鳴滝散歩 / 朱雀
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国道162号線を渡って三宝寺へ。ここには見上げるばかりのシダレサクラがある。もう花の時期は過ぎて、青葉が細い滝のように枝垂れている。この寺には御車返しの桜がたくさんあって、4月の花の時期は境内が桜一色になる。本堂裏の妙見堂は戌年生まれのお守りだというので、同年のFさんに誘われて来たことがある。そのとき、参道の途中に「豊臣秀頼・国松・淀君」を供養する石碑があって不思議に思ったのだが、これはこの寺を建てた今出川経季の夫人高樹院が建立したもの。高樹院は京極高次の娘、母親はお市の方の娘(次女)にあたり、高樹院にとって淀君は伯母になる。自分の菩提寺の裏に伯母を偲んで彼女が建てたものなのだ。思いがけないところに戦国時代の女性の足跡を見て、感慨にふけったものだ。
三宝寺から少し東にある法蔵寺(黄檗宗)は江戸時代の陶工尾形乾山の邸宅跡。寺内に乾山の窯跡があり、色絵の陶片がたくさん出土している。
法蔵寺から200メートルほど東北に行くと、最近自然葬をしてくれる寺として有名になった西寿寺がある。庭園墓地に散骨し、好きな樹木を植えることができるというので、どんなものか覗いてみた。この寺の墓地からは京都市街が見渡せて、たしかに眺望は素晴らしい。本堂の横に大きな阿育王塔がある。滋賀県蒲生町の石塔寺にあるのと同じ形。塔の側の崖に石仏があって、初めてその仏さまをみたとき、思わず「まるでルルド」と思ったものだ。いまは青モミジが美しいが、この寺には遅咲きのサトザクラが何本もあって、4月の半ば過ぎに尋ねたとき、満開だった。山門脇の小屋に、「尼僧志願者募集」の貼り紙があった。
写真は「ルルド」ならぬ、石仏。
2007年5月13日(日) at 14:17 / コメント( 0 )/ トラックバック( 0 )
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