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レーグナー指揮「シューベルト 交響曲 第9番」 / Shio's Bar

音楽 > リスニングルームでクラシックを
暖かな陽射しがうれしい今日です。
こんな日は、好きな曲を聴きながらうとうとしてしまうのが、いい。
ということで、「うとうと」を目指して選曲。
シューベルトの「グレイト」です。

シューベルト「交響曲 第9番 ハ長調《グレイト》」


ハインツ・レーグナー指揮
ベルリン放送交響楽団
1978年録音
DENON
このレーグナーは、ゆったりしていて、尚且つ、がっしりした演奏。
そう、急がず騒がず、なれど緩むことなく構成されている演奏です。
おかげで寝ることなく聞き惚れてしまいました。
(そういう意味では、選曲ミスですか・・)

第1楽章、冒頭のホルンの旋律。
シューベルト・マジックとでも呼べばいいのでしょうか。いつ聴いても聞き惚れ、引き込まれます。
その後、この旋律が楽器間で受け渡しされていく美しさもシューベルトならでは。

第2楽章のオーボエも同様にとても印象的。
この旋律が何度も顔を出すたびにこちらの顔が緩みます、気持ちが良くて。

第3楽章は、少しつかみどころがなくて私はちょっと不満です。
なので、このあたりで睡魔に襲われることもあるのですが・・、今回は、なし。

第4楽章は、冒頭から「ザ・フィナーレ」です。
第1楽章に見られたリズム交換の気持ちよさと、主題の繰り返しが聴く側のテンションを上げてくれます。

レーグナーは、結構聴く指揮者です。
時折、そのそっけなさに不満を感じることもあるのですが、この「グレイト」はお気に入りの演奏です。
2008年3月9日(日) at 15:35 

このエントリ(記事)へのコメント

このグレートは良かったです / mozart1889 URL

こんにちは。
レーグナー/ベルリン放送響の「グレート」は良かったです。
LP時代は、音質に配慮して贅沢な2枚組2,800円だったと思います。CDでは今や廉価盤なんですが、悠揚迫らぬ冒頭の部分を初め、スケールの大きな名演奏と思います。
レーグナーのブルックナーはせっかちな感じがするんですが、このシューベルトは素晴らしかったと思います。大好きです。
2008年03月23日(日)   at 9:22

こんにちは、mozart1889様 / 本人マーク(認証コメント)Shio's Bar URL

コメント、トラックバック、ありがとうございます。

レーグナーの「グレイト」は、私にとっての名盤です。
彼とこの曲は資質的に合っているのでしょうか、聞き所満載の盤に仕上がっていると思います。

この盤が1050円。ありがたい時代です。(クラシックでの経験はないのですが、学生時代からジャズを買い続けているので、値段の変遷はよくわかります)

トラックバックの記事中の「グレイト」「グレート」の表記の件、面白いですね。
ちなみに手持ちの国内盤の表記を見てみると「グレイト」3枚、「グレート」1枚でした。

また覗いてください。よろしく。
2008年03月23日(日)   at 11:11

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ハインツ・レーグナーのシューベルト 交響曲第9番ハ長調「グレート」 / クラシック音楽のひとりごと

朝のジョギング、田園の中を走るのは気持ちいいもんです。
麦の穂が青々としてきました。丈も伸びて、さあ、そろそろ収穫も近いんでしょう。
爽やかな春の日々であります。

今日は、シューベルトの交響曲第9番ハ長調「グレート」を。

ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団の演奏。
1978年6月、東ベルリンのキリスト教会での録音。
当時盛んだったDENONの東ドイツ録音で、東独ドイツ・シャルプラッテンとの共同制作の1枚。LP初出の時は2枚組で2800円。PCM録音の良さを贅沢に味わってもらおうと、2枚組4面に各楽章を割り当てていた。
LPから買い直したこのCDは1990年の廉価盤。税込み(3%だった・・・)1875円。当時としては戦略的に安い価格だった・・・・。

(ところで、「ザ・グレイト」と書くべきなのか・・・・最近はこの表記が多いような気がするが。昔は「グレート」だったので、今もついついそう書いてしまう・・)


さて第1楽章。
レーグナーの「グレート」、最も聴きものは、この序奏部。
遅い。非常に遅い。ボクが持つ「グレート」の中で最も序奏部が遅い演奏。
雄大なスケール。ゆったりと深々としたフレージング。シューベルトが友人に「今度、大きな交響曲を書くんだ」と語ったというその大きさが予感されるような出だし。
オーケストラの残響も素晴らしく、録音も暖かく柔らかいので、この序奏部を聴いているだけで幸福になる。

レーグナーはスゴイ指揮者なんじゃないか・・・・序奏部を初めて聴いた時、ボクはそう思ったものだった。(その後、徳間音工のブルックナーを何枚も聴いて、速めのテンポ、スケール感があまりないのに戸惑ったのだが・・・)

マイクがややオフ気味で、教会独特のホールトーンが美しい。残響によってスケールの雄大さがさらに際だつのだが、序奏部のラスト部分、あまりにも遅すぎてアンサンブルが乱れるのはご愛敬か。

主部に入るとテンポは普通。確かな歩みのアレグロ・マ・ノン・トロッポ。


第2楽章はゆったりとしたテンポ。遅すぎることはない。テヌートが多用されて、たっぷりと旋律が歌われる。リズムがやや停滞しても旋律の流れを優先している感じ。ヴァイオリンのトゥッティはとても美しい。

曲は第3楽章、そして終楽章へ。残響成分の多い録音がこの楽章でもスケール感を演出してくれる。楽器がよく融け合って、フンワリとした暖色系の音になっている。上手いオケだとは思わないが、東独時代の放送オケなので、機能性はたかいんじゃないかと思う。
終楽章は圧倒的なクライマックス。金管が大活躍するが、野卑な感じにならないのは、教会録音の暖かさだろう。柔らかなフォルティシモに包まれるのは快感だ。


ハインツ・レーグナーの録音は、日本では徳間音工、ドイツ・シャルプラッテン原盤が多いんですが、このDENONの「グレート」ほど見事な録音はなかったように思います。
レコードやCDでブルックナー、ビゼー、ワーグナーなどがありましたが、この「グレート」のように雄大なスケール感はありませんでした。
ボクにとってはレーグナーの遺した録音では最高のものになっています。
2008年03月23日(日)   at 9:19