マチヅクリ

どくたーくにのblog

HOME > 社会・政治

文化的景観 / どくたーくに

社会・政治 > マチヅクリ

今日の朝日新聞に
「重要文化的景観 原風景を考える」っていうのがあった。

以前 文部省の人の話を聞いたことがあり、その人の話を思い出しながら新聞を読む。

文化的景観の概念は、ユネスコの世界遺産で「人間と自然の共生」の中で生み出された将来に残すべき景色、場所などを1992年に新たにカテゴリーとして加えたことによる。「自然遺産」と「文化遺産」の両方の性格を併せ持つ「複合遺産」とされている。
昨年、紀伊山地が世界遺産として指定されたが「複合遺産」としての価値を認められてである。(実際の指定は文化遺産としてされている)
観光パンフなどでも、その辺りの趣旨が説明されていない。
また 観光者自身も理解していない。
世界遺産っていうラベルに、惑わされているだけ。
こんなんじゃ 世界遺産の価値がどんどん安っぽくなる。

まあ 世界遺産の話は置いておいて、「文化的景観」は文化財保護法の「有形文化財」などに続く5番目のカテゴリーとして新設されたもの。
「日本人の生活・生業を理解するために欠くことのできないもの」という定義である。
景観法と密接に連動しており、景色をまもるために、法的な担保も有している。

以前 兵庫県稲美町のため池群に行ったが、ここも重要文化的景観として指定の準備が進められている。紙面をみると航空写真から眺めるため池群が載せられてた。
やっぱり。それじゃあないだろ、と感じる。
生活の中から生まれた景観なんだから生活者からの眺めを評価しないといけないやん。
もしかしたら、
写真に載せたように池の堤から眺める景色が本当は重要なのかもしれないし、
「堤を登って、周囲の田んぼや池を眺める」っていうストーリーが大事なのかもしれない。
そんな 意味では 堤や周りの景色も重要な価値がある。
ただ 文化的景観っていう新たな枠組みに合わるんじゃなくて、そんなこともちょろっと考えてもらえないものやろか。
2006年2月26日(日) at 22:29 

日常の景色 / どくたーくに

社会・政治 > マチヅクリ

箕面市間谷のスーパーマルヤス屋上駐車場。

修論のアンケートの中で
ここから見る山が好きっていう方がいた。

たまたまマルヤスに行く事になり、
この事思い出して おもわず写真を撮ってしまった。
家の屋根より高い位置なんで
北に山並みがずーっと広がって見える。
包まれるようで、ほっとする感じ。

回答してくれた人も、
毎日買い物に来て、そしていつもの景色みて
ほっとした気持ちになってるのかな。

景観って考えるときに
非日常性の高い名所旧跡も大きな感動を与えてくれる。
でも、
日常の景色も、
知らず知らずに ええ気持ちにさせてくれてる。
2006年2月26日(日) at 21:45 

クルマでゴミ捨て / どくたーくに

社会・政治 > マチヅクリ

自宅は高槻市の北部にあって
大阪の市街地のほんとうに一番北の端にある。

1980年以降に北摂山系の斜面沿いに計画的に開発されたところ。
山そのものなので、非常に坂が急。
みんなクルマで暮らしています。
学生もほとんど原付を持っているような気がする。

5月くらいのゼミで
クルマに依存した郊外生活の話題になった際に
うちの近所ではクルマでゴミ捨てする人も多いって話題になった。
そして、その現場をついに撮影成功。

上級者になると、車内に匂いが残らないように
右手を窓から出し、ゴミ袋を持ちながら
左手でハンドルを握っている人もいる。

今回目撃したケースは
旦那さんが運転し、助手席の奥さんがササッとゴミ捨て。

家からは100m足らずなんで奥さんはそのまま歩いて帰宅。
旦那さんは出勤の模様。
時間にして15秒ほど、息の合ったプレー。

ほんとにクルマ社会。
2006年2月26日(日) at 21:29 

まだ人口減少社会じゃない? / どくたーくに

社会・政治 > マチヅクリ
まだ人口減少社会ではない。
現実にほとんどそうだけけれども。
論文を書いていて気づいた。

新聞記事にまんまと騙されていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
竹中総務相は27日の閣議で、
今年10月1日に実施した国勢調査の速報値を報告した。
日本の総人口は1億2775万7000人で、
04年10月時点の推計(1億2777万6000人)より1万9000人減った。
1920年に調査を始めて以来、
総人口が前年を下回ったのは戦争の影響を受けた
45年を除いて初めてで、政府の予測より2年早い。
       Asahi.com 2005/12/27より
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

2005年10月時点での国勢調査による日本の総人口は1億2775万7000人で
2004年10月時点での1億2777万6000人より1万9000人減ったとしている。

