第20回『永遠(とわ)に美しく』 /
編集部:リュック・タナベッソン
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『永遠(とわ)に美しく』のアイスクリーム
第17回の「おいしい映画」では『グレムリン』で少年っぽさをアピールし、「かわいいオ・ト・コ!」というファンレターをたくさんいただいたリュック・タナベッソン監督ですが、今回は“オ・ン・ナ心”を表す1本です!
紹介する作品は、キャストにメリル・ストリープ、ブルース・ウィリス、ゴールディ・ホーン、監督に『フォレスト・ガンプ 一期一会』(1995)のロバート・ゼメキスを迎えた『永遠(とわ)に美しく』(1992)です。
1人のしがない整形外科医(ウィリス)を我ものにするため、2人の女(ストリープ&ホーン)が、“肉体を若返らせ、美しさを永遠に維持できる”という秘薬を飲み、あの手この手で男に接近。しかし、女と女の意地をかけた誘惑合戦はどんどんエスカレートし、髪を振り乱しての殴り合い、銃の乱射などなど・・・収拾がつかなくなっていくという痛快ブラック・コメディです。
ヒット作なので「観た」という人はかなり多いかと思いますが、さて、タナベッソンが「おいしそう」と思えた箇所、どこだと思いますか。
それは物語の序盤、ホーンが、ボーイフレンドのウィリスをストリープに横取りされ、ショックのあまり過食に陥ってしまうところ。家に引きこもって、容量500mlくらいの大きなサイズのアイスクリームを、カップごとほおばっているシーンです。
ちなみに失恋で「ヤケ食い」って、あまり男性にはないように思えます。女性ならではのストレス解消法なのかも知れませんね。
で、当時はまだまだ少年だったタナベッソンは、「大きいサイズのアイスは小分けにして食べるもの」と教えられていましたし、またそれが“道徳的なこと”だと思っていました。
それだけにホーンの食べっぷりはまさにアナーキズムそのもの(笑)。映画のワンシーンに影響を受けやすいタナベッソンはもちろん、真似をしました。レディ○ーデンの500mlサイズで。もちろんスプーンも映画同様、大きめのもので。母親に、怒られました。
でもまぁ、育ち盛りの少年期は、そんな食べ方をしても、大したもんではなかったのですが、すっかり成人した今のタナベッソンがこんな食べ方をすると、お腹がでっぷりなりますね(笑)。取り返しがつかなくなります。
すっごく豪快でおいしそうに映るんだけど、スレンダーボディが巨体へと変わり果てる、映画の中のホーンを観ていると、「反面教師」という言葉が頭をよぎります。
永遠の美しさを保つためには、500mlサイズのアイスは小分けして食べるようにしましょうね。
『永遠(とわ)に美しく』
■公開:1992年
■監督:ロバート・ゼメキス
■出演:メリル・ストリープ ブルース・ウィリス ゴールディ・ホーン


