社会人大学生たちと・・・ / 中村智彦
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最近、若者の人口が減ってきていることもあって、要するに経営上の理由もあって、多くの大学が社会人に門戸を開いています。
受講者名簿なんかみても、年齢が書いてある訳ではなく、社会人入学の人がいるかどうかなんて、分からないのですが、前で講義をしていると、「ふーむ、もしかして、そうかなあ・・」なんて思ったりするわけです。
もちろん、年齢がちょっと違うなあというのもありますが、若い学生たちとうなづくポイントが違っていていたり、話している方からしてみると、ちょっと怖いのは、なにかの拍子に「そりゃ、ちょっと違うんじゃないの」的な視線を感じたりするのです。
で、今日、ある大学で最後の講義でした。終わって、いろいろ立ち話をしているのもなんだし、お茶でも行きましょうということになって行ってみると・・・
一人は社労士さん。一人は自動車メーカー勤務経験のある理系。一人はスーパー勤務・・・・
年齢は、ちょっとばらつきがありますが、どちらかというと同世代・・・
いやーあははは・・・・
怖い怖い、こんな人たちを前に偉そうに話をしていたのか・・・
前で話をする人間にとっては、正直、社会人大学生というのは、怖いです。聞いてきたり、見てきた話をする人間が、実際に現場にいる人たちと対峙する訳ですから・・・
「講義でおかしな点とか、ここは違うというところがあったら、レポートで指摘してください。」と言うと、三人の眼がキラリと光り、「えっ、いいんですか
いや、あの、お手柔らかに・・・・
社会で働きながら、講義に出席してくださる人たちがいるというのは、こちらにとっても非常に励みになります。それに自分も30歳で大学院に行った経験があるので、目を輝かしていろいろと話をしてくださる社会人院生の方たちを見ていると、いろいろ忘れてしまっていたことを思い出して、「がんばらねば」と思います。
いろいろと知識のある社会人大学生たちと、初めて学ぶ大学生たちの間には、多少、そのニーズに差があるでしょう。そこが、講義をする方としては、さじ加減の難しいところかなあと思うのです。
若者が減ってきて、大学や大学院の敷居が低くなったことは、もちろんあまり良いことではないと嘆く方たちもいますが、しかし、一方で社会人になってから、勉強したいという思いの人たちに機会を拡げる点では良いことだと思います。
様々な経歴の方たちが、集まって、いろいろ議論をしたり、様々な話題を提供しあったりというのは、非常に刺激的ですし、普通の大学生にとっても良い勉強の機会(というよりも、先生などと呼ばれている私にとって、良い勉強の機会)になります。
大学と言うところは、別に世代が特定される必要もないし、先生だって、自分よりも社会経験のある学生から学ぶことがあってもいいのではないかと思います。(もちろん、教えることが全く無くなったら、商売にならないから困りますけど・・)
これから、もし大学で教壇に立ち続けるのであれば、増えてくる社会人大学生にも満足してもらえるような講義内容を考えねばならないでしょう。そういう意味から、今のうちから社会人大学生の人たちに受講してもらっておくのが一番だなあと思ったのでした。

