地震後のカンプンの行く末 / どくたーくに
おでかけ・旅 > ジョグジャカルタのおはなし

インドネシアにはカンプンという集落と同意義の地域ある。
規模や立地などの厳密な定義はないようである。
自然発生的なもので、都市内にも存在する。
ジョグジャカルタのような大都市にも大通りの裏側に抜けるとカンプンがある。洗濯物がつっていたり、子供が走りまわっていたりする。濃密なコミュニティが存在している。日本などのアジア都市が共通して有している性格かもしれない。
昨年訪れた時、路上脇でお菓子とお茶を楽しんでいるおば様方に出くわした。すると、見知らぬ日本人に対して手招きをしてくれて、輪の中に入れられた。そして、お土産にパンケーキみたいなものを何枚も頂いてしまった。インドネシアの人のもてなしの心を強く感じました。

このカンプンは駅北側トゥグのモニュメントから東へ行った川沿いに位置する。
現地学生の話によると、デザイナーが住み着いて住宅の壁に派手なペインティングをほどこしたらしい。なんやら、かわいげのある、おもしろい家並みが続いている。家はけっこうぼろぼろなんだけれども、統一感のある屋根の連なりや街路と建物の関係など、なんだかほっとする雰囲気を与えてくれる。そして、地域らしさを形成している重要な要素になっているともいえる。
今回の地震では、こうしたカンプンなどの密集市街地は大きく被害が出たのであろうか。防災上の観点から密集市街地整備は日本でも大きく問題になる。ただ、道を広くまっすぐにするというデザインをおこなうと、本来マチが持っていた特徴が消えてしまいかねない。阪神淡路大震災で、復興市街地整備の中で、神戸の町並みから地域らしさが薄れていったように、今回のジャワ地震でも同様の問題が今後起きかねない。混乱の中にも将来を見据えた計画が必要なのではないだろうか。