でもよく考えたら、
2004年の人口は住民基本台帳ベースのはずで比較対象が違う。

情報をそのまま全部受け入れることは危険だと感じました。
2006年2月4日(土) at 23:44 

窓の存在による夜景と昼景における「図」と「地」の逆転 / どくたーくに

社会・政治 > マチヅクリ

夜景の件で去年発表したのを思い出した。

現在、建物側面がほぼ全てガラス面で覆われている等の、
透過性の高い建築が多く見られるようになってきている。
こうした建築においては、
昼間における景観はもちろんのこと
夜間景観がより重要視されているといえるのではないだろうか。

こうした背景の中で、
同一建築における昼間景観と夜間景観の違いについて考える。

昼間においては、
建築の外壁が景観構成の主体を担っていると言え、
窓などの開口部は
ただ暗く光ったガラス面として陰の存在である(図2)。

しかし夜間においては
建物の外壁は存在を薄くし、
それに替わって開口部である窓面が主役となってくる。

また同時に昼間はあまりうかがうことの出来なかった、
内部空間の様子もうかがうことが
可能となってくるのである(図3)。

ガラス面の多い現代建築は、
昼光では外壁が「図」となり、
夜景では外壁が消滅して窓のガラス面が
明るく浮き出て「図」となるような、
「図」と「地」 の逆転が可能となったのである(図1)。

ニューヨークのミース・ファン・デル・ローエ設計の
シーグラムビル(図2,3)においては、
設計者が夜間照明を意識して設計した様子がうかがえる。
ガラス占有率を57.8%と高く設定し、
壁面における突起物は最小限に設計されている。

その他にも、カーテン・ブラインド類は使用しない、
点灯・消灯などは全館一斉におこなう
などの配慮が取られている。

また、前面の広場も
建物を正面から見上げることができる空間となっており、
まさに夜間景観を意識して設計されたと言えるだろう。

【参考文献】
「建築文化 1998年2月号 ミース・ファン・デル・ローエ VOL.2」 彰国社 p103−105
      
芦原 義信(1979)「街並みの美学(岩波現代文庫)」 岩波書店 p170-181
2006年1月9日(月) at 13:31 

いまさら 愛・地球博 / どくたーくに

社会・政治 > マチヅクリ


閉幕から3ヶ月ちかく
いまさらながら書きます。
いったすぐ後からずっと
書こうと思っていながら
つい後回しにしてしまっていました。


大学院試験が終わり
平野で寺生活を過ごし
建築学会大会@近畿大学も終わった
9/8に行きました。
建築・都市計画分野では
やっぱり行っとかないとと思い。
また、大学の先生が大阪万博を
授業で取り上げてるのを見て、
将来どこかで使えるかもという気持ちもあり。


建築評論家の五十嵐太郎さんの意見にも
影響されていますが。
前回の大阪万博と違い(生まれる前ですが)
建築的な実験場としての万博の姿はありませんでした。
大阪では丹下健三のマスタープランの下で、
日本を代表する建築家たちが集い。
そして、それぞれが自己の最大限の
表現をしたという印象があります。
こうした実験的試みは、後々の建築・都市計画分野に多大なる影響を与えたと思います。




それに引き換え今回多くのパビリオン企画は
広告代理店が手がけていたようです。
広告代理店は職業柄、大衆受けする必要性があります。
そのため、無難なあるいは安易に流行を
取り入れたものが多くなったと思います。

モスラの卵みたいな日本館は
構造をデザインの中に組み込んだデザインが
評価できると思いますが、
各国のパビリオンは、
大きな四角のハコに看板を付けただけです。
話題になったスペイン館でさえも、
ただのハコです。
フミヤの大地の塔は建築的には?でした。
(どーしても太陽の塔と比べてしまうと)

開発ラッシュも終わり大規模開発も減るなか
ただでさえ 建築の実験的な試みの場は限られてきています。
そんな中で、
実験のもってこいの場が万博だったのに。
日本の勢いのなさを感じてしまいます。

今回の「環境」を前面に押し出していたのもよくわかりませんでした。
何が環境に良いのか、謎でした。
行ってみて特に変化もないし、それを期待して行った人もいないはず。

従来型の国の威光を見せびらかす感じ
(企業パビリオンなどで特にあり)をやるのなら
もっとそっちを前面に押しても構わなかったと思う。
次回の上海万博では大阪万博の時の日本のように
世界で一躍注目を集める中国で開催される。
勢いのある中国のエネルギッシュな万博になるでしょう。
以前は、せっかく愛知で21世紀型の万博が提示されるのに、
それをまた元に戻してしまうようなことを・・・。と、思っていましたが。
こんな感じでは、次回の中国に期待してしまいます。

辛口なコメントばっかりですが、
意外と楽しんでました。。
キッコロかわいいし。食べるものいろいろあったし。
名古屋に行けたし。

次の日本での万博はいったい、いつ、どこで、どんなのになるんでしょうか。
2005年12月22日(木) at 23:42 

夜の景観 / どくたーくに

社会・政治 > マチヅクリ
昨日、ルミナリエに行きました。
寒い中、ものすごい人でした。

ふと思いました。
夜景が人を魅了する理由はなんだろうと。

昼の景観は明るさ故にほとんど全てが見える。
対して、
夜の景観は闇の中にほとんどが消えてしまう。
または、見えにくくなってしまう。
昼には気になる看板や建物は無くなる。
その状況の中で、ライトアップされたものがくっきりと浮かんでくる。

