第36回『ひなぎく』 /
編集部:リュック・タナベッソン
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『ひなぎく』のケーキ
ついにラストスパートに入ってきた「おいしい映画」。できるだけクセのある作品をピックアップしようと、ここまでやって来たリュック・タナベッソン監督ですが、今回は、これまででもっともアングラな映画をご紹介します。
1966年に製作され、本国のチェコではラストカットが物議をかもし、公開中止にまでなった、ガールズムービー史上1番の問題作と言える『ひなぎく』です。
この作品、実は昨年で日本の配給期限が切れ、今後は劇場公開されないと思われていましたが、まさかの期限延長で、この秋から全国各地でリバイバル上映されることになりました。
タナベッソンは10年以上前からこの作品を観たいと思いながら、劇場で鑑賞する機会を何度も逃し続けてきました。しかしようやく先日、マスコミ試写で念願の初鑑賞。
オジサマをだまして好き勝手に飲み食いするなど、小悪魔な女の子2人の自由奔放&キュートなライフスタイルに、クラッときました。
2人がもっとも好き勝手するのは食事シーン。特にケーキを手でわしづかみにし、大口を開けて丸かぶりするところは、作法にうるさい方が見たならば「女の子なのにはしたない!」と黙っていられないことでしょう。
ちなみに、先ほど述べた“物議をかもしたラストカット”も、パーティー用の豪華な食事をハチャメチャにしてしまうという、食べものまつわるシーン。
ケーキをあちこちに投げつけ、部屋中をグチャグチャに。でもおイタが過ぎてお仕置きされ、反省した2人は、グチャグチャになったケーキを、ホウキとちりとりで集め始めます。そして、まるで砂でお城を作るみたいに、グチャグチャのケーキ寄せ集め、手で固めて、それらしい形にしようと試みます。
ケーキがとてもおいしそうなんだけど、2人のイタズラのせいで、全部台無しになっちゃうのが、惜しい!
■公開:1991年(製作:1966年)
■監督:ヴェラ・ヒティロヴァ
■出演:イヴァナ・カルバノヴァ イトカ・チェルホヴァ


