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第1回『魔女の宅急便』 / 編集部:リュック・タナベッソン編集部:リュック・タナベッソン

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『魔女の宅急便』のミルクがゆ


さて、ついに始まりました、リレー連載「おいしい映画」。このコーナーの責任編集を担当しておりますリュック・タナベッソン監督です。

ココでは、食通(?) の映画好き4人が日替わりで、“うまそうなもの”が出てくる作品を紹介。その記念すペきオープニング・タイトルは、タナベッソンのオススメ作。ネタの宝庫・スタジオジブリのアニメから『魔女の宅急便』をピックアップします。

本作は、一族の掟にならって修行の旅に出た13歳の魔女・キキが、見知らぬ土地で“空飛ぶ宅配便”を開業し、苦戦しながらも魔女として成長を遂げていくファンタジー。初公開は1989年ですが、世代を問わず今なお人気の名作です。

ところでなぜ『魔女の宅急便』なのか。それは、これから本コーナーに登場する作品のほとんどにおいて、ボリュームたっぷりの“メインディッシュ級メニュー”が紹介されると踏んだから。その点、『魔女の宅急便』に出てくる料理は、1回目にふさわしい、それほどコッテリしていないものばかり。

本作中から“もっとも胃にもたれない、おいしそうな料理”を挙げるなら、風邪をひいて寝込むキキのために、居候先のおかみさんが作ってくれた「ミルクがゆ」

フワッと立ち上がる湯気。「きっと容器までアツアツなんだろうな」と、観ているだけで体の芯まで温まる。キキの相棒である猫のジジは、それをペロッとなめて、舌をちょっぴりヤケド気味。

ミルクの中でグツグツと煮込まれたご飯は、「口→喉→胃」と何の躊躇(ちゅうちょ)もなくススーッと流れていきそうなくらいトロトロです。いやぁ、こりゃあうまそうだ。ハフハフッと口からも湯気を吐き出しながら食べたいものです。キキはミルクがゆのおかげで、一晩で風邪から復帰!

ちなみに、キキが体調を崩した原因となった「おばあちゃんお手製ニシンのパイ」も、薪(まき)をくべる旧式オーブンで作った本格的なもの。こちらも、見た目ほどズッシリと腹にこない感じ。

そのほかにもパンやケーキなどメニュー豊富な『魔女の宅急便』。「おいしい映画」を語る上では外せない1本でしょう!

『魔女の宅急便』
■公開:1989年
■監督:宮崎駿
■声優:高山みなみ 佐久間レイ 信沢三恵子 戸田恵子 山口勝平 加藤治子 角野栄子
2007年6月29日(金) at 11:47