思い出したくない、苦しくて辛い記憶がある。
しかし、その過去を乗り越えて、自分の人生を生きていかなければいけない。
恐らく、直接的・間接的に「原爆」を経験した、広島・長崎の人々の多くがそうだったのだろう。
そのようなことに思いを馳せるならば、
「原爆投下は仕方なかった」と軽々しく口にできるだろうか?
今の憲法がこれまで築いてきたものを壊してまで再び戦争をできる国に変えられるだろうか?
「原爆を落とした人…やった、また1人殺せた!って喜んでるかな」
という皆実の言葉は、
皮肉めいているようで、ずしんと重い。
今の米国の大統領とかに聞かせてやりたい。
最後に、「桜の国」について。
桜は美しいものの象徴とされるが、
一方で、否定的なイメージが漂う。
少なくとも、「美しい国」という空虚な言葉とは違う。
それは、この国は平和を謳歌しているこの現在でも、
あの戦争による肉体的・精神的な苦痛を背負いながら
生きている人がいることを決して忘れてはならないという思いを
作者は「桜の国」に込めたかったのだろうか。
まあ、1度漫画も読んでみよう。
で、今度こそは広島に行こう。