闇=0
ライト=1
という、
デジタルな景観が生まれている。
これは非常にわかりやすい景観といえるのでは。

景色は
いわゆる複雑系の中で、
さまざまな要素の集体として生まれるもの。
良いものも悪いものもトータルで評価される。
たとえよい景色でも
ちょっとした周りの景観構成要素で台無しになる。

夜景はその面でシンプルわかりやすい。
良いもの(ライトアップ)の、良さを打ち消してしまう負の要素が消えてしまっているのでは。

(友人の薄暮の景色の考え
2005年12月19日(月) at 22:26 

みのおの山なみ景観 / どくたーくに

社会・政治 > マチヅクリ

箕面の山なみ景観に影響を与えるとして
だいぶ前に話題になっていたマンション
チラ見ぐらいはしていたけど、まじまじと見たのは初めてだった。

確かに山の連なりをぷつっと断絶。

これがきっかけになって、
「箕面市都市景観条例」が施行され
「山なみ景観保全地区」がと指定されたらしい。

市がおこなったアンケートのよると
市民の98%近くが、山なみ景観を好意的に感じていたらしい。
ちょっと数字は怪しそうだが。

どこからも見えて、みんなに共有されている景観であり
滋賀県の琵琶湖も同じような感じだろうか。
遠景でもしっかりとインパクトがあるものじゃないと厳しそう。

この景観条例は法律などで
その実効性を担保されていない自主条例であるが、
今後、景観法の普及とともに
その活用事例として興味深いものになりそうである。
琵琶湖のように行政界を超えた景観であるため
関係自治体の連携が必要になってくるのかもしれない。
2005年11月23日(水) at 19:22 

市街地のはしっこを / どくたーくに

社会・政治 > マチヅクリ
今日も農地巡り。
車での移動だったので、
平和堂アルプラザ茨木に駐車。
予想通り、駐車無料。
関係ないけれど、
単位時間あたりの駐車料金で地域の特徴が見えそうな気がする。
誰か調べてくれないかな。
1996年の地図では敷地一体は農地であったので、
写真のような風景が存在していたんでしょうか。

郊外のショッピングセンターと言えば
利益率が下がれば撤退する、
いわゆる焼畑農業的な点が問題とされますが。
ここは立地や周辺状況もまずまずで当分持ちそうです。

店内も、
マクドナルド、ケンタッキー、粉もん屋さんなどからなるフードコート。
100円ショップももちろん。
アトリウム風の広場兼エスカレータホール。
"JUSCOチック"な雰囲気でいっぱいです。

昨年、開発企画の講義で聞いた話ですが、
テナント選定で収益の安定性、実績を見て
一番リスクの少ない店舗を業種毎に選ぶと、
どこにでもあるSCの顔ぶれになってしまうらしい。
マクドナルドに、ダイソーに、スタバに、トイザラスに・・

とはいっても、家族連れや小中学生でいっぱいです。
子供はみんな楽しそう。
自分も小さい頃は、ダイエーとか(駅前だけど)サティとかに
車で連れられてよく行っていた記憶がある。
連れてってもらうと結構ワクワクしていた。

でも、ちょっと気になること。
自分で運転して行けるようになって初めて気づいた、
お店と自分の家との位置関係。
昔は何にも考えずに車に乗っていたので、
家とお店との途中の空間についてなんて考えたこともなかった。
自分の家から歩いて買い物に行った記憶はない。
自分のマチの範囲がすごく限定されていた。
クルマ依存時代に育った人間。
こんな人が当たり前に増えて行くんでしょうか。
2005年11月20日(日) at 20:51 

NU chayamachi / どくたーくに

社会・政治 > マチヅクリ
梅田茶屋町に10月20日
商業施設『NU chayamachi』がオープン。

市街地再開発事業としてやったようで
道を挟んで存在する、木造店舗付き住宅が
従前の様子を感じさせます。

メインの建物に付随してる小さい数店は
従前の商業者の方のものなんでしょうか。
それとも、ただそういうデザインなんでしょうか。
わかりません。

ショップの話はおいといて。
デザイン的な話になると

ファサードは
さすがに最近飽きてきたルーバー(木造風)
レイアウトも2階以上は箱の積み上げでした。
エントランスはなかなか凝ってますが。

まちとのつながりをみると
ちょっと面白い点がいくつか。

5階位から茶屋町が見下ろせた。
今までにない風景。
ロフトが下にある。

あと通り抜けのできる1階部分。
阪急駅〜NU〜梅田ロフトが連結された。
まちの回遊性の向上が期待。

2005年10月29日(土) at 17:47